2017/12/31

2017年良かったこと総括

大晦日にFBとGoogleカレンダーを見直して1年を振り返りました(12年続けたシステム手帳は退職後やめました)。

SNSに書ける範囲で、今年の10大ニュースをビジネス編とプライベート編に分けて、良かったこと中心に。

【ビジネス編】
1 株式会社ジェダイト設立・創業
2 全国、多数の企業・組織と協業を開始
3 自主開催セミナーを7回開催
4 3冊目の著書を上梓
5 1冊目の著書「超実践品質工学」が2回増刷
6 複数のQE地方研究会、シンポで講演などに出稿
7 ものづくり.comに専門家登録し、記事やQ&Aを提供
8 品質工学会で大ホールの司会、カタログ展示
9 日本規格協会、日科技研のセミナーに多数出講
10 相原勇さんにウェブマガジンのインタビューを受ける

【プライベート編】
1 6月に2週間の北海道単独ツアーを敢行!念願叶う
2 娘が漢検準2級、英検3級に合格、夏休み自由課題も表彰
3 家族で九州旅行、山陰旅行、淡路島旅行などで、グランピング・観光・撮影を楽しむ
4 10月にも3泊4日の北海道単独ツアー
5 尿酸値が5.9に大幅ダウン、ピロリ菌退治、病気せず
6 ブログが15万PV突破
7 旅行、出張、ドライブ、近隣散策などで多数の神社に参拝
8 競馬の年間回収率102%と辛くもプラス
9 わがベイスターズ、19年ぶり日本シリーズ出場
10 周り年の48歳の誕生日を迎え、5周り目をスタート

今年もブログを見ていただきありがとうございました。
いろんな方に出会え、ご支援いただき、感謝、感謝です!
来年もよろしくお願いいたします。

株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

2017/12/25

【2/1(木)-2/2(金)】品質工学セミナー入門コース in 大阪(2日間)

毎年2月、6月恒例の日本規格協会(関西支部)さんの、品質工学入門セミナーです。2日間じっくり聞けるのが本講座の特徴です。機能性評価、パラメータ設計を中心に、それ以外の品質工学の手法の概要も説明して、全体像がつかめるようになっています。

品質工学(タグチメソッド)を実務に活用することを第一目的におき、品質工学の使用目的の丁寧な説明や、実務での活用方法、教科書にはあまり記載がないようなノウハウはコツを満載した講義、演習をお届けます。さらに、Excelですぐに使用できる、実験計画シート・パラメータ設計解析ツール」をプレゼントいたします。

開催日 2018年02月01日(木) ~ 02月01日(金)
講師 株式会社ジェダイト 代表取締役 技術士 鶴田明三

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2017/12/22

【1/25@東京】エネルギー比型SN比セミナー

6月に引き続き、来年1月25日(木)に東京にて、品質工学セミナーを開催します。著書「エネルギー比型SN比」に準拠した内容です。

技術クオリティを見える化する新指標
エネルギー比型SN比

パラメータ設計を用いると,使用条件のばらつきや劣化などのノイズに強い設計・開発が行えます.しかしそこで用いるSN比は,入力信号の大きさ(範囲)やデータ数によって変化してしまうことがあり,技術者はそれに留意してデータを取得・分析をしなければなりませんでした.

「エネルギー比型SN比」を用いることでこれらの問題点から解放され,幅広いデータに対してシンプルに分析ができるようになります.
品質工学セミナーではそのノウハウを演習を交え,1日間で分かり易く講義します.

品質工学セミナーに参加のお客様には,会社や自宅に帰ってすぐに活用できる「JUSE-StatWorks/V5 期間限定版(30日間)CD&テキストのデータ」をお渡しいたします.
※ パソコンを1人1台用意いたします.講義と演習を織り交ぜて進めていきます.

一般27,000円(パッケージご購入者、保守契約者、アカデミック割引あり)

講師 株式会社ジェダイト 代表取締役 技術士 鶴田明三

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2017/12/13

【今日の言葉152】一夜漬けが最も効率が良いわけとは?

