2014/10/19

1/10富士山登山とコスモス

今年は9月から涼しい日が続いており、毎週末も天気に恵まれることが多かったことから、ほぼ毎週、近くの山に登ったり、歩いてみたりしている。

今週(10/19)は、新三田駅から有馬富士(標高374mと低い山で、ほぼ富士山の1/10だ)山頂を目指した。低い山だが、山頂からは広大な北摂の盆地風景を眺望することができる。その後は有馬富士公園を散策。コスモスが満開で美しい。1日の歩行数は24000歩だったので、いい運動になった。

写真のとおり快晴で、コスモスも満開。山歩きはリフレッシュにもってこいだ。
本業以外にも寄稿や講演の準備もたまっており、明日からまたがんばるぞ。



塩レモンを使って秋鮭のホイル焼き

塩レモンという、最近ちょっと流行りの調味料がある。クックパッドを見ると、2000種類以上の塩レモンを使ったレシピが載っている。なにせ、安全なレモンと塩さえあれば簡単に作れるというので、うちの冷蔵庫でも料理に使われる塩レモンがその出番を待っている。

まずはオーソドックスに、また旬のものということで、秋鮭をホイル焼きに。うーむ、レシピどおりの量の塩レモンだと、すこししょっぱかったか(うちは比較的薄味ということもあり)。次回からはこれを規準として微調整していけばよい。

奥の料理は、北海道産の新じゃがと既製品のグリルチキンにチーズを乗せて焼いただけのもの。

ワインはやっぱり白が合う。イカリスーパーの1000円台のデイリーワインで。


久々に筆を執るも

今度は五段の試験だが、練習不足ですね。。最近は隷書がお気に入り。


2014/10/13

技術士2次試験口答試験に向けて

 今年の2次試験の筆記試験の合否発表が今月末とのことで、本格的な口答試験の対策は合否が出てからという方も多いだろう。下名の場合、昨年の社内での口答試験講座(模擬面接等)が筆記試験の前に開催されたので、筆記試験の結果も気にしながらの準備になっていたのだが。

 さて、口答試験の具体的な話は11月以降にするとして、その心がけとして、業歴や事例などの「説明」で失敗しないための5つの要因(出展はリー・ラフィーヴァー著「わかりやすく説明する練習をしよう。 伝え方を鍛える コミュニケーションを深める」の紹介記事)について紹介し、口答試験との関係を論じよう。これは、口答試験にかぎらず、ビジネスや家族との会話でも役に立つだろう。
※もちろんこのブログの説明のしかたも、大いに改善の余地あり!

1.”知の呪縛”にとらわれていないか?
 要するに、すでにある知識を持っている人は、その知識のない人の視点に立つのが難しいということ。
 面接官(大学の先生やコンサルタントが多い)は、受験者の経歴書は事前に読みはするが、基本的には詳細の固有技術や受験者自身の体験については素人である(たとえ、当該技術部門の技術士であっても!)。

2.賢く見せようとしていないか?
 優秀な人材ほど陥りやすい罠だ。説明において重要なのは、自分が賢いことを示すことではなく、あるアイデアを得て自分が賢くなった、と相手に感じさせることである。
 知識があることを示すのではなく、課題をどういう視点で切り取り、どのような複数の代替案からどういう分析をへて、最適な提案を行ったのか。失敗経験においてはそこから何を学んだのか。

3.「内輪の用語」を使っていないか?
 業界でしか通じない言葉は、仕事をスムーズに回すために必要だが、1.”知の呪縛”の原因にもなりうる。
 同じ経営工学部門の技術士でも、「機能」「品質」「損失」「最適」などの意味や捉え方が異なる可能性が高い。

4.「効率」を求めてはいけない
 説明で求められるのは正しい答えでも、簡潔な事実でもない。聞き手が新しい段階へステップアップするための「手助け」が求められている。効率的に説明しようとすると、聞き手が理解すること自体をあきらめてしまうことが多い。
 しかし、口答試験においては確かに時間の制約があるので、丁寧な説明ができないことがある。そこで第一の質問に簡潔に答え、その呼び水になるような第二の質問が来るようにしよう。相手の興味を引き、自分の土俵で相撲が取れるようにするのである。第一の質問の答え方を間違うと、聞き手は理解できず(または受験者の知識や能力が低いと感じ)、受験者を詰問する流れになり、試問は厳しいものになる。

5.あなた自身の知識は十分か?
 アインシュタインは「簡単に説明できなければ、十分に理解したとはいえない」と語った。
 受験に際して、関連する事項は十分に理解を深めておくことは、口答試験を乗り切るのに必要なだけでなく、技術士になってからも役に立つのである。


【今日の言葉126】

日本の出来事から分かるのは科学的にあり得ないとされてきたことが起こるということです。

かつて原発推進派であったドイツのメルケル首相が、2011年3月11日の福島第一原発事故からわずか3日後に、こう演説して方針の大転換をした。自らの誤りが明らかになったとき、それを率直に認めるのもリーダにとって重要である。

