2011/12/29

「書の宇宙」を格安でゲット

書家・石川九楊さんの書・漢字論・日本語論著書が好きで、今年は結構読み漁った。その本の1つの裏表紙の広告に「書の宇宙」(全24巻)があり、

・・・美しい図版を縦横に駆使して“書の姿”それ自体が物語る宇宙を再発見する空前の試み。書をめぐる全ての根源的な問いかけに答えんとする石川九楊[書の宇宙]・・・

 なんとも興味を引くではないか。しかし24巻で60000円強!ちょっと簡単には手が出ない。そこで、インターネットの古書検索の出番。探すと、あった、あった、全24巻が12000円。定価の1/5以下ということで即注文(これでも十分大人買い)。現在2巻まで読み終えたところで、冬休みも読み進めようと楽しみにしている。

書の宇宙 第1冊:天への問いかけ[甲骨文・金文]
書の宇宙 第2冊:人界へ降りた文字[石刻文]
書の宇宙 第3冊:書くことの獲得[簡牘]
書の宇宙 第4冊:風化の美学[古隷]
書の宇宙 第5冊:君臨する政治文字[漢隷]
書の宇宙 第6冊:書の古法(アルカイック)[王羲之]
書の宇宙 第7冊:石に刻された文字[北朝石刻]
書の宇宙 第8冊:屹立する帝国の書[初唐楷書]
書の宇宙 第9冊:言葉と書の姿[草書]
書の宇宙 第10冊:伝播から受容へ[三筆](日本編)
書の宇宙 第11冊:受容から変容へ[三蹟](日本編)
書の宇宙 第12冊:洗練の小宇宙[平安古筆](日本編)
書の宇宙 第13冊:書と人と[顔真卿]
書の宇宙 第14冊:文人の書[北宋三大家]
書の宇宙 第15冊:復古という発見[元代諸家]
書の宇宙 第16冊:知識の書[鎌倉仏教者](日本編)
書の宇宙 第17冊:文人という夢[明代諸家]
書の宇宙 第18冊:それぞれの亡国[明末清初]
書の宇宙 第19冊:変相(くずし)の様式[流儀書道](日本編)
書の宇宙 第20冊:近代への序曲[儒者・僧侶・俳人](日本編)
書の宇宙 第21冊:さまざまな到達[清代諸家1]
書の宇宙 第22冊:古代への憧憬[清代諸家2]
書の宇宙 第23冊:一寸四方のひろがり[明清篆刻]
書の宇宙 第24冊:書の近代の可能性[明治前後](日本編)

ディル、最終章(たぶん)

最後は、トマトとアボカドのサラダにディルソース。スモークチキンは24日の残り(ちなみにチキンの骨はしっかり出汁をとって、雑炊にしていただきました)。ビーフシチューは栗原はるみさんのレシピのものを今回初めて作った(とのこと)。デミグラスを使ってないので、油分が少なくヘルシーなもの。

 さあ、年末は注文しておいた北海道の海鮮(サロマ湖 永田水産)がくる。来年も健康でおいしく食べられる(飲める?)一年にしたい。


ディル、第三弾

写真がたまっているのでドンドンいく。メインディッシュは以前も紹介した、美瑛(白金街道)にある「歩人(ほびっと)」の限定スモークチキンと、ハマグリ・エビ・レンコン・パプリカ等白ワイン煮。で、今回のディルの出番は、じゃがいもの蒸かしたの。こいつ、何でも合うなあ。写真はクリスマスイブのもの。


ディル、第二弾

今度は、ディルソースを南瓜の素揚げにかけてみる。なお、白っぽく見えるソースはマヨネースベース。あとそれに、マカロニのグラタンと、ポトフ(中に大きいアイスバインが入っているのだが、見えず残念)。

 ここんとこ、ほとんどワインの解説がないが、写真のは金賞フランスワイン6本セットのうちの1つ。この円高で1本1000円ちょっとでこんなのが飲めるのだ。

ディルなる香草

名前はどこかで聞いたことがあったが、この海草のようなハーブがディル、なのである。かみさんが友人からもらってきた。

 と、いうことでまず第一弾は、白身(鯛だったか)のさしみにカルパッチョ風にした。癖も少なく、爽やかな香りで、白ワインにもばっちり。いろんな料理に使えそう。そういうわけで、次の投稿以降、ティルを使った料理が続くのであった・・・


