2012/12/30

【今日の言葉109】

我々には、自分の目で見て自分の頭で考え、自分で間違える権利があります。「主人から正解を与えられる奴隷」でいるくらいなら、間違える自由市民でいるべきです。

福井健策”「ネットの自由」vs.著作権”(光文社新書)より。

TPPと著作権(知的財産権)の関係に関する本からの引用ですが、この一節は、品質工学等のイノベーション推進者・研究者の私たちに突きつけられているのではと感じます。
同書のつづきの文章に準えれば、
「間違いに気づいてやり直せる自由こそが、”学術研究”という壮大な実験場の生命線」ということになるのでしょうか。
(本書では”学術研究”は”民主社会”となっていますが、Societyという意味では同じですね)

2012/12/26

日本規格協会メールマガジン

日本規格協会のメールマガジンを紹介します。
毎月、各界の論客が品質や標準化などの話題を提供してくれます。
登録はこちら。
http://www.jsa.or.jp/seminar/join.asp?fn=bn/uptodate.htm

と、いいつつ今回は僭越ながら私が執筆させていただきましたので、いかその部分を引用します。
2月にまた品質工学セミナーを実施しますので、初心者の方のみならず、同業者の方にもぜひ聞いていただきたいと思っています。
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講師 株式会社ジェダイト 代表取締役 技術士 鶴田明三

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         ★│Q│S│か│わ│ら│版│★

『いいものを・はやく・安く作る
   〜技術の悪さを“はやく”見える化しよう〜』

三菱電機株式会社 生産技術センター
品質作り込み技術推進部 鶴田 明三

「品質工学をやっています」というと、たいていは「品質管理」と間違え
られるか、 あいまいに「あぁ、品質・・」と返されることがしばしばです。
直交表を使った実験計画法に似たようなものだ、という理解であるこ
とも多いようです。

品質工学を専門外の方に伝える際には、
「いいものを・はやく・安く作る方法を研究しています」
と言うように しています。これなら、文系の方や学生さんにも理解して
もらえそうですね。
さて、これからの寒い季節、風邪がこじれる前の「予防」が大切ですが、
今回は技術開発における「予防」のお話をします。

「いいものを・はやく・安く作る」は言うは易しで、みなさんも QCD(品質・
コスト・納期)の同時達成にご苦労されていることと思います。
性能や品質の目標が達成出来ているかを調べるためには、時間のか
かる試験 して、さらにそこで不具合が起こった場合には、原因究明と対
策に時間を とられてしまい、結果納期が守れなかったり、余計なコスト
がかかったりします。

技術の素性の悪さが、設計レビューや評価をすり抜けて、 後になって
ニョキニョキと顔を出すので、始末に追えないのです。
まず大切なことは、技術者が考えた技術(設計した製品)の素性の悪さ
を、 “はやく”見つけることです。この“はやく”には2つの意味があります。

1つは“早く”、つまり技術や製品を開発する早い段階 (コンピュータシミュ
レーションや簡単な試作)で、悪さを見つけることです。
まだ設計変更が可能な早い段階で悪さが分かることで、金型作り直し、
品質不具合、 開発遅れなどのダメージを最小限にすることができます。
製品を作ってみて出たとこ勝負で最後に悪さが分かるのでは遅いのです。

もう1つは“速く”、つまり出来るだけ短時間で悪さの評価を行うことです。
これは、開発期間の短縮に直結するだけでなく、決められた期間内で
設計改善を 行う回数も増やせることで、品質レベル・技術レベルも高める
ことが可能になります。

このような、早い段階での「予防」の考えかたに基づく評価方法は、
品質工学では「機能性評価」と言います
(難しければ、”機能の安定性の評価”と考えてください)。
例えば、歯車の場合では、長時間の試験で騒音や摩耗やガタツキを測る
のではなく、 歯車の働きはエネルギー(力)の伝達ですので、その働きの
変化を、 さまざまなお客様の使用条件で調べればよいのです。このような、
機能性評価では、 評価時間を信頼性試験の数10分の1以下に短縮した
事例も多数あります。

風邪の予防も技術開発の対策も、本格的に悪いと分かる前の早めの対応
が 大切です。機能性評価を使って、後で症状が重くならない技術開発を
始めましょう!

【事務局より】
品質工学セミナー終了後に受講生の方とお話をさせていただいた際、
セミナー参加前と後で品質工学の考え方が変わりましたと言うお話を
よくお聞きいたします。

例)「難しいイメージがあったが、先生のお話は技術者としては
   当たり前の話でセミナーに参加して霧が晴れた思いです。」

受講されている方は、企業様の中でも普段からお仕事に対する問題意識
も高く 品質工学との出会いで問題解決のきっかけを得て帰られます。

製品のさまざまな使用実態を把握して開発を行うなど、技術者には力量が
求めらますが、 「予防の観点」や、「いいものを・はやく・安く作る」品質工学
の考えを持つことで 企業様での利益につなげてください。

品質工学セミナー入門コース★

2012/12/19

技術士1次試験合格発表

本日、技術士第一次試験の合格発表がありました。
http://www.engineer.or.jp/c_topics/002/002176.html
マークミスもなかったようで、自己採点の結果どおり、合格するkとが出来ました。
先の記事で、今回は過去問が多く、比較的簡単な内容だったとお知らせしましたが、本年度の全体の合格率は63.3%と、過去最高の合格率となったようです。昨年のが合格率21.4%でしたので、大幅な合格率改善です。

来年度の2次試験はかなり受験者が多くなることが予想されます。
同時に、試験制度も変更になりますので、予断を許しません。

2012/12/16

「平成25年度技術士試験はこう変わる!」セミナー受講

 来年度(H25年度)より技術士試験(特に2次試験は大きく)内容が変更になる(10/17の投稿参照)。情報収集のために首記の講座を聞きに行った。かなり関心が高いらしく、受講生が主催者の想定人数を大きくこえたのであろうが、会場の変更の連絡が事前にあったほどだ。

 技術士会のHPで公開されている内容だけでは分からなかった(想定していなかった)内容もあり、有益だった。以下、セミナーの内容を詳細に紹介するのも差しさわりがあると思われるので、一部だけ覚書きしておく。

 特に選択科目の「選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。」の部分は、深く考えずに読み飛ばしてしまいそうだが、もう1つの大変更である技術体験論文の廃止とあわせると、その意味が分かると言うのである。すなわち、選択科目の課題解決能力を問う記述式試験は、以前の技術体験論文の要約版(つまり、自分の体験に基づき論述させる問題)であり、これ自身も採点対象となるが、さらに口答試験での資料としても使用されることが強く想定されるのである。

 合わせて、出願時に同時提出する経歴書にも、特に技術士としてふさわしい技術体験1件を700字程度でまとめる様式が追加され、それも口答試験での資料として使われる。つまり、出願時に、筆記試験合格を想定して、完成度の高い技術体験文つきの経歴書を作成・提出する必要がある。しかも、そのフォーマットや記入要綱がはっきりするのは4月になってからである。いろんなパターンに耐えられるように、業務の棚卸しと体験の要約の準備が必要である。

 最後に1つ大事な情報を。技術部門全般の択一式試験であるが、足切りの場合論述式の採点を行わない措置がH27年度からと表向きはなっているが、「来年度から施行される」と考えておいたほうがよいとのことである。つまり、「択一式15問中9問(60%)未満は即、不合格」である。これは肝に銘じておきたい。

2012/12/09

白ワインとカジキのカレーソテー

久々の更新&久々の白ワインです。
フランスのレ・ヴィネロン・デ・モンブラン コート・デ・トング・ソーヴィニヨン・ブランです。

お相手は、カジキのカレーソテーにマヨネーズソースを添えて。
あと、アボカドとグレープフルーツ(タイム風味)も爽やかでよく合います。
定番のトマトとチーズとバジルソースの組み合わせそのまんまのオードブルもあります。

寒くなってくると、よけいに濃厚な赤ワインが飲みたくなる季節。
さきほど、ボルドーの2005年もの(大当たりの年です)を何本かまとめ買いしました。

年末まで風邪を引かないように乗り切りましょう!


2012/11/18

【今日の言葉108】

せっかく理論があってもそれがあまりにも複雑難解でその道何十年の専門家しか理解できないという間は、それは大きな力を持つことが出来ず、それが簡略化されて大学1~2年の普通の学生でも扱えるレベルになったとき、初めて文明社会を動かす力を持つようになったのである。

(長沼伸一郎「物理数学の直感的方法(普及版)」より)

そのために必要なことは「簡略化」「統合化」「直観化」であるとしている。

品質工学の全体最適化の理念、基本機能、SN比、損失関数、再現による確認実験・・・などなど、田口哲学の根底に流れるのは、「技術や現象は複雑」→「個別の統合は全体にならない」→「その科学的把握は困難」→「なのでそれを簡略的に、統合的に、直感的に評価できる技術体系が必要」ということではなかったか。

 そこに、冒頭の文章が現実味を帯びてくる。いかに分かるように伝えるかである。

理系の方はこの本は(特に本文よりも「やや長めの後記」だけでも)ぜったい読むべき1冊である。
実用的にも、rot(ローテーション)の直感的把握を理解するだけでも、目からウロコである。
こういう「頭のいい」文章に出会えると非常に、すっきりした気分になれる。

資格の専門的な勉強ばかりしていては視野が狭くなってイカン、と思い手にとった1冊が、意外にも資格の勉強の視野を広めることに役立った。これがセレンディピティというものか。

書道 初段に昇段

書道をはじめて2年半、今回の試験で、初段になりました。

最近は出張や私用でなかなか、教室に通えていませんが、なんとか月2回は行くようにしています。

次の二段からは条福(いわゆる、掛け軸にするようなサイズのもの)も課題に加わりますので、いよいよ本格的な書道っぽくなってきます。大きい文字用の筆が必要ですが、なかなかの出費ですので、まずは教室にある筆で練習してみて、どんな筆が合っているか試してみたいと思います。

