2012/07/07

関西QE研 宿泊研究会

毎年恒例の関西品質工学研究会の宿泊研究会ですが、昨年度は事情があり休止していました。今年はまた田口伸先生をお呼びして、河内長野YHで再開しました。

 あいにくの天気ではありましたが、参加人数30数名と盛況で、田口伸先生のお話(明治大学での講義内容紹介、クイズで偲ぶ田口玄一先生など)や、数件のテーマ検討、ワーキンググループと盛りだくさんの内容でした。

 夜は伸先生を囲んでの宴会(伸先生の芸達者ぶりには感服いたしました)。夜遅くまでにぎやかに議論?して充実の研究会となりました。

 関西品質工学研究会は随時、会員募集中です。見学も可能です。下記をご参照ください。
http://kqerg.jimdo.com/

2012/07/01

「品質工学便覧」を図書館にリクエスト

本日7/1(日)に伊丹市の新しい図書館「ことば蔵」が開館。
http://www.city.itami.lg.jp/home/ED/EDSHOGAI/EDLIB/_12666.html

自宅から徒歩10分の利便性で喜んでいる。

QES2012の評議員会で、最寄の図書館に「品質工学便覧」の購入依頼を出すようにお願いされていたので、さっそく、同書をリクエストしてきました。

QES2012が終了(発表報告)

 2012年度の品質工学研究発表大会(QES2012)が6/28(木)~29(金)で開催され、成功裏に終了しました。
http://www.qes.gr.jp/

下名は、初日の午前にポスターセッションで以下の発表を行いました。
No.26「RT法への1次元マハラノビス距離項目の導入の提案と検証」
http://www.qes.gr.jp/meeting/QES2012_abstract.pdf

聞いていただいた方は分かったかと思いますが、この発表は、RT法を適切に使えば、最近流行りの「誤圧」よりも判別精度が高くなることを、理屈(原理)と実例で検証したものです。
アングルトライ(MTシステム解析S/W販売)の手島さんらに、一定の評価をいただきました。
またフリーディスカッションでは多数の聴講者に個人的にお問い合わせいただきました。

今回のQESではMTシステムを中心に聴講しましたが、誤圧を使用している発表は多いのですが、「なぜ誤圧を使用したか」の説明がなく、従来の手法との比較もないものばかりで、研究としての客観性に疑問があるものが多かったように思います。今回下名が提言したRT+法との比較をぜひ検証いただければと思います。

また、エネルギー比型SN比(パワー比型)を使用した研究も数件発表されており、議論の俎上に載り出した感があります。一方、エネルギー比型SN比を知らない(使用しない)ばかりに、解析が間違っており、せっかくの研究が台無しになってしまっているものも散見されました。

今回は学会20周年と、田口玄一先生のご逝去が重なったことで、学会としても節目の議論や講演が催されていました。矢野宏先生のご講演等で今後の品質工学の進むべき道が議論されていたことは印象的でした。下名も一学会員として、研究成果を学会や社会に還元していければと思います。

1日目終了後の有志での懇親会も30名近くの方々に集まっていただき、非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。皆様ありがとうございました。