今年2回目のル・サルモンドール

かみさんと苗字を重ねてから10周年ということで、今年は贅沢にも2回目のル・サルモンドール(京都)におじゃました。11月下旬というのに、紅葉はまだまだ。このブログのヘッダの画像を11月下旬から、サルモンドールの窓外の風景にしている。立派な桜の木があるので、いつかは夜桜(ディナー)をと思っているが、敷居が高く(主に財布の都合)、まだ行けていない。

 料理は相変わらず素晴らしかった。ざっと覚えている限りであげてみると、まずスープは京都の日本海でとれた蟹と九条ねぎのフラン。オードブルがフォアグラ(結婚式でしか食べたことがなかったが、全然違う!)、白ワインにブルゴーニュのシャルドネを頼んで、魚料理がスズキ(実家の父が釣り好きで特大の魚拓があったせいか、スズキとはただデカイだけの魚かと思っていたが・・・御見それしました)、メインがこの店でいつも楽しみにしている鴨。赤は、2人で別々の銘柄をチョイス。

 またぜひ訪れたい一店である。

機能の分類と名称

QES2010で微小信号領域での機能性が重要な場合の評価について提案しましたが、この際に機能を2種類の考え方で分類し、それぞれ便宜上、機能Aと機能Bという呼び方をした。

 あまりに無味乾燥なので、当社では前者をエネルギー機能(感度=変換効率の向上自体が技術課題であり、そのチューニングが容易でないもの)、後者を制御機能(信号因子の水準ごとに目標値がある、いわば多水準望目特性で、チューニングは比較的容易なもの)と呼んでいる。

 この区別は一見、基本機能と目的機能に似ているが、基本機能と目的機能に一致する場合もあるし、一致しない場合もある。つまり分類の概念が異なる。なぜ新しい分類の概念を導入したかは、その必要性はあるからで、その内容はQES2010発表論文に詳しい。

 また、「動特性」(Dynamic~)という言い方があるが、本来これは過渡応答(横軸が時間)に用いられる概念であり、定常状態の多水準入力の場合は、他の言い方が適切であると思っている。

 そう考えると、「エネルギー機能、制御機能」に対してそれぞれ「単信号水準、多信号水準」があり、それらのそれぞれに「定常特性、過渡特性」があることになる。分類と名称の使い分けが必要であるが、学会ではあまり議論されていない。

Tさん家ご招待

業歴で当社に加わっていただいたTさん家族(ご本人、奥さん、息子さん、娘さん)に来ていただき、遅まきながら「Tさんいらっしゃい会」をしました。

 料理は一部ですが、ピザを焼いたり、ポークのマリネをローズマリーで焼いたりしました。

 ワインは写真の赤と白。どちらの夫婦も呑み助なので、あっという間でした。。

2011/12/26

JSQC入会承認

本日、JSQC(日本品質管理学会)から入会の承認の知らせが来ました。

以前から入会を検討していたのですが、QC検定の合格者に入会の特典があったので、これを機会に入会することにしました。

5月26日(土)~27日(日)に発表大会があるとのことで、QES(品質工学会)との両睨みでどちらかに発表できればと思っています。
(手法の研究はJSQCのほうが、いろいろ発展的な意見がもらえそうとの期待をしています)

2011/11/22

またまたご馳走で恐縮ですが

先日、中学の同窓生でオペラ歌手をやっているCさん家に呼ばれました。以前、Cさんに招待いただいたオペラはこちら。
http://www.sakai-city-opera.jp/26thnonacor.html