2012/11/04

【今日の言葉107】

固有技術で突き当たっている壁を、管理技術の助けで打ち破ったという経験を持つようにならないと管理技術の発展につながらない。固有技術レベルが高まる管理技術でないとその運用方法に正しくない面があると判断されても仕方がない。
(「経営工学ハンドブック」 14章 品質向上 p.329)

 品質工学も管理技術(汎用技術)の1つであるが、技術開発のブレークスルーには固有技術が絶対に必要で、管理技術だけでそれを成し遂げることは出来ない。しかし、固有技術で突き当たっている壁を、管理技術の助けで打ち破ることは、確かにあるのである。品質工学は「魔法の杖」ではなく、「鬼の金棒」なのである。破壊力のある重い金棒は鬼でないと有効に扱えない。

パラメータ設計・応答曲面法・ロバスト最適化入門

 山田秀、立林和夫らにより、「パラメータ設計・応答曲面法・ロバスト最適化入門」が発刊されている。主な内容は以下。

第1部 実験計画法の基礎
 研究開発、技術開発、設計段階における実験計画法の役割多因子の要因計画、2水準直交表による一部実施要因計画)

第2部 パラメータ設計

 パラメータ設計の概念、パラメータ設計のための実験、非動特性のパラメータ設計、非線形システムのパラメータ設計、入出力が測れない場合のパラメータ設計、エネルギー比型SN比

第3部 応答曲面法

 応答曲面法の概要、応答曲面推定のための計画、応答局面の解析

第4部 ロバスト最適化

 単目的最適化、多目的最適化、パ レート解、ロバスト最適化

 品質工学のツール的側面であるパラメータ設計を、実験計画法や応答局面法、最適化法などと関連付けて知識を整理しておくのは重要である。

 本書は「JUSE‐StatWorksオフィシャルテキスト 」と副題がついているように、JUSE‐StatWorksの最新版であるVer.5を使いこなすためのテキストである。本Ver.でははじめてエネルギー比型SN比が搭載されたが、本書にも1節を割いて、エネルギー比型SN比の説明がある。田口のSN比で問題になるケースを解説し、エネルギー比型SN比を1つの解決策と説明した書籍としては初めてである(これ以前には、長谷部光雄氏「開発現場で役立つ品質工学の考え方」にも少し紹介された)

 著者の一人である立林和夫氏が、品質工学誌(Vol.19、No.2(2011))にもエネルギー比型SN比に関する解説”「品質工学で用いるSN比の再検討」に関する議論”を寄稿していただいているのでそちらも参照してほしい。何か正解かはともかく、まず自分でSN比の意味や数理を吟味してみることが重要である。

2012/10/22

伊丹の街なかバル

 最近はあちこちの街で開催されるようになった「バル」ですが、伊丹でも今年が7回目で、自身では子供を連れて家族3人で初参加となりました。

 場所はJR伊丹~阪急伊丹周辺が中心で、参加店舗は約100店舗。前売り券が5枚つづりで3000円でした。

 1軒目はまだ少し明るい時間からビールでも、ということで、自宅に程近い「ファースト・キッチン」さんへ。ここは以前はケーキ屋さんだったのだが、廃業してこの夏にダイニングがオープン。夜に近場で外食というのがめったになく、またランチもやっていない店なので、気になりながらこれまでこれずにいた。こういう、気になっていた店を偵察できるのがバルのメリットの1つである。ここでは、チキンのからあげと、クリーム系のパスタ、ベーコンサラダの3点盛をビールと一緒にいただく。

 2軒目これまた自宅に一番近い寿司屋にもかかわらず、これまで行っていなかった「濱鮓」に。ここでは、握り寿司4カンと地物の日本酒を。伊丹は酒どころ(白雪、老松など)でもある。

 かなりいい気持ちになって、駅のほうへ移動すると、普段見慣れた阪急伊丹駅もちょっとちがった雰囲気で(月も綺麗に出ていました)、そこここから聞こえてくる路上のジャズのサックスやフォルクローレのアコーディオンの音が「まつり」のいい感じです。

 3軒目はエリアの中でも一番西のはずれにある、トルコ料理店「イスタンブール・トゥーラ」へ。ここでは、トルコワインと、ボリュームたっぷりのチキンのケバブをいただきました。匂いからするとかなりスパイシーなのかな?と思っていましたが、子供でも食べられるやさしい味付けでした。

 まだ宵の口でしたが、今年はこれで終了。4軒目は自宅でスコッチウイスキー、とお酒の種類もこれで4種類目と、ゆったりとした週末を過ごすことができました。


 

2012/10/17

技術士試験要綱が大幅改定

来年度から、技術士試験(1次、2次とも)の方法が大幅に改定される。
2次の改定内容は以下。

(1)筆記試験(必須科目)
 筆記試験の必須科目を択一式とし、技術部門に係る専門知識を確認する。試験問題の作成に際しては、極端に難易度が高い出題とならないよう留意する。合否決定基準に満たない者については、記述式試験の採点を行わない。

(2)筆記試験(選択科目)
 従来の選択科目については、解答数の2倍程度を出題数の目安とする。
 選択科目に課題解決能力を問う記述式試験を新設する。出題する課題は2問程度とし、普遍的な課題からも出題する。

(3)技術的体験論文
 技術的体験論文は廃止する。受験申込み時に提出する業務経歴票について、技術的体験をより詳細に記載できる形式とする。

(4)口頭試験
 経歴の確認、応用能力及び課題解決能力、技術者倫理、技術士制度の認識について問うこととする。技術者倫理については、実務を踏まえた試問を重視する。
 試験時間は20分程度を基本とし、必要がある場合は10分程度延長することを可能とするなど、弾力的に運用する。

要するに、必須科目は択一試験(以前に逆戻り)、技術的体験論文は廃止で、業務経歴票に統合、口答試験は45分から20分に大幅短縮ということだ。

なお、択一試験については、過去問技術士会HPに掲載された。

改定の意図や、難易度がどうなるのかなど不透明な部分が多いので、新技術開発センターのガイダンス「平成25年度技術士試験はこう変わる!!-受験対策と新規問題予想事例公開」(12/15@大阪)を申し込んだ。まずは情報収集だ。

2012/10/15

技術士1次試験答え合わせ (3)基礎科目

最後は基礎科目。先の専門科目の手ごたえが良かったので、これでこの科目は15問選択中の6問正解で合格ラインということになる。これはかなり気が楽である。

基礎科目については毎年同じような問題で、過去問中心の勉強と、「基礎・適性科目キーワード700」で知らない用語のチェック、あとは、学生時代に勉強した、化学の復習(チャート式およびゴロ合わせの大学受験本)と、材料力学の基本(フックの法則、はりのたわみなど)、それに微積分の公式を思い出す程度の勉強で事足りた。

1問ずつ振り返るのは省略するが、過去問レベルの問題がほとんどで、結果的に15/15問、全問正解することができた。

最後に受験会場で気になったことを1つ記しておく。

科目ごとの試験終了後にマークシートを回収するのだが、これが各自、前の教壇にある箱にアトランダムに入れていく方式で、これでは簡単に替え玉受験ができてしまうのではないかと思った。
すなわち、グルになったAとBがそれぞれお互いの受験番号と名前を記して提出すれば、簡単に答案の入れ替えが可能なのである。これでは、顔写真のチェックを行っても全く意味がない。不正で1次を合格しても2次で受かるはずがないのは明白ではあるが、厳正な試験体制をお願いしたいものである。

と、いうことで1次試験は、変なマークミスとかがない限り合格できそうである。発表は忘れたころの12月中旬。来年から、試験の形式に変更があるので、その情報収集に早くもいそしみたい。試験の変更内容の報告は追って。

技術士1次試験答え合わせ (2)専門科目-2

つづき。

問19.(選択): QC関連。過去問とほぼ同じ。正解。

問20.(選択): QC関連。過去問と同じ。検定量の数値まで同じだったので、どこか変わっているのではないかと、3回ほど見直したが、そのままでOK。カイ2乗分布は敬遠されがちだが、出題のパターンが決まっているので、得点源にしておくべし。正解。

問21.(選択): Qc関連。選択肢④がFMEAとFTAを取り違えているのが明らか。正解。

問22.(非選択): 過去問の類題。しかし得意分野でないため、万一引っ掛けがあったときに対処できない可能性まで考えてパス。

問23.(選択): ジョブショップスケジューリングの問題は、当初時間がかかる上に間違いも犯しやすいので、基本パスの戦略であったが、時間に余裕があったことと、解いてみて他の選択肢の兼ね合いも含めて正解を確信できたので選択。正解。

問24(非選択): PERTの問題。アローダイヤグラムから作成しなければならず、面倒かつ間違いのリスクもあるので、予定通りパス。

問25.(選択): 毎回出る線形計画法の問題。時間に余裕があったため選択。抜かりなく正解。

問26.(非選択): 待ち行列の問題。過去問と出題パターンが違ったため、あっさりパス。

問27.(選択): 損益分岐点の計算問題。計算が簡単なことは明白なので、選択。正解。

問28.(選択): 経済性工学の問題。この分野は毎回出る割に出題パターンが非常に限られている。これも過去の類題。損益分岐点と優劣分岐点の違い(今回は)、手不足と手余りの違い、背反案からの選択と独立案からの選択の違いが頻出。あとは現在価値や終価に換算する計算式だけ抑えればこの分野の勉強は済み。正解。