一夜漬けが最も効率が良い。
(三菱電機株式会社 取締役会長 山西健一郎:社内技術士会での講演にて)

このあとに、こう続きます。
「ただし、それができるだけの実力をつけておくことが必要」
だと。

 メーカーさんをお手伝いしていますと、「開発の途中で仕様や規格が変わることが多く、そのたびにやり直しが発生している。」ということを相談されます。そこで、上の言葉を思い出しました。

 理想的にはきっちりとマーケティングしておき、商品開発開始後は仕様を凍結するのがよいでのが、移り変わりの激しい昨今、開発中に状況が変わったり、他社の開発状況や新製品発売などの情報によって、仕様変更を余儀なくされることも多いかと思います。

 その際に重要な考え方として、「できるだけ仕様凍結を引き付ける」ということです。仕様凍結を直近にすればするほど、情報が新鮮で確度も高いわけです。しかし、仕様凍結をそれだけ直近に近づけるということは、開発期間もうんと短くなるわけですね。つまり究極的には「一夜漬け」です。

 そのためには「それができるだけの実力」が必要なわけですね。たとえば、素材メーカの場合だと、「どのような特性値の仕様が来ても、即座にその特性に合わせ込めるような技術開発」を先行してやっておくとか、ソフトウェアのライブラリやモジュラー設計の考え方もこれに近いと思います。つまり、そういう基礎研究、先行開発の重要性を言っているわけですね。

 基礎研究、先行開発の段階ではまだ仕様や規格値がないわけですから、「性能を確保した上で、さまざまなノイズ(環境や使用条件など)に安定で、特性値が自由に調整できる技術」という方向性での研究開発になります。仕様や規格値が無いので、基本的には相対的な評価(従来品や他社品との比較)になります。この考え方が品質工学の機能の安定性評価(機能性評価)なんですね。

 さらにシステマチックに特性を改善したり、調整できる因子を探したりするのは、パラメータ設計と呼ばれます。最終ユーザの仕様が不明確なことが多い素材メーカーでは特に重要な考え方だと思います。

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2017/12/12

【今日の言葉151】部分最適が問題なのではない

一流のオーケストラは、部分最適と全体最適が同時に達成された演奏ができる。

 「日本人は小手先の部分最適は得意だが、巨視的な全体最適レベルにまで達していない」などと、自分以外の日本人を見下したような説教を垂れる人もいます。

 本来は、部分最適がそのまま全体最適になることが最も理想的な形。つまり部分最適がいけないのではなく、部分最適が全体最適にならないことが問題なのです。

 世界一流のオーケストラともなると、レベルの高い楽団員がそれぞれ力量を存分に発揮するからこそ、高度なアンサンブルが見事に達成されるわけです。

(平野喜久著「天使と悪魔のビジネス用語辞典」より)

 言いえていますね。学会では全体最適だ、マクロ視点だと喧しいですが、まず個々のメーカや技術部門、技術者が、全体最適の「部分」としての部分最適で相応のレベルに達しているのか、が問題のはずです。また得てして、部分最適のレベルすらお粗末なところも散見されます。

 本書にもあるように問題の本質は、全体最適がうまくいかないのは、部分最適を目指しているからではなく、部分最適すら十分に達成できていないから、という見方もあるわけです。

 下名の著書「これでわかった!超実践品質工学」では、全体最適の点について幾分割り切った考え方を提示しています。詳しくは前書きを参照していただくとして、メーカーさんをお手伝いする以上は実行できて成果がでることを目指さないといけません。これを「妥当な解」といいます(妥協じゃないですよ)。現場がいつまでも理想に振り回されていて、全然成果がでないというのでは、効率と割切りに長けた中韓台や新興国にどんどん追い抜かれていってしまうわけです(長期的な基礎研究を否定しているわけではありませんし、むしろそちらへの投資は必要でしょう)。

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ロバストパラメータ設計のJIS規格

 遅ればせながら、今月の関西品質工学研究会で、顧問より品質工学におけるISO/JIS規格である「JIS Z9061:2016(ISO 16336:2014) 新技術及び新製品開発プロセスのための統計的方法の応用-ロバストパラメータ設計(RPD)」が紹介された。

 各社でJISが置いてあるはずだから参照されたい、とのことであったが、下記のサイトで閲覧できるので備忘録として紹介しておく。

http://kikakurui.com/z9/Z9061-2016-01.html

 規格類ドットコム(kikakurui.com)というサイトで、JIS規格票のテキストを閲覧でき、横断的な全文検索も可能とあり、非常に便利だ。

 また日本工業標準調査会のページで図表入りのファイルをダウンロード可能である(Z9061で検索)。

 しかしなぜ、ISO16000シリーズ(安全衛生 マネージメントシステム)の規格なのかは謎である。JISのほうでは品質マネジメントシステムのJIS Z9000シリーズに入っている。ISO9000との整合性を問われたのだろうか。ご存知の方はご一報いただけると幸いである。

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