で、そのCさん邸ですが、さすが音楽関係者が何10人も集まるとあって、リビングもン10畳と言うスケール。

料理おをいろいろ持ち寄って(もちろんCさんにも料理を振舞っていただき)、写真のワイン類を全部たいらげました。

Cさん(日本人です)のイメージはイタリア。で、旦那さんは、てっきりデルピエロみたいな奴かと思いきや、ワンコを抱っこしてまぁなんと普通っぽい人(日本人です)。聞いてみると統計やパターン認識を使った、投資の専門家。なんだか馬が合いそうです。。。

2011/11/21

書道試験結果

年2回ある昇級試験で、今回2級に昇級しました。
もうすぐ段が見えてきたぞ~。
(今回は作品の写真をとり忘れました・・・)

2011/11/20

コヴィデス・ゼニウス・ブリュットとチキンソテー・ブルーチーズ添え

更新しばらくぶりでした。

瓶内発酵される辛口のスパークリングワインと、今回は普通のチキンソテーにブルーチーズをつけていただきました。独特の癖と塩味がちょうどいい塩梅ですね。

つけあわせは我が家定番の玉葱のまるごとグリル(オリーブオイルをつけていただくと、血液さらさら効果抜群です)、アボカドのグラタン。

2011/10/22

LD50と許容差の疑問

Kazz先生の掲示板
http://www2.ezbbs.net/12/kazz/
にも投稿しましたが、記録のためこちらにも転載します。

機能限界であるLD50から安全率や許容差を求めるときに、以前から疑問に思っていたことがありますので、皆様のご意見をいただきたく。

放射能の例でいきますと、LD50=4000mSvが仮に正しいとした場合に、個人差による放射能への耐性は4000mSvの周りでばらつきますね。

このとき、その個人差の大きさにかかわらず、許容差が一意に決まる理屈がいまいちすっきりと理解できません。

LD50が同じでも、人の放射能への耐性が大きく分布しているとき(例えば100~8000mSv)と、分布が小さいとき(例えば3500~4500mSv)とで、安全率は同じでよいのでしょうか?
(感覚的には、100mSvで死んでしまう人がいる前者のほうは安全率を大きくとりたい)

これは線量を許容値内に維持するコストより人命コストが十分大きいことから来る錯覚なのかもしれませんが。。。

CH.ラ・ヴェリエール2009

 秋の健康診断が終わった(そのために2日間禁酒した:短っ!)。昨年より通勤に徒歩を取り入れるなど、健康管理にはそれなりに気を使ってきたせいか、思いのほか尿酸値が改善傾向あり、ちょっと嬉しい。

 それでというわけでもないのだが(結果がどうあっても飲むくせに)、涼しくなってくると赤ワインの季節、ということで梅田に出たついでに成城石井に寄って、赤ワインとつまみを調達。

 ワインはCH.ラ・ヴェリエール2009(ボルドーシューペリュール)で、樹齢30年以上の葡萄を使ったもの。2009なので若いのかな?と思いつつも、店のオススメだったので即購入(1500円くらいだったかと)。ついでに、写真にあるアスピック(ハムなどをゼリー寄せしたもの)とスモークタンを。それに野菜がたっぷりとれるラタトゥユ。奥は胃によいキャベツがっつりのアンチョビパスタ。うめぇ。

 食欲・読書・芸術(書道)・スポーツ(体力づくり)、すべて当てはまりの秋です。

外乱の代用としての内乱なのか、その逆なのか

 ノイズ因子の話である。いろんな教科書を読んできたが、内乱(劣化や個体ばらつき=寸法や物性値の変化・変動)と外乱(市場での使用用件・使用環境など)の区別が書いてあって、その関係が書いてあるものは大抵、以下のような記述がある。

「実物の機能性評価では外乱を与える(ことが多い)が、シミュレーションによる評価では、外乱を与えることができないので、外乱の代用として内乱を与える

 逆なのではなないだろうか。本来、ロバストネスを確認・確保するためには、未知の外乱を含めた将来/未知の予測、未然防止の考え方が入っていなければならないはずである。そのためには、外乱を想定するのではなく、結果系のノイズとしての内乱を考えて評価する、というのが原則ではないだろうか。