問29.(非選択): 制約条件がややこしく、面倒。あっさりパス。

問30.(選択): 過去問に類題。しかし、「躾」に「アベイラビリティ」とは・・・どういう引っ掛けなのかも推測できない選択肢だ。正解。

問31.(選択): 予防保全と保全予防は似ているのでよく出題される。そのものずばり。正解。

問32.(選択): VEの問題。こんな長ったらしい機能の定義はない。ほいほいと正解。ただし、VEはたまに、マニアックな問題も出るので、問題を見て選択するかどうかを決めよう。

問33.(選択): ワークデザインが過去問で初めて知ったが、そのお陰でこの問題は簡単。ECRSの原則(改善の手順)は、理想システムから考えるワークデザインとは全く関係ない。正解。

問34.(非選択): 物流は全く勉強せず。気持ちよくパス。

問35.(非選択): 選択肢①の「廃棄物の流れから」というのがLCAに当てはまらないことは明らかで、わりと自信があったが、他の問題との兼ね合いで涙を呑んでパス。

以上のように、今回は過去問やその類題が多かったと感じる。
来年度から試験方式が変わるので、新しい問題を仕込むコストを削減したのかもしれない。

最後に、本技術部門の専門科目の勉強に役立った参考書を厳選して紹介しておく。これらはぜひそろえておくべき2冊である。

・「生産管理用語辞典(日本経営工学会)」・・・この辞典の説明がそのまま問題になっているケースが多数。分からない用語を調べるのに使用するだけでなく、最初から最後まで目を通す価値あり。

「中小企業診断士 最短合格のためのスピードテキスト3 運営管理 (TAC出版)」・・・必要なのは第4章まで。本技術部門の専門科目に必要な知識が要領よくまとまっている。おすすめ。Amazonの古本なら100円前後でも買える。

そのほか、計算問題対策が必要ならそれ以外の本も適宜用意するのもよいが、1次試験が解けるレベルに限れば、ネットの情報でも十分と感じた。上記以外の本は、2次試験まで見据えて必要な本を一通りそろるとよいだろう。

技術士1次試験答え合わせ (2)専門科目-1

いよいよメインの専門科目(経営工学部門)である。2時間の試験は、35問の出題でそのうち25問を選択して回答する形式である。10問捨てても満点が取れる試験で、ポイントを抑えた学習をしていれば大丈夫。下名の場合、ロジスティックス、梱包、QFDなどの不得意分野は最初から捨ててかかった。

過去問で模試した感覚では、かなり時間がタイト(平均4.8分)なので、分かる問題音範囲で、(1)不適切な文章を選ぶ問題→(2)適切な文章を選ぶ問題→(3)組み合わせや数を問う問題→(4)計算問題の順でやっつけることに決めていた。(1)~(3)は短時間で解ける問題が多いので、そのなかで25問近くを確保して、足りない問題数文だけ、解けそうな計算問題を選択することにした。※計算問題は時間が掛かるだけでなく、本来分かる問題もちょっとしたミスで間違ってしまうリスクが高い。

2時間あるので、問題用紙を配られれたら、まず全問題に目を通す。このような全体の計画が非常に重要である。全問通してみた結果、その時点でほぼこの科目の合格を確信。問題の大半が過去問と同じか類題なのである。今回の受験者は、過去問をしっかりやって、あとは取りこぼさなければボーダ(基礎科目が最低ラインとして14問以上)は余裕だったのではないか。

事前の模試では時間がタイトだったが、過去問が多かったので、今回は1時間強で25問以上を自信をもって解き終え、しっかり見直し、25問選択の吟味を行うことができた。結果は事前の宣言どおり、25/25問の全問正解だった。以下簡単に振り返る。

問1.(選択): 選択肢②の「視点移動の往復間隔を長く」・・・これは疲れるでしょう。余裕の正解。

問2.(選択): 見た瞬間、過去問と同じ。正解。

問3.(選択): 外段取りは機械が動いているときに行うので、明らかに×。正解。

問4.(選択): 過去問では観測時間から標準時間を求める形式のよく似た問題がでていたので、うっかりひっかかった人が多かったのでは。今回は、標準時間から観測時間を求める。計算は簡単。正解。

問5.(選択): 見た瞬間、過去問と同じ。正解。

問6(選択): 選択肢③は分子と分母が逆なのが明らか。ナントカ率の説明文で分子分母逆はよく出る(アベイラビリティ、工程能力指数、能率など)。選択肢①の「活性示数は・・・取り扱いの手間」というのが一見逆(活性示数はすでに取り除かれた手間の数)だが、過去問ではこの選択肢は正しいことになっていたので、迷わず。正解。

問7.(非選択): 選択肢①の「現品管理は・・・作業の進捗状況」でかなりの確率で×だが、ほかの問題のほうがより地震があったため、涙を呑んで?非選択に。

問8(選択): 在庫水準と経済的発注量EOQを混同させる問題は過去にも出た。正解。

問9、問10.(非選択): 100%の確信なく、ばっさり。

問11、問12.(選択): 見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

問13.(選択): 得意分野のQCの問題。この問題は消費者危険と生産者危険が逆という誤りというパターンが多いが、今回は違った。実力で正解。

問14.(選択): これもQC。計算問題なので後で解いたが、簡単すぎて本当に大丈夫か3回ほど見直したほど。正解。

問15(選択): これもQC。見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

問16(非選択): なじみが薄いせいもあるのだろうが、QFDの問題は細かい。ばっさり。

問17(選択): QC関連。基本的な分散分析のサービス問題。ほいほいと正解。

問18(選択): QC関連。見た瞬間、過去問とほぼ同じ。正解。

技術士1次試験答え合わせ (1)適性試験

試験から1週間。技術士会HPで試験の正答が公開された。

先の投稿でも述べたとおり(また他の掲示板でも言われている通り)、適性試験は結構てこずった。答え合わせ掲示板でも結構意見が分かれる問題が多く、正答が発表させるまでは100%の確認はもてなかった。しかし結果的には、12/15問正解で合格ライン(50%以上)は突破できた。

問1. 選択肢⑤の「登録を受けた技術部門に関しては十分な知識および技能を有しているので」はCPDの考え方に反するので明らかに×。正解。

問2. 選択肢③の「即時、無条件に」のような強い限定がついているものは×だ。正解。

問3. セクハラの問題。エ)の「派遣労働者を除く」は常識的に明らかな×。正解。

問4. 個人情報保護に関する問題。○×の組み合わせ問題。ア)はよく分からなかったが、イ)の解釈を間違えてしまったったため組み合わせをミス。不正解。

問5. 3R+適性処分の順番を問う問題。過去にも基礎科目、専門科目などでも問われる基本問題なので、即答。正解。

問6. 化学品の分類および表示に関する世界調和システム(GHS)の問題。初めて聞いたワードだったが、常識的に考えてなんとかクリア!正解。

問7. PL法の対象とならない製品の「数」を答える問題。数を答えさせる問題は一番難しい。S/Wと不動産が当てはまることまでは知っていたが、正答は4つ。正答を聞いてもどれが正解の組み合わせなのか分からないほど。不正解で当然。

問8. 頻出の公益通報者保護法の問題。対策の成果があり、ちゃんと正解。掲示板等では「20日以内」のところに反応して間違えた、との意見もあったが、こういう本質的でないところだけ違えて出題することはあまりないのではないだろうか。

問9. 知的財産権の問題。産業財産権の4つを知っている+ほぼ常識で回答。正解。

問10. リスクや安全に関する問題。一見難しい文章が並び、しかも○×組み合わせ問題で難問だが、よく読むと細かいことまで知らなくてもすべて正しいことがわかる。正解。

問11. リスクマネジメントに関する問題。明らかな間違いを見つければよい。選択肢③の「~で表したものでなくてはならない」と強い限定表現になっている。正解。

問12. CSRに関する問題。選択肢②は、社会貢献を行った結果、儲かってしまったら、社会貢献は取り消しになるような、常識では考えられない明らかな間違い。正解。

問13. NPOに関する問題。全く予備知識なし。ア)ウ)エ)の正誤は常識的に分かったが、はたしてイ)のNPOが当該事業以外の事業を行え、かつ役員報酬まで払えるのかが分からず、1/2をはずして、不正解。

問14. 資質向上の取り組み(CPD)に関する問題。ア)は常識で○。イ)のような「~場合がある」はほとんど×に出来ない表現でこれも○。ウ)は「すべて」という限定表現だけでもほぼ×だが、CPDの考え方の基本を知っていれば自信をもって×。この時点で選択肢4が確定。念のためエ)を見ると「~場合がある」となっており、これも○。正解。

問15. 掲示板等でも選択肢①か⑤かで結構論争になっていた問題。私見では①も⑤正しそうな場合、もし正答が1つならどちらかという考え方をしなければならない。その観点で、①だけが正解で⑤が不正解というのは内容的にありえず、やはり、相談なく締め切り直前まで自己判断ですすめてしまった①のほうがより不適切となることは明らかである。⑤で正解。

正答を見るまでは、8問取れているかの100%の確信はなかったが、ふたを開けてみれば、基本知識+常識+設問形態から推理で8割取ることができた。とりあえず一安心である。


2012/10/08

24年度技術士1次試験が終了

 本日、近畿大学(東大阪地区)に技術士(経営工学部門)の1次試験を受験してきました。午前から、適性科目(1時間)→専門科目(2時間)→基礎科目(1時間)の長丁場でした。1日に4時間の試験をうけるのは、大学院入試以来かもしれません。

 すべて択一式問題で、ボーダーも絶対評価で決まっていますので、1週間後の正答発表で結果は判明します(通知が来るのは12月中旬とずっと先ですが)。

 手ごたえ的には、適性はまあ合格ラインかというところで(毎年判断に迷う微妙な設問が多い)、専門と基礎は、選択しなかった問題の中にもかなり正答の自信がある問題もあったくらいなので、あわよくば両方満点、を臆面もなく宣言しておきます。

