2017/08/31

カルピスの原液を作る人とそれを薄める人

 スマイルカーブからもわかるように、ビジネス(製造業に限らない)で付加価値を生み出しているのは、商品企画(何が売れるのか)、研究開発・設計(それをどう実現するか)の価値創造(value creating process)の部分である。

 製造やサービスのオペレーションは、その創造された価値(情報)を転写するプロセスである(value mapping process)。この部分は以前はトヨタ式カイゼンで効率化してきたが、常識の範疇となりアウトソース、機械化、IT化の対象となっている。いくつかの職能はいずれなくなるというのもこの論の延長である。

 価値創造の部分の「人間系」に焦点を当てたのが酒井崇男氏のタレント論である。同氏から手頃な新書が出ているのでぜひ一読をお勧めする。(value creating process, value mapping processの語は、酒井氏のFacebookから拝借した)

 また、株式会社ジェダイトが「超実践品質工学」をコアにしてお手伝いするのは、この価値創造プロセスのための時間を捻出するための効率化である。イメージ的には図のようになる。※価値創造は人(タレント)が行うもので、品質工学そのもので解決できるのではない点に注意。

 ホリエモンこと堀江貴文氏も著書「多動力」で同じようなことを、面白く表現している。価値創造のことを「カルピスの原液を作る人」、価値転写のことを「原液を薄める人」と言っている。もちろん価値を作り出す、「原液を作る人」になれ、と説いているわけだ。



株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

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