 コンピュータが発達する以前の評価では、実物によるそれが多かったため、本当はさまざまな結果としての内乱の組み合わせを取りたかったのだが、実物で内乱を取ることは容易ではなかったため(理由は少し考えれば分かるはず)、そのようなさまざまな内乱の組み合わせを発生できるような外乱の組み合わせで代用した、のではないだろうか(ITEQのN氏は最低10以上の外乱を考えて評価すべしと言っている)。

したがって、

 「実物では、内乱の代用として外乱を与える

のである。現在、容易にコンピュータを扱えるようになって、機能性評価もコンピュータシミュレーションで行えるようになった。その場合は、当初のロバストネスの考え方のとおり、内乱を与えればよいのである。決して、実物の評価で与える外乱の代用としての内乱ではない、はずである。

 実物に外乱を与える評価方法ほうを正と考えてしまうのは、多くの信頼性試験や規格試験が、そのようになっているからであり、その連想から「実物は外乱、シミュレーションは外乱の代わりに内乱」という倒錯した誤解が生じているように思えてならない。

 このことは細かい違いを論っているのではない。なぜ品質工学で将来/未知の予測ができるのか、未然防止ができるのか、のロジックにかかわる問題である。

2011/10/17

QC検定1級合格

QC検定の合格発表が本日あり、9月に受験した1級で合格いたしました!

論述式試験の採点方法が不明だったので、発表があるまでは安心はしていませんでしたが、とにかくよかったです。

次の目標は・・・実は決まっていますが、今は内緒。
来年の受験に向けてまた頑張ります。

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追記

下記に合格率が出ていました。16.73%でした。
http://www.jsa.or.jp/kentei/qc/pdf/h23-2jyoukyou.pdf

2011/10/09

「東日本大震災と品質工学の役割」を聴講して+【今日の言葉100】

 先日の関西地区品質工学シンポジウムで、アルプス電気の谷本技術顧問より「東日本大震災と品質工学の役割」と題して講演があった。結論は出ていないが一部感想を示したい。

 講演のなかで「1000年に一度の災害にいくらコストをかけるのか」という問題提起が行われた。対策を品質工学的に言えば損失関数と安全設計コストの話になるのであるが、下名が思ったことの1つは対策の話ではなく、今後「総損失が最小になるような対策を」ということが、世の中的にますます通じにくくなるのではないか、という懸念である。

 谷本氏の指摘の前にも、田口玄一博士は「100年に一度の災害のために過剰な構造物を作るのは経済的でない」という趣旨のことを述べていた(出展調査中)。しかし、今回は1000年に一度が起こってしまったのである。これでは、いよいよ「万全の対策」「100%の安全を」というスローガンが叫ばれ、損失燗素敵な総コスト最小の考え方が等閑されるおそれがまずます高まった。「人命のコストは○億円」という言い方も、世論(=sentiment、≠輿論)は許さない風潮になる。これをどうしたものか。「仕分け人」の見識と、世論の理解が試されるところである。

 2つ目の感想に関することは、「今回も技術は災害を防ぎきれなかった」、「科学・技術への信頼が揺らいでいる」・・・という主旨の論を耳にするにつけ、日本人の世論にさまざまな自覚が足りないのではないかということだ。もともと人が行うことに完全はないのだということに対する無自覚、技術のおかげで実は今回の被害はかなり小さかったのかもしれない(Ex.走行中の新幹線での事故はなかった等)という可能性への無自覚、そもそも原発に限らず科学や技術の成果は社会の選択を経て世の中に出てきているということへの無自覚・・・などである。

 日本人の精神が本当の意味で近代化していない、というのは言い古されていることかもしれないが、自治体や政府の非をとがめるのも、事故が起こってからこの技術はまずいと非難するのもあまりに容易で、カタルシスにはなっても前には進めない。

 品質工学を含めて現在の技術では今回の地震も予測できなかったし、有効な未然防止もできなかった。その事実を謙虚に受け止め、企業、学会、市民、そして個人として、具体的に何ができるかを考えなければならない。エネルギーシステムや社会システムを提供する企業の一員として、そのようなことを漠と考えた次第である。