 さて、1週間後、笑うのか、泣くのか・・・。

2012/09/23

国別の閲覧者

  Bloggerの機能で、このブログを見ていただいている国別の統計が集計されている。

 日本がダントツで、米国(何人か日本人の知人がいる)がその次、というのは予想の範疇としても、そのつぎがウクライナとロシアというのが驚く。

 もし見てくれている方がいらっしゃれば、ぜひ書き込みをお願いします。(^_^)

2012/09/17

化学と物理を総(?)復習

 技術士(経営工学部門)の1次試験の受験票が先日とどいた。試験日は10/8とあと1ヶ月を切ってしまった。3連休を利用して、基礎科目用に、特に大学受験レベルの化学を総復習。参考書はアマゾンの古本で入手したチャート式。

一応大学の専攻は無機材料系(金属)だったのですが、使ってない分野は結構忘れていますね。

<そういや、あったなぁ・・・!の忘れてて恥ずかしかったベスト5>
配位結合、極性、電池の正極と負極の反応、水溶液の酸性/塩基性、酸化数。
実際は、5つで収まらないのですが。^^;

一方、学生時代に覚えたゴロ合わせはすぐに思い出せました。

「貸そうかな、まあ当てにすなひどすぎる借金」(イオン化傾向)。
「リッチな彼からルビーをせしめ」(アルカリ金属)・・・など。

有機化学はベンゼン環を見ただけでいやになるので捨てます。^^;;;;
(基礎科目は選択式なので、苦手分野はスッパリ捨てることが出来る)

23年度の問題が技術士会HPに掲載されていたので、解いてみた。
60分で15問は見直しする時間もないほど超タイト。
結果は・・・問題の選択がよく、14/15問正解でした。

1日で適正、基礎、専門と合計4時間にわたる試験で、集中力が続くかどうかですが、目標はまだまだ先ですので、一気に突破したいと思います。



2012/09/02

非線形を考慮したT法(増田氏)

 9/1(土)の関西品質工学研究会で、増田技術事務所の増田雪也さんにお越しいただき、T法に関する2件の講演をいただいた(いずれもQES発表大会で既発表の内容のため、ここで紹介してよいと判断した)。

増田さんといえば、”品質工学でブログと言えばこの人”、と言う方で(Googleで「品質工学 ブログ」と入れてみてください)、QES発表大会でお会いしたりして切磋琢磨?してきたが、きちんとお話、議論するのは今回が初めてとなった。※タコ釣の名人とのことである。

そのうちの1件は非線形成分を考慮したT法で、特徴項目と真値の関係が線形でないと思われるときに、所定の変数変換を行うことで、特徴項目と真値の相関を高めて、結果的にT法での総合推定精度を向上させるアイデアである。(詳細はQES2009論文集または前記リンク参照)

特徴項目(以下単に項目)に何を選ぶかは設計者の自由なので、どのような変数変換(例えば対数をとる、2乗するなど)もよいと思うが、なぜ2次関数なのか、というところに興味をもった。

T法と増田式の違いは、項目の主効果を1次までと考えるか、2次までと考えるかの違いだけで、本質的な優劣があるわけではない(もちろん、高次の項までやってしまうと、オーバーフィッティングの問題が生じるのは自明だが)。増田氏の方法は、項目と真値に何か2次的な物理的関係があるいうようなことではなく、未知の関数関係をテイラー展開したときに2次までの項を主効果と「考えた」のであろう。

パターン認識の項目にはメカニズムの仮定は不要であるし(真値である出力が官能特性の場合など、そもそもメカニズム不明の場合がほとんど)、T法のように1次の効果への回帰ですら、何か直線的なメカニズムを仮定しているわけでもない。

結論的には、未知データを含めた総合推定精度が上がって、実際の役に立てば、項目のメカニズムはどうでもよいということだ。メカニズムが分からないからパターン認識に使えない、ということはない(もし、ナマズの運動が本当に地震予知に役立つなら、メカニズム解明を待たずに大いに利用すべきということ)。

2012/08/28

QES2012で提案のRT+法補足

 QES2012で下名の発表を聞いていただいた方より下記の問い合わせを頂いたので、回答を紹介する。

<質問>
「文字認識の事例で使用されている 1/0データのうち
1列だけ100/0データとなった場合でも結果が同じであれば、
異なる単位でも適用できると言える。しかし、1列だけ100/0
となると、βが異なるはずであり、同じ結果にならないのではないか?」

<回答>
「1列だけ100/0データ」とは、1つの原始特徴項目だけが
0と100の値だけをとるという意味でしょうか。
2つのの場合があると思います。

(1)単位空間データの標準偏差がゼロでないとき(通常のケース)。
その項目の平均値や標準偏差は、ほかの項目(1/0データ)の
100倍になりますので、基準化後の値は、他の項目と同列に扱えます。
おそらく、この場合では疑問はないものと思います。

(2)単位空間データの標準偏差がゼロのとき
すべてゼロデータの場合、文献1)の方法と同様に、m=1/4n、σ=1/2√n
で有限補正します(平均がゼロでないときは普通に平均しています)。
このときのm,σには単位がありませんので、信号データを基準化するときには、
100倍の倍率の違いが補正されません。
調べたところ、報文5.章の事例でもσ=0の項目がありましたが、
結果的にうまく判別できていたので、そのときは気がつきませんでした。
この現象は、誤圧を適用したときにも同様に生じますので、この現象を
もって誤圧との優劣が逆転することはありませんが、より良い精度を追求
するという意味では、別途対応を考える必要がありそうです。

関西品質工学研究会の中で以前、他の方が提言されていた
補正方法として以下を思い出しました。
単位が揃わない場合はこちらのほうがよいと思います。

対象の項目の物理量の最小スケールをKとして、
m=K/(4n), σ=K/2√nのような補正を行います。
1/0データではK=1、100/0データでは分解能は100なのでK=100、
0~100までの101段階のグレースケールの場合は分解能は1でK=1です。
σ=0となるのは、測定限界以下のばらつきしか生じていないためと考えます。

今回の報文での検討ではいくつかの事例に基づき、適用の可能性を
示唆したにすぎませんので、後続の事例検討や数理的な証明など、
後の評価を待つほかありません。
ご質問者のように、提言内容を検討していただける方がいて光栄です。

2012/08/19

北海道2012(その5) 8/2-8/3

 6日目。雨は上がったが晴れたり曇ったり。小樽の朝はやはり早起きして、人気(ひとけ)の少ない運河を散歩がてら鱗友市場の「のんのん」さんへ直撃。朝4時からやっているので、以前は舞鶴~小樽行きフェリーが早朝に着いたときに重宝したものだが、高速船になって夜20:00に小樽についてしまうようになった。下名は焼き魚と刺身3点、小鉢がついたのんのん定食をセレクト。
これまで小樽は最終日に一泊というパターンが多く、買い物くらいで終わってしまうのだが、今回は余裕の2泊ということで、11年ぶり(新婚旅行以来)となる積丹方面に足を伸ばす。きれいな海を拝むためにはぜひ晴れてきて欲しいが・・・。まずは積丹半島の手前側にある、「島武意(しまむい)海岸」へ。駐車場からトンネルのようなところを通っていくと、眼下に美しい積丹ブルーが(晴れた~!)。本来そこから遊歩道を通って海岸まで降りられるようだが、今回は残念ながら工事中。
次にさらに半島を西に進んでいくと、神威岬に到着。駐車場からものの10分ほど階段を上っていくと、神威岬の雄大な景色と、地球の丸さが実感できる水平線が俯瞰できる。こんなところまで犬を10匹近くも連れてきている人もいた。
さて、積丹と言えばやっぱり新鮮なウニ!ウニ専門店もあったが、よくばって色々食べたいので、「お食事処 みさき」でウニ丼と、ウニいくら丼と、エゾアワビ・ひらめの刺身を注文!これは見ての通りで、間違いのない味。アワビもコリッコリでした。
もう1つ積丹で目当てにしていたのが、海の見える温泉「岬の湯しゃこたん」。壮大な日本海を眺めながらゆっくり露天風呂につかり、潮風にあたっていると時間が経つのを忘れました(かなり家族を待たせてしまった)。これまで数々入った露天風呂の中で最高ランク。
夜は小樽築港にあるグランドパーク小樽にチェックイン。結構豪華そうなホテルだが、小樽駅(運河沿い)より2駅離れていることもあってか、3人で素泊まり12100円!最初は一人分の値段かと間違えるほど。マリーナサイドの夜景が美しかったです。
夕食は外でと決めていたので、小樽まで車ではなく電車でGO。目当ては出抜小路にある若鶏のからあげ「若鶏時代なると」だが、なんと定休日。系列店で営業中との案内が出ていたので、15分ほど歩いて花園店のほうに。若鶏半身揚げのアツアツをビールで流し込み、プハ~っとやりました。花園店のほうは若鶏以外にもメニューが豊富なので、子供連れだとこちらのほうがいいかも。
明けて7日目最終日。帰りの飛行機が夜(Peach、千歳18:00⇒関空行き)ということで結構時間があるため、これまで意外と行っていなかった「天狗山展望台」に。気をつけて欲しいのは、道路標識などではロープウェイ乗り場への案内が目立つが、車で山頂までいけるということ。ロープウェイ利用だと大人で1100円かかる。小樽を一望できるなかなかの景色で、できれば今度は夜に見に来たいものだ(ただし車だと山道は真っ暗)。
海鳴楼」での娘のオルゴール作りも今年で5回目(オルゴールの数字の9は年齢と北海道に来た回数を表す)。曲は嵐のLove Rainbowで、ご覧の仕上がり。
昼は小樽の寿司。先代から10数年通っている「宝寿司」へ。ほぼ毎年登場なので写真を参照。やっぱり旨い。
そのあとは、運河通りで買い物やおやつなどをすませて、千歳から一路大阪へ。とにかく事故もなく無事に旅行を終えられたのは何より。帰りはPeachにしたことで、運賃が一人1万円ほど安くついた(ただし関空から伊丹までの交通費はかかるが)。

