2011/04/25

品質工学入門講座(大阪開催)のお知らせ

 日本規格協会関西支部主催で、5/23(月)~24(火)AMおよび、来年の2/8(水)~9(木)AMに、品質工学(タグチメソッド)の入門講座が開かれます。
http://seminar.jsa.or.jp/seminar/seminar_dtl.php?cd=01_12v
 
講師は、5月開催は村田機械・鐡見氏(分かり易いとこれまでも評判)、2月開催は下名がそれぞれメインで担当させていただきます。

 パラメータ設計のみならず、品質工学の全体像がつかめる構成になっていますので、はじめて品質工学に触れられる方、一度勉強してみたが過去に挫折した方などの参加をお待ちしております。


立林らによる本格的なエネルギー比型SN比の議論

 今月号(2011年4月号)の「品質工学」誌に本格的にエネルギー比型SN比を議論した解説文が掲載された。

立林・和田:「品質工学で用いるSN比の再検討」に関する議論,品質工学,19,2,p.33-37 (2011)

 いうまでもなく、引用されているのは、下名らによるエネルギー比型SN比の提言の報文である。詳細は解説文にゆずるが、賛成的な立場の意見としては、以下のような記述がある。

筆者たちは、エネルギー比型SN比は、上記の従来型SN比の問題点を解決するという観点では、かなり成功していると考えている。また、品質工学のような汎用技術は、汎用性が高く、かつ平易であることが日常の利用のうえで重要と考えている。実際、現場に対する推進を行っていると、SN比や感度の種類の多さや計算の複雑さから、技術者が品質工学を敬遠することを実感している

分母でVeを引かない、分子で自由度で割らないという提案者たちのSN比の方が、むしろ記述統計学に近いように思う。

1つの改良案で従来のSN比の問題点をこれほど豊富に解決するのだから、汎用性も高く、優れた改良案だと思う。比較的近日中に、SN比の意味も数理的に裏付けられるだろうと思う。

また、問題点も提起いただいている。

誤差因子の水準N1N2ごとに信号の値が変化する場合には標準条件を求められないため、エネルギー比型SN比がそのままでは適用できない。

平方和比のSN比それ自体には残念なことに技術的な意味は付与しにくい。エネルギー比型SN比には、(実体上の)技術的意味の付与には今後も困難が伴うと思われる

これらの問題提起に対して下名らも意見を持っているが、それはまた今後議論したいと思う。また、

これまでのスクラップ・アンド・ビルドは田口玄一自身によって行われてきたが、今回は一般会員から提案者が出たところが異なっている。

とも言われており、「一般会員」である下名らの提言に対して、このような有識者の意見としてでてきて議論が進むのは、非常に喜ばしいことである。さらなる議論に期待する。

2011/04/23

【今日の言葉085】

あなたがたは、世界を豊かにするためにここにいるのです。そしてその使命を忘れれば、自分自身を貧しくしてしまうでしょう。

ウッドロウ・ウィルソン 第28回アメリカ合衆国大統領


#技術者の本分として、田口哲学を彷彿とさせる言葉。

2011/04/14

明石公園の櫻

中学から高専の8年間、ずっと神戸から明石に通学していました。
先週末、中学の同窓生と明石公園で花見をしたときの櫻です。


ワインも飲みましたが写真はなし。今回は櫻だけのご紹介です。

2011/04/13

シングルモルト5種飲み比べ

 幸いなことに、知り合いには震災の影響もなく、元気を出していきましょうということで、久々にご近所さん(子供同士が幼稚園時代からの友達、いわゆるママ友つながり)をウチに招いての食事会を開催。料理はめいめいで持ち寄っていただいたもの。ウチのも含めてみんなお手製。いずれもおいしくいただきました。

 長時間におよんだため、うっかりワインの写真を撮り忘れたので、今回は5種類のシングルモルトウイスキーの飲み比べをご紹介。

 いずれもシングルモルトトの代表的なスコッチで、それぞれ違う地区のものを用意。右から寸評とネットでの購入価格を。もちろんストレート+チェイサーで。

(1)ボウモア12年(アイラ島):かなりスモーキーでしょっぱい。5本の中では一番特徴的。2950円。
(2)ジュラ10年(アイランズ):華やかで飲みやすい。ボトルの形も個性的。2350円。
(3)スプリングバンク(キャンベルタウン):しっかり。塩気もある。3980円。
(4)マッカラン12年(スペイサイド):バニラのような香り、まったりしている。3580円。
(5)クライヌリッシュ14年(ハイランド):バランスが取れている。3400円。