(注記1:この引用では下名は原発の是非、メルケル氏の判断が正しかったのかどうかは論じていません。念のため。)

また、技術の世界では科学的にあり得ないことが起こる、ということもエンジニアや政治家は肝に銘じておくべきでしょう。

(注記2:このコメントでは下名は、「なので絶対の安全・安心を保証すべきだ」とは言っていません。念のため。)


【今日の言葉125】

白猫であれ黒猫であれ、鼠を捕るのが良い猫である。

中国の最高指揮者だった鄧小平氏の、目標を最優先するために残した言葉。
「大切なのは国民が食えるようになることだ。そのためには共産主義的でも資本主義的でも、効果的な手法をプラグマティックに採りいれよう」と呼びかけた。
鄧氏によれば共産主義は手段に過ぎず、手段にこだわりすぎて目的を失ってはいけないという戒めだった。

品質工学と、品質管理や統計的手法が、よく比較されその議論が喧しいが、開発設計や製造の現場では、「鼠を捕る」方法が必要なのである。




2014/10/05

【今日の言葉124】

エンジニアは理屈っぽいが、合理的ではない。

自分のやり方のこだわって、効率性を追求しないエンジニア、間違いと分かればまたアイデアを考え付くのに、早く間違いがわかるように努力をしないエンジニア、方法論で理解できても納得しないと動かないエンジニア、などを戒めた言葉。

松坂TMコンサルタンツ 松阪昌司氏 第12回関西地区品質工学シンポジウムにて

理屈で分からないことにパラメータ設計を

設計には理屈で分かる部分と、理屈では分からない(難しい)部分とがある。機械、電気などでは前者の部分が大きく、電磁気、熱流体、振動音響、EMCなどとなってくると後者の比重が高くなり、高分子の合成化学、薬学、燃焼などどなると後者の領域が大きくなってくる(あくまで傾向で並べたので個々のケースで複雑さが異なるのは当然)。

理屈で分かる部分を定式化し、理屈では分からない部分を探求していくのが、科学・工学であり、アカデミアにはこの部分の進歩が期待されている。しかし技術の分野では、分からない部分があっても機能だけは納期までに実現させなければならないのである。

したがって、理屈で分かる部分の基本設計(主に、動作原理、性能の部分)とともに、理屈で分からない、動特性を含むロバストネスや、非線形性、交互作用の世界についてもなんらかの方法で一定の答えを出さなければならない。

一般には出力の平均的傾向は科学・工学的あるいは経験的に(これは体系化の度合いの違いでほぼ同じ意味だが)、理解・推測できる場合が多い。つまりモデリングが可能である。これらは物理の数式モデル(1Dモデル)で現象を記述することができる(電気・機械のRLCモデル、電磁方程式、各種の微分方程式など)。3Dフルモデルに行く前に、このような物理モデルを立てられ、ファーストオーダで出力傾向を見積もる、というのは設計者の基本的なスキルとして持っておくことが望ましい。

ところが物理モデルがわかっても、上記のような分からない部分が必ず残る(もしくは分からない部分が認識できないまま次の工程に進んでしまう)。そのため、出力の平均値だけでなく、ロバストネスはどうなのか、制御因子間の交互作用はないのか、ということを実験的に知る必要がある。理屈で分からない部分を実験的に見つける、あるいは検査するのが品質工学のパラメータ設計である。

面白いことに、パラメータ設計を使えば、理屈で分からなかったことを、理屈からわかるモデルを使って知ることができるのである。制御因子とノイズ因子の交互作用利用によるロバストネスの追求、(基本)機能やSN比という尺度を導入した解析の加法性の確保、再現性確認による交互作用のチェックなど、品質工学のアイデアがここで生きる。分からなかったことが分かるようになり、それを技術者が考察することで技術者の能力も技術そのものも向上していく。

そのためには、まず技術者が、理屈で分かる領域を広くする必要があり、そのためにはこれまでの知識の蓄積である科学・工学の基礎知識の獲得は必須である。パラメータ設計は工学的知識のない(浅い)技術者のためのブラックボックスの手法(魔法の杖)ではない。モデリング力のある強い技術者をさらに強くさせる、鬼の金棒である。


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

フォアグラ大根ソテーと赤

京都のル・サルモンドールさんで食べて、一度家で作れないかと思いつつ、なかなかフォアグラなど口に入らないまま数年が過ぎていました。が、近くのリカーショップで冷凍モノのフォアグラをリーズナブルな値段で扱うようになり、家で作ってみたのが写真の料理。

大根はコンソメで煮たもので、上のソースはバルサミコ酢ベース。なかなか上手くいっている。後ろの料理はチキンにバジルソースとチーズを乗せたもの。

赤ワインはイタリア産「タリア・シラー」で普段飲みより少しいいワイン。
フォアグラ大根は1人前500円ほどで結構贅沢な感じが出るので、また試してみたい。