さて、早くも来年の話であるが、8月に技術士2次試験がある(今年1次試験に受かればの話だが)。なので、試験のあとにどこか旅行にいくとしても、北海道には夏以外に季節に行ければともくろんでいる。北海道から帰ってきてから、長くて短い一年がはじまる。

北海道2012(その4) 8/1

  5日目。昨夜からの雷雨はやんだが、まだ雨模様。計画では大雪山の旭岳登山(といってもロープウェイで登って、片道2時間ほどにある裾合平まで往復程度だが)の予定だったが、あいにくの天候ということで、来年度以降の宿題に。予備の工程として考えていた、沼田町、北竜町方面に足を伸ばすことにした。
美瑛を後にして、旭川から高速道路で深川へ。妹背牛(もせうし)、秩父別(ちっぷべつ)という普段あまり通らないルートで、まず沼田町にある、「萌の丘」へ。平成11年、NHK朝の連続テレビ小説「すずらん」のロケ地になったところで、スタッフには「日本一の田園風景」と言わしめたとか。ルピナスに期待して行ったが、まったく咲いておらず(季節的にも間違いないと思ったのだが・・・)。
しばし田園風景を眺めたあと、北竜町のひまわりの里へ。23haという国内最大規模のひまわり畑で、この壮観はなかなか味わえない。駐車場近くの畑には観光客がそこそこいたが、散歩道を一周(2km弱だったか)すると、すぐにほとんど人に合わなくなり、静かでよい。最後にだちょうにも出会った。昼はここのトロロそばなどで軽くすませた。
目的地の小樽に行くにはまだまだ時間があるので、札幌で高速を降りて寄り道。以前も紹介した、ピザとスイーツのお店「ラ・ヴェリテ」で、680円とお値打ちのデザートプレートを食す。ちなみにここは中央区になるが、東がすぐ豊平区で、月寒あたりに住むと環境もよく便利ではとひそかに狙っているところだ(藻岩山スキー場、羊が丘展望台、札幌ドーム、すすきのなど至便)。75平米の中古マンションが650万円とか驚きだ。※もちろん買う予定も財力もありませんが(笑)。
札幌にくるのも数年に1回なので、定番だがクラーク博士の羊が丘展望台にも足を伸ばした。
夕刻には小樽へ到着。小樽へは毎回来ているが、今回は超久々に小樽での連泊。本日1泊目の宿は、小樽駅前の「ドーミーイン小樽」。風呂が自慢。小樽ではできるだけ中心街で泊まって外に出かけて飲んだほうが楽しいということで、事前に雑誌「北海道生活」に紹介されていた居酒屋「酒菜いろり庵」さんに行くことに。予約しておこうと電話すると、店はやっているのだが「今日は月2回の漁がない日で市場も休み。刺身類はあまりな出せないですが・・・」との答え。しかし海鮮以外にもいろいろ旨いものがあるとのことで、予約することに。市場が休みの日ということでお客はうちらだけだった(界隈の寿司屋も休みのところが多数)。おかげでゆっくりとご主人とお話しながら食事することができた。料理は写真を参照してほしいが、最初にいただいた甘エビの造り以外は、焼きや加工したもの。当初は海鮮を期待していたが、どうしてどうして、どの料理も旨いこと。お酒は北海道の地酒「国稀」などを冷酒で何種類かいただいた。どの料理も本当に満足できたので、「毎年来ます」と言ったところ、なんと今年の9/27で店を閉めるらしい。脱サラの後、10年間だけやると決めていたそうだ。つまり初めて訪れた今回が9年10ヶ月目だったということだ。まことに残念だが、これも一期一会だろう。その食材も吟味が重ねられているのが分かったし、一生忘れられない居酒屋になるだろう。これから9月までに北海道旅行を予定されている方、ぜひ行ってみて下さい!!

2012/08/12

北海道2012(その3) 7/31

 4日目。曇ったりたまに晴れたりの空模様。今日一日は美瑛にいれるということで、普段あまりまわれない北美瑛に足を伸ばすことに。朝一で「美瑛選果」に寄って、地元のみやげ物をゲット。じゃがいも(インカのめざめ)のレトルト(一袋180円と安いのでちょっと配るのに最適)、南京、あずきの餡(ペースト)、美瑛うどんなど。地物の野菜もかなり惹かれたが(とくに、ホワイトコーン、丸ズッキーニなど)、日持ちするものだけで我慢。次に、「北西の丘」に向かい、毎年恒例の新じゃが(きたあかりと男爵)を「畑の店さとう(佐藤商店)」で注文。秋の到着が楽しみ。ここで注文すると、ジャガバタを1つ(3個)サービスしてくれる。ここのトマトジュースも昨年紹介したようにオススメ。娘は美瑛サイダーがお気に入り。ついでに露店で売っていた美瑛の美しい切手も購入。
進路を北に向け、まずは「赤羽の丘」に。ここはかなりマニアック。美瑛のスポットが一番詳しく載っている「びえいMAP」(60円、宿で売っている)」でも、名前だけで詳しい場所は載せておらず、狭いダート道を確信なく進んで行き、看板もないところ。予想どおり誰も人はきていなかった。ポプラの木のところを少し西に折れると美瑛の景色が一望できる場所がある。天気がよければ最高だったが・・・。
次にさらに北にある「就実の丘」に。ここも以前は知る人ぞ知る穴場で、5年前に宿の方に教えていただいたときは、「ブログに載せないでな」と念を押された場所。いまや、る●ぶ等でも紹介されるようになった(なんと、wikipediaにも項目が立てられている!)。立て看板もあるので、坊主山を目印に行けば見つかる。また、この丘の前後はジェットコースターのような道になっているので、ここを車で走るのも楽しい。なお、ちょうど1年前にここで熊が目撃された(との情報が掲示されていた)。
南に戻る途中の「ぜるぶの丘」で娘リクエストでバギーに乗り、白金街道を一路南へ(この街道も直線8kmでなかなか爽快)。昨年度、ランチは定休日で振られてしまった「カフェ・ド・ラペ」にいざ出陣!美瑛で店や宿をやっている人たちも足しげく通うというのだから、その評判は相当なもの。名物は、チーズと溶かして焼いた野菜などに掛けて食べるラクレット。今回初めて注文。それにエビ入りタイカレーも素晴らしい味。ラクレットは一度ウチでもやってみるつもり。
満腹になったところでさらに白金街道を進んで(曇り空だったので、「青い池」はスルー)、十勝岳のふもとにある白金温泉(吹上温泉)「白銀荘」に。一度紹介したが、ここは水着を持っていくと、混浴で露天風呂に入れるので、家族連れにオススメ。水深1m程度はありすべり台もあるので風呂というより温水プール(もちろん湯は温泉です)。平日の昼に行くと、ご覧の通り貸切になることが多い。白銀荘のもう少し上(奥)にドラマ「北の国から」で有名になった「吹上の湯」もあるが、正真正銘の混浴で人も多いので、家族連れでは勇気が必要(ということで結婚してからは訪れていない)。
本日の宿(これも恒例の「ジャガタラ」さん)に向かうまで少々時間があるので、まいどの「四季彩の丘」に寄ってソフトクリームを食して夕涼み。なお、ソフトクリームは実は別の場所(今はヒミツ)で食べる予定にしていたのだが、定休日&時間外(どっちにしてもだめ)だった。来年度以降の宿題としたい。
ジャガタラに着いたら、すごい雷雨!次の日は、登山を予定していたのだが、ほぼ絶望の雰囲気・・・。

2012/08/11

北海道2012(その2) 7/30

3日目。音更を出て、朝から「士幌高原」方面へ。あいにく地形的なものか、高原の標高では朝霧にみまわれて、眺望は拝めず。ただし、高原にあるアスレチック遊具類はほぼ貸切。降りてきて、瓜幕、鹿追あたりまで戻ってきたころには、再び晴天に。
うりまくの道の駅に寄って、鹿追の風景を車窓から眺めながら、帯広まで戻り、かしわ蕎麦で有名な「そば処丸福」さんに。娘はそば寿司を注文。そばにコシがあって、なかなか。
本日の最終目的地は美瑛なので、十勝を西に移動しつつ、途中にある「十勝千年の森」は。普段はどうか知らないが、ちょうどこのときに「北海道ガーデンショー」をやっていたので、大人1500円の入場料を取られることに。時間の都合で広い園内を回りきれなかったが、森の中の池面に映る空の紺碧が美しかった。森の中は涼しいが、日に当たるとかなり暑い。。
美瑛には明るい夕方に到着。毎年お世話になっている、美瑛丘の宿四季さんに。ここに来ると「帰ってきた!」とう気がしますね。夕食には、マスターおすすめのシャンパーニュ・ルイ・ロデエールのハーフを。魚介、肉料理ときて、赤ワインは、さらに贅沢にボルドーはオーメドックのAOCで4級格付けのCHラ・トゥール・カルネの2008をフルボトルで。毎年こちらでいいワインを飲むたびに、たまにはいいワインを飲まないといかんな~と思いつつ、1年が過ぎ去ってしまうんですね。食後は団欒のあと、庭で花火を。存分に楽しませていただきました。

2012/08/05

北海道2012(その1) 7/28-29

7/28(土)晴れ。伊丹空港より釧路空港へ。レンタカーはクラス指定で車種は未知数だったが、運よく昨年に引き続きプリウスをゲット(ちなみに、今回の走行距離は1350km、平均燃費は27.8km/h)。

時間はすでに15:00前だが、娘が楽しみにしている和商市場の勝手丼を食してから、釧路で夜のBBQ用の食材を買い出してから、一路、中札内へ。中札内は帯広の南部に位置し、最近とても気に入っているエリア。いかにも十勝、北海道!という景色に出会えますよ~。

宿泊のフェールエンドルフについて、さっそくBBQをスタート(BBQセットは貸し出しあり、食器類は宿泊棟に備え付けと便利)。食材は旬のサンマ、宗八カレイ(いずれも一夜干し)、ホタテ、厚岸のカキ、時鮭、塩ホルモン、地物の野菜たち。もちろん、サッポロビールでおいしくいただきました。

2日目7/29(日)。晴れ。フェールエンドルフの朝食(和食を選択すると、写真のような、新鮮たまご掛けご飯になる。見た目は地味だけど、おいしいですよ~)。中札内の中心から少し南西に行ったところに、「一本山展望台」がある。マイナーと見えて、うちだけの貸切状態だったが、頑張って階段を登り塔のてっぺんまで登ると、ご覧のような素晴らしい見晴らしが。穴場なので覚えておいてほしい。

中札内の道の駅にチョイ寄り(ご当地カレーを3種ゲット)してから、中札内北東部の「岡本農園」へ。トマトベリーという名のハート型をしたちっちゃくて甘いトマトがおいしい。それを使ったぜリーはお土産にした。あと、シュークリームも有名。なお、調べていなかったので行ってから知ったことだが、ここは土日祝しか販売をしていないので注意しよう(たまたま日曜でラッキーだった)。

ちょっと右往左往して、道道55号線沿いの「新嵐山展望台」へ。数年前に行って、自分のなかでも最高ランクに入る眺望の展望台と思っていた場所。この展望台に限らず、55号線はずっと景色がいいのでおすすめです。

その後、中札内中央公園(広いだけで何もなし)、中札内ダム、ピョウタンの滝など中札内のスポットを回り、新婚旅行以来11年ぶりの「幸福駅」へ。ちょうどこの日は甥っ子の誕生日だったので、日付入りの切符を買う。

宿泊は、帯広のすぐ北側に位置する、音更(おとふけ)の「ホテル大平原」。料理はしゃぶしゃぶや刺身など普通なので省略。温泉はやはりいい。十勝川温泉の1つになるが、これは世界でも2例しかない、植物性モール塩泉という珍しい泉質であり、好きな温泉の1つである。

北海道2012(その0)

学生時代から20年来北海道に行っていますが、今年も夏休みをとって、7/28~8/3の7日間、家族3人で北海道を回ってきました。(娘は自分の年の数だけ北海道に行っているので、9回目ということになります)

回ったコースは画像の地図のとおり(ついでに戦利品も:食物系のみ)。釧路空港IN、千歳空港OUTは昨年と同じですが、今年はトマムに行かなかったことと、代わりに深川方面と、札幌、それと積丹まで足を伸ばせたのが昨年と違う点。昨年は黒岳に登ったので今年は旭岳の裾合平まで歩こうと思っていたのですが、このときはあいにくの天気になり、来年度以降の宿題に。

総括としては、今回はかなり眺望と食で満足できた旅になりました。また、毎日そこそこの距離を歩くようにしたので、さほど体重も増えず健康的な旅でもありました。以下順次、1日ごとにポイントの紹介をしたいと思います。

2012/08/04

北海道より帰還

予告どおり、7/28~8/3の一週間で北海道旅行に出かけてきました。一部雨に降られましたが、ポイントポイントではおおむね天気がよく、快適に過ごせました。

 主なコースは、釧路空港IN~中札内~帯広地区~美瑛~深川~札幌~小樽・積丹~千歳OUTでした。

 昨日8/3の22:00すぎに帰宅して、本日の朝から関西品質工学研究会に参加(しかも書記担当)したので、ちょっとお疲れ。

 詳細の旅程や写真はまたおいおいアップしたいと思います!

2012/07/07

関西QE研 宿泊研究会

毎年恒例の関西品質工学研究会の宿泊研究会ですが、昨年度は事情があり休止していました。今年はまた田口伸先生をお呼びして、河内長野YHで再開しました。

 あいにくの天気ではありましたが、参加人数30数名と盛況で、田口伸先生のお話(明治大学での講義内容紹介、クイズで偲ぶ田口玄一先生など)や、数件のテーマ検討、ワーキンググループと盛りだくさんの内容でした。

 夜は伸先生を囲んでの宴会(伸先生の芸達者ぶりには感服いたしました)。夜遅くまでにぎやかに議論?して充実の研究会となりました。

 関西品質工学研究会は随時、会員募集中です。見学も可能です。下記をご参照ください。
http://kqerg.jimdo.com/

2012/07/01

「品質工学便覧」を図書館にリクエスト

本日7/1(日)に伊丹市の新しい図書館「ことば蔵」が開館。
http://www.city.itami.lg.jp/home/ED/EDSHOGAI/EDLIB/_12666.html

自宅から徒歩10分の利便性で喜んでいる。

QES2012の評議員会で、最寄の図書館に「品質工学便覧」の購入依頼を出すようにお願いされていたので、さっそく、同書をリクエストしてきました。

QES2012が終了(発表報告)

 2012年度の品質工学研究発表大会(QES2012)が6/28(木)~29(金)で開催され、成功裏に終了しました。
http://www.qes.gr.jp/

下名は、初日の午前にポスターセッションで以下の発表を行いました。
No.26「RT法への1次元マハラノビス距離項目の導入の提案と検証」
http://www.qes.gr.jp/meeting/QES2012_abstract.pdf

聞いていただいた方は分かったかと思いますが、この発表は、RT法を適切に使えば、最近流行りの「誤圧」よりも判別精度が高くなることを、理屈(原理)と実例で検証したものです。
アングルトライ(MTシステム解析S/W販売)の手島さんらに、一定の評価をいただきました。
またフリーディスカッションでは多数の聴講者に個人的にお問い合わせいただきました。

今回のQESではMTシステムを中心に聴講しましたが、誤圧を使用している発表は多いのですが、「なぜ誤圧を使用したか」の説明がなく、従来の手法との比較もないものばかりで、研究としての客観性に疑問があるものが多かったように思います。今回下名が提言したRT+法との比較をぜひ検証いただければと思います。

また、エネルギー比型SN比(パワー比型)を使用した研究も数件発表されており、議論の俎上に載り出した感があります。一方、エネルギー比型SN比を知らない(使用しない)ばかりに、解析が間違っており、せっかくの研究が台無しになってしまっているものも散見されました。

今回は学会20周年と、田口玄一先生のご逝去が重なったことで、学会としても節目の議論や講演が催されていました。矢野宏先生のご講演等で今後の品質工学の進むべき道が議論されていたことは印象的でした。下名も一学会員として、研究成果を学会や社会に還元していければと思います。

1日目終了後の有志での懇親会も30名近くの方々に集まっていただき、非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができました。皆様ありがとうございました。

2012/06/13

許容差設計の問題点

許容差設計がパラメータ設計ほど活用されない理由について考えてみる。

①損失関数2乗の理屈の証明:特に設計パラメータと品質特性yが2乗の関係になる根拠、妥当性証明。基本機能では出力はエネルギーの平方根だが、許容差設計のときの出力y(品質特性)は必ずしもそうではない。損失関数そのものが信じられるかが最初の、そして最大のハードル。

②損失関数のA0を求めるのが容易ではない。(研究会で見た教育用のビデオでは、メーカ側の修理費用となっていたが、本来はお客様のところで生じる損失のはずでは)

③事前に設計パラメータの要因効果を直交させておく必要がある(パラメータ設計で取り上げなかった因子もある)・・・ふり幅が狭いので直交しなくてもよいとの論もあるが、実際にやってみると結構交互作用の影響がある。

④目的特性の決め方(必ずしも機能の出力と一致しない、品質特性は多数ある)。

⑤コンピュータシミュレーションでできない場合の応答解析方法。実物ではほぼ不可能。

⑥納得性の高いテキスト(マニュアル)がない。・・・講義やテキストの数式が天下り的で、なぜそう考えるのかの基本的なところがきちんと説明されていないので上記のような実務レベルでの疑問がでてきてしまい、活用されない。

以上のような点をクリアしていかないと、JISの規格値の決め方が絵に描いた餅ということになり、なかなかハードルの高い問題である。教育用のビデオにでている黒縁メガネの課長のように、単純に教えられたことを信用できれば幸せだが。。。

2012/06/05

田口玄一博士 ご逝去

品質工学の創始者である田口玄一博士が、6月2日、88歳でご逝去されました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

 私にとっては関西品質工学研究会で2度ほど、直接のご指導をうけたことが思い出です。私など足元にも及びませんが、研究を通して品質工学の真髄を深堀して、また進化(真価、深化)させていくのが我々の使命だと考えています

日刊工業新聞
http://www.nikkan.co.jp/news/nkx1320120604abah.html

2012/06/03

2012年北海道旅行日程

今年は7/28(土)~8/3(金)の6泊7日の予定です。復路はちょっと節約して、LCCのピーチ航空に挑戦してみたいと思います!(週末だと一人1万円近く違ってくる)。

2012/06/01

我が家定番のネギ鶏中心に赤向きのメニュー

我が家では(特に私が)鶏が好きで他の肉類よりも頻度がかなり高いのですが(ちなみに、鉄板でする焼肉も鶏のことが多いです)、そのなかで大好物が、以前にも紹介した通称「ネギ鶏」。丸揚げした鶏もも肉に、醤油ベースのピリ辛ネギだれを掛けていただく。もちろん、赤ワインとの相性ばっちり。

 それ以外には、これも定番のタコのマリネ(掛かっているのはタマネギとパセリの微塵)、クラッカーに添えられているのはアボカドのディップ。鍋のは、キャベツとタマネギとベーコンを蒸らして炒めたもので、酢を掛けていただくとサッパリとしていて、大量に野菜が採れるのがいいですね。

 さて本日6/1より、技術士試験の受験要項が発表され、受験申込書の配布が始まりました。いよいよお本腰を入れていく季節になりました!試験は10月です。

2012/05/24

品質工学入門セミナー 成功裏に終了

今回は2日間で比較的じっくりとお話することができました。受講生の方々は21名でした。遠くは長崎県から来られている方もおり、非常に熱心さが伝わってきたセミナーだったと思います。

 恒例の(?)最後の質問「会社に帰ったら何らかのアクション(実験計画、組織への進言など)を起こすことが明確になった方!」に対しては、今回も(たぶん)全員の方に挙手をいただきました。最後はお互いの今後のチャレンジに対して、承認の拍手を送り合い、締めくくることが出来ました。

 アンケート結果はこれから集計するところです。受講者の皆様、事務局のYさん、協同講師のTさん、2日間お疲れ様でした。

2012/05/21

金環日食に想う

本日の朝7:30ごろ日本の広い範囲で金環日食が観測された。次は300年後とのことだ。確かに珍しい天文ショーなのかもしれないが、それよりも太陽と月の実際の大きさがとてつもなく違うにもかかわらず、わが地球からはそれらがほぼ同じ大きさに見えることはかなり驚くべきことではないだろうか。これは単なる偶然なのだろうか。

 長らく(いつのころからは忘れたが)、この疑問を抱いていたが、これを解いてくれる1つの鍵が「人間原理」である。太陽と月はともに、地球に重大な影響を及ぼす天体である。地球に生命が生まれるためには、太陽が適切な距離にあって適温が保たれなければならないし、適度な質量の月を適度な距離に伴って、月の引力(潮汐効果)により地軸が固定されることが絶対必要だったのである。

 太陽と月の見かけの大きさが現実の通りでなかったとしたら、この地球には生命が誕生せず、ましてや人間のような認識者は進化しなっかっただろう。つまるところ、金環日食のような現象が見られるのは、極めて低確率(もしかしたら唯一地球だけ)であるにもかかわらず、もしも知的観測物が空を見上げて考えている場所が他にもあるとしたら、そこでも必ず金環日食が見られるはずだとういことになる。

 これは「観測選択効果」と呼ばれるきわめて重要な現象である。「客観的には稀、観測的には必然的」な事象である。人が観測できる現象は、それそのものが特殊な現象なのである。

三浦俊彦「心理パラドックス」より(一部変更)

2012/05/16

不具合を阻止できるのは手法でなく固有名をもった個人だけ

(日本では)いったん事件化したあとになって「誰のミス」であるかを徹底究明するこには熱心だが、事件化するより先に「私の責任」でミスを無害化する仕事にはほとんど熱意を示さない。

不祥事を阻止できるのはシステムではなくて、その中で働く固有名をもった個人だけだからである。(中略)

成果主義は、この「成果にはカウントされないが、システムの崩壊をあらかじめ救ったふるまい」をゼロ査定する。(中略)

「誰の責任だ」という言葉を慎み、「私がやっておきます」という言葉を肩肘張らずに口に出来るような大人たちを一人ずつ増やす以外に日本を救う方途はないと私は思う。

#以上、前回の投稿につづき、内田樹「こんな日本でよかったね」から。

未然防止(予防)の特性を見事に言い当てている。”「私がやっておきます」という言葉を肩肘張らずに口に出来るような”ボランタリーな行動、これが倫理である。
手法は必要ではあるが、最後はやはり人である。人を造ることの重要性。いや、それ以前に自分はそう在らなくてはならない(そう、肩肘張らずに)。

技術者倫理の本よりも、内田樹のほうが面白く、身になる。GWに高熱で寝込んでいたこともあり、ここ最近で文庫を立て続けに7冊読破してしまった。

2012/05/13

原理主義と機能主義

「これじゃなきゃダメ」というのが原理主義である。
「使えるものがこれしかないなら、これで何とか折り合いをつけよう」というのが機能主義である。

原理主義者は「リソースは無限である」ということを前提にして、至純にして最高のものを求める。
機能主義者は「閉じ込められた世界、有限の時間、限られた資源」の中で、相対的に「よりましなもの」を求める。

(中略)「なまもの」を扱っている人はだいたい機能主義者になる傾向がある。

(中略)「原理は分からないけど、現に治るんだから、それでいいじゃないか」
これは典型的な機能主義的な態度である。

以上、内田樹「こんな日本でよかったね」より。

 品質工学が言っていることは、いわゆる科学的な方法に比べれば、かなり機能主義的で、現実の課題(=なまもの)を扱うときには当然の態度なのだが、品質工学の言葉の枠組みで話す方々の一部には、非常に原理主義的な態度の方もおられる(それが必ずしも悪いということではない)。
 
 理想論もヴィションとしては必要で、品質工学における便利な道具としての機能主義的な部分と、理念としての原理主義的な部分をうまく止揚させて、「本当に”使える”品質工学」を構築していかなければならない。

2012/05/12

ものづくり革新ナビ

本日、関西品質工学研究会で、産業革新研究所の熊坂さんにご講演いただき、そのなかで品質工学を含む、ものづくり革新の有用なサイトを立ち上げらているということで下記ご紹介がありました。登録無料です。


ものづくり革新ナビ
http://www.monodukuri.com/

2012/05/08

品質工学セミナー入門コース(関西開催)

好評をいただいております、日本規格協会主催の品質工学セミナー入門コース(関西開催)が5/22(火)~23(水)のまる2日間で開催されます。

 前回は1.5日コースですが、2日目のパラメータ設計の講義をさらに充実させた内容になっております。今回も。本コース受講者の特典として、帰ってすぐに使える、パラメータ設計実験計画&直交表実験自動解析ツールが付きます。

 品質工学をたった2日間で習得することは正直無理ですが、本セミナーでは、あまり入門書にも書かれていない本当に大事なことをご理解いただき、品質工学の最初の一歩を踏み出していただくための、ささやかな後押しをお手伝いさせていただきたいと思っています。前回2月度の受講者の方全員が受講後に「帰ったら一度、品質工学(機能性評価またはパラメータ設計)をトライみよう」という意思を示されました。

 前回受講していただいた方の声もご参考ください。
 http://tsuruzoh-qe.blogspot.jp/2012/02/blog-post.html

2012/05/06

コスティエール・ド・ニーム(Costières de Nîmes)と鴨など

連休(4/28~5/6)に入るやな否や、疲れがたまっていたのか、初日からいきなり39度以上の高熱が出てダウン(幸い、インフルではなかったようです)。前半は完全に棒に振ってしまった。

 さて、ネット通販で12本セットのフランスワインを購入したのだが、これがその1本。コスティエール・ド・ニーム(Costières de Nîmes)は、ローヌ川西側のラングドック=ルシヨン地域の新進のAOCであり、高級なワインではないが、コンクールで金賞を受賞したもので、普段飲みには十分である。

 おかずは、鴨のスモーク(成城石井で購入)、カツオのカルパッチョ、サーモンとアボガド・オニオンのサラダ、カニクリームの平麺パスタ。

2012/04/27

書道試験結果

今回の試験で準初段に昇格しました。(始めてちょうど2年)
最近は、「正解」のトレランスが狭い楷書は苦手で、行書と草書はわりと気楽に書けるようになりました。

2012/04/21

【今日の言葉106】

知不知、尚矣、不知知、病矣

帛書『老子・乙本』第七十三章より。

意味は「知らないことを知ることは進歩であり、その積み重ねは立派なことだ。反対に、何も知らないくせに知ったかぶりしているというのは虚栄であり、精神の病理に由来する」ということらしい。

また武道家であり思想家の内田樹もいわく、「私は知性というものを”自分が誤り得ること”(そのレンジとリスク)についての査定能力に基づいて判断することにしている」としている。つまり、自分のバカさ加減をどれくらい自覚・内省できるかどうかが、その人の知性の高さを表すということだ。

自分が間違っている可能性を吟味する能力を、優先的に開発しようとしている技術者はどれくらいいるだろうか?まことに耳の痛い言葉であるが、糧としたい言葉である。

2012/04/15

バーニャカウダとラ・パッショングルナッシュ

少し春めいてくると、また野菜がおいしくなってくる。
以前にもハマって何回か紹介したバーニャカウダがまた登場。

ワインもこのブログを始めたころから愛飲している、ラ・パッション・グルナッシュ。

奥のほうにあるのは、チキンとポテトの何とか風(さっぱり分かりませんね)。

最近、研究会でS社のUさんから、大阪のワイン専門店を教えていただいたので、今後ミナミ方面に行く機会があるときは寄って、またこのブログで紹介したいと思います。

2012/04/02

新しい組織に移りました

4/1付けで新しい組織に移りました。

これまでは開発設計の源流に近いところで品質工学の研究や設計の改善支援などを中心に行ってきましたが、このたび新しい組織では、生産技術の部隊と合流して、さらに製造段階と部品調達段階での品質も一気通貫で扱い、より大きな成果に結びつけていくことになりました。

2012/03/31

QES2012予稿論文提出

QES2012予稿論文提出しました。
これで、QES2005、2006、2008、2009、2010、2011、2012と発表することになります。

前回QES2011では初めてMTシステム関連の発表(相関T法の改案法)をしましたが、今回QES2012もMT関係で、RT法と誤圧に関する論考と提案の内容で発表する予定です。

4月から新しい部署に移り、これまでのように品質工学そのものの研究をしていけるかどうか分かりませんが、今後も開発設計段階での品質作り込みに邁進していく所存です。

また品質工学からさらに広く捉えて、経営工学との融合にまで視野を広げていければと思っています。

桜開花までもうすぐ!

2012/03/17

【今日の言葉105】

イノベーションは、意図したとおりに起きるものではない。それゆえ成果ではなく、プロセスの質を高めることが重要になる。

今日の言葉104の同書より。

さらに、”短期的成果を欲しがる経営トップは、イノベーションの天敵だ”と続けている。
”まず環境を整えていく”ことが重要だと。

マグロステーキとボルドー金賞ワイン

生協の通販で取り寄せている、年一回のマグロづくし!家族そろって一番好きな魚がマグロ!ちょっと贅沢ですが、ホホ肉をステーキにしてみました。添えてある緑の物体は、アボカドソース。あとはハンペンのサラダと、焼きパプリカのオリーブオイル浸し。

ワインはパリワインコンクールで金賞受賞したという、シャトー・トゥール・シャプー2009。他のワインと6本セットで7000円弱というリーズナブルな値段でしたが、のみ応えは十分でした。

まだ少し寒いですが、もうすぐ春ですね。菜の花のおひたしや、ホタルイカなど、食卓も春らしくなってきました。今年度もあと2週間、体調に気をつけながら、乗り切りたいと思います。

【今日の言葉104】

人に共感されないビジョンを権限に頼って実現したいと思っているのであれば、あなたは危険人物だ。偉くなったら、とんでもなく迷惑な人になるに違いない。

富士ゼロックス 野村恭彦著 「裏方ほどおいしい仕事はない!」より

権限はないけど社内横断的な業務改革を実践したい人、不機嫌なチームをなんとかしたいリーダー必読の書。
本書では「雪かき仕事」と書いてある内容が、10年前の上司は「雑巾がけ」「ドブさらい」と表現していたことを思い出しました。4/1異動します。

2012/03/05

【今日の言葉103】

「品質工学に度胸はいらない」


そういえば、投資・投機の世界には「相場に度胸はいらない」という言葉がある。
相場は技術であり、身につけた技術を正当に行いさえすれば、資金の多少、技術の上手/下手によってそれ相応の利益が確保できるのが当然、ということだ。

冒頭の言葉も同じように捉えられよう。目的とテーマがはっきりして、技術とアイデアの限りをつくした実験計画であれば、もう度胸はいらないのである。品質工学は技術(の評価)であり、身につけた技術を正当に行いさえすれば、知識の多少、技術の上手/下手によってそれ相応の利得と再現性が確保できるのが当然、とはいえないか。

品質工学の実験は重すぎる、リスクが高いと言っているうちは、まだまだ技術とアイデアの限りをつくして考え抜いていないということかもしれない。

100gン10円の鶏肉の自家製ハム

久しぶりにワインネタを、というより、こんな安くていいのか、という料理を。右の皿に乗っているのは、普段100g78円の鶏胸肉が特価で29円(!)という材料で作った鶏のハム。写真は500gのうちの半分で、鶏肉の原価は73円。奥の皿はタコとミニトマトとレンコンのパスタ。手前はイワシのマリネ(生協の出来合い品)。

 どう考えても白ワインのメニューだが、買い置きがなく、赤で。Wine spectator 90ポイントとの触れ込みで珍しくポルトガルのワインに手を出した。飲みやすく適度にコクもあった。値段は例によって1000円ちょっと。白でも赤でも飲めれば何でもいいのか、と言われそうですが、そのとおりなのでしかたないですね。^_^;

2012/02/20

QES2012エントリー受理

本日、品質工学研究発表大会(QES2012)への研究発表のエントリーが受理された旨、封書で連絡があった。1日目(6/28)のAMにポスターセッション形式で発表する。タイトルや要旨は4月に公開されるのでそのときにまた紹介したいと思う。

この連絡で一点気になったのは、個別の発表にコメントをつけたとおぼしき、”貴殿の”発表への留意点なるもので、「研究内容がオリジナルであることの説明」「従来の研究との関係(出展)の明記」など4項目であった。

はて、こんなことはわざわざ留意点としてコメントすべきことなのだろうか。研究発表であるがゆえ、オリジナルの研究であることは当然であるし、研究の成果を説明するためには従来の研究との差分を示す必要がある。これまでもそうしてきた。・・・QESでは常識ではないということ??

このコメントは下名の発表概要を読んだ委員の方が単独に付けたものなのか、同じ文言を大勢の発表者に使いまわしているのかは不明であるが、主催者の意図が読み取れず少し困惑している。

そろそろ予稿集報文の準備に取りかからないと・・・と思いつつも、日常業務山積み。ちょっと焦ります。^_^;

2012/02/15

【今日の言葉102】

チェスや将棋は、一つ一つの手は単純で決まっているが、勝つまでの手を読みきることは、どんな速いコンピュータでもできない。このように、科学の基本法則がわかっていても。そこから有用なものを作ることは単純なことではない。
(坂下浩司「初めての工学倫理」より)

さらに、以下のように続きます。
「この意味で、原理を求め要素を求めていこうとする科学的分析、理学の立場とは違った仕方で、オリジナルな知性の発揮が工学者には求められる---」

科学と技術の違い、なかなか説明が難しいですが、この説明は言いえて妙だと思いました。

2012/02/10

品質工学入門セミナー(大阪開催) 報告

2/8~2/9AMの1.5日間のセミナーが終了しました。今回は17名の方々にご参加いただきました。

講義の最後に、「会社に戻った後、機能性評価なりパラメータ設計を一度自分でやってみよう!と思った方」とお聞きしましたが、ほぼ全員の受講者の方に手を上げていただけましたので、”基本を理解して、とりあえあず自分で始められるようになる”という、当初の目的は達成できた用に思います。

非常に活発な質疑応答も行われ、受講者のみなさんの熱意が伝わったセミナーだったと思います。

アンケートでは下記のような、講師冥利に尽きる言葉もいただき、今後さらに品質工学の”よさ”を伝えていくことに精進していきたいと思います。

「本で読む100倍以上理解できた!」
「具体的な講師の事例がよかったし、質問も明確に答えてくれた」
「(これまで)なぜ積極的に導入しなかったか疑問だ出るほど、いい方法だと認識できました」
「真の重要箇所がつかめました」
「霧がかかっている山から、霧が晴れた山に変わった気がします」

次回は5/22(火)~23(水)の2日間の予定です。今回より半日長くなり、さらにパワーアップしてお伝えしていきたいと思います。

2012/02/04

【今日の言葉101】JITとQEの真髄?

「JIT(ジャストインタイム)の真髄は何だと思いますか。初心者はそれは”在庫コストの削減”だと答えますが、それは本質ではありません。中級者はそれは”問題の顕在化”だ。と答える。それはそのとおり。しかし上級者は何と答えるかと言えば、それは”全社的な改善意識の徹底”だ、と答えます。
(ダイハツ池田工場長であった、田中通和氏の言葉)

経営工学の初歩の勉強から始めていますが、今読んでいる「ものづくり経営講義」(高橋信夫編)からの一節。品質工学も全くのそのとおりで、初心者は「設計の最適化(あるいは効率化)」といい、中級者は「市場で起こる問題の見える化(顕在化・予測)」といい、上級者は「技術者の創造性引き出すための考え方」となるのでしょう。上級者の弁は長谷部光雄氏の著書より。

2012/01/16

品質工学入門セミナー(大阪開催)のご案内

来る2/8(水)~2/9(木)に品質工学セミナー(日本規格協会主催)を開催します。

関西品質工学研究会の会員の方は半額の補助が出ます。

<本コースの特徴>
品質工学の全体像がつかめる
●基本や本質が理解できる
 ・セミナー指定教科書「はじめての品質工学」以前の、あまり本には書いていないけど“本当は大事なこと、あまり言ってくれないこと”が分かる
 ・実際に困る点への対応や、ちょっとしたコツが分かる
 ・どういう場面で品質工学(特に、機能性評価とパラメータ設計)を使うのかが分かる
 ・演習で考え方を体感できる
●計算やツールに対するフォローもばっちり
 ・帰ってすぐ使える「パラメータ設計実験シート(Excel)」付き
#ツールは今回より配付になっており、次回以降の配付は未定です。

品質工学セミナーの基本方針>
●とにかく、基本である「機能性評価」が大事!
 これをシッカリ理解して帰っていただきます。
 これが分からずパラメータ設計に走ってはいけません。
●実際に便利なのは「パラメータ設計」!
 すぐに理解しにくい「直交表」「SN比」「要因効果図」は
 ツール(無償配布)に任せて、まず実務で“使ってみる”
 ことが出来るようになることを目標とします。
●それ以外の手法は、概要を押さえていただきます。
 品質工学セミナー用に書き下ろした最新のテキストを使用します。よいセミナーにしたいと思っていますので、初心者の方、もう一度品質工学の基礎を学びなおしたい方、社内での教えかたのヒントを得たい方など、ご参加をお待ちしております。

2012/01/12

今年の書初め

まだまだバランスがいまいちですが、このような仕上がりになりました。
40歳を越えてから入門し、現在2級。今年は段を目指したいと思います。 

2012/01/07

長瀬弘樹さんが亡くなられました

このブログでも取り上げさせていただいていた、長瀬弘樹さんが亡くなられました。
詳しいことは分かっていませんが、ご冥福をお祈りしたいと思います。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120107/crm12010701420001-n1.htm

#何の因果か分かりませんが、今日の朝、先日新しくしたスマートフォンの音質を確かめるために、久しぶりにアルバム「Dawn」を通しで聞いていたところでの訃報でした。

長瀬弘樹 作品集
http://www.cansoon.com/~moomin/works/#top

2012/01/01

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

個人的な備忘録で始めたこのブログもおかげさまをもちまして、30000アクセス以上のご来場をいただくようになりました。

今年は、技術士(経営工学部門)の1次試験合格を目指したいと思います。
今後ともよろしくお願いします。