 しかしマリナーズのイチローいわく、
「あこがれを持ちすぎて、自分の可能性をつぶしてしまう人はたくさんいます。自分の持っている能力を活かすことができれば、可能性が広がると思います。」

 凡人は背伸びはしすぎないように、1つ1つ積み重ねれば、いつかは程遠い理想に少しでも近づくと信じるようにしたい。

2011/10/08

【今日の言葉099】

私たちは常に何かを受け取っているということです。そしてその人間の経験と知識の泉に 何かをお返しができるようなものを作るのは、すばらしい気分です。

スティーブ・ジョブズ---Apple社の創設者の一人。56歳の若さで永眠。

オリジナルなものを生み出して、社会に何かお返しができる、というのは商品やサービスを開発する者の冥利ですよね。

2011/10/02

【今日の言葉098】

あんまり誰かを崇拝するということは、自分の自由を失うことなんだ。

「ムーミン谷の仲間たち」よりスナフキンの言葉

最寄の居酒屋「炙り家ええねん」(番外編)

 ワイン以外のお酒はあまり紹介しない当ブログですが、(私をよく知っている方はご存知のように)ほとんどどんな酒でもたしなみます。そろそろ涼しくなってきたということで、娘の運動会帰り(昨年も同じ時にいったので1年ぶり)に自宅から最寄の居酒屋「炙り家ええねん」に行ってきました。

 もともと家族での夜の外食は普段は少ない家ですので、近隣の店とはいうのは昼食を除いてはほとんどいかないわけです。昨年の運動会終わりに、当時小1の娘が「学校にいくの途中の店で気になるところがあるので、行ってみたい」というので、昨年、今年と運動会終わりに行ってみました。

 写真のとおり、結構渋い洒落た感じの居酒屋(和風ダイニング)で、「なんで小1の娘が?」と言う店なのですがまず店に行ってから知ったことなのですが、こんな近くの店のマスターが、『ぐるなびシェフ BEST OF MENU 2010』で全国優勝。なんという嗅覚(将来酒飲み間違いなし!)

 実際、コンテストで優勝した料理ももちろん、ほかの料理もグレードが高く、大変満足できました。今回は、地元の「老松」のぬる燗(写真なし)からはじめて、最後は摂州男山の冷酒で舌鼓をうちました。

2011/10/01

ジェローム・キヨ・コート・デュ・ローヌ

少し前になるが、我が妻のン十歳の誕生日に、コード・デュ・ローヌを買ってきて祝った。
普段の赤ワインと言えばいかり肩(ボルドー)がほとんどだが、たまにはやや贅沢に東地区のワインもいい(もちろんおいしいのだが、それなりのワインはそれなりに値が張る)。

ミディアムボディでベリー系の果実味が印象的。

料理はこれまでにも何度か出ていますが、メインは近くの丹波牛専門店おがわ屋さんの、赤味のステーキと、タコ・セロリ・ポテトのマリネ。ベーコンフランスも合いますね。

ただ、最近(10月1日現在)夜が涼しくなってきたので、やはり日本酒のぬる燗がよい季節になってきましたねぇ。

【今日の言葉097】

現存の理論系に都合の悪いと思われるような事実が観察されても、そのことがそのまま、旧来の理論系の転覆に直接連なることはほとんどなく、たかだか、その多少の手直しで済まされてしまうことが多い。(中略)新しい理論体系を樹立するという営みは、どのような事実が観察されたか、ということとは直接関係をもたないような形で起こることが多い。

村上陽一郎「科学・哲学・信仰」より

超光速かもしれないニュートリノが発見されても、すぐさま論理系の転覆につながらないのはこのため(もちろん計測精度の問題が残っていることもある)。
物理学も品質工学も、きわめて多くの理論や原理が組み合わされた複合ネットワークであることは同じで、観察事実はこのような理論ネットワークとの位置関係によって、意味づけられることになる。つまり、「観察事実の意味」は、人間の側の作り上げ作業に依存している。
その意味で本書では「理論を打ち倒すのは事実ではなくて理論である」と結論している。

2011/09/13

【今日の言葉096】

相手の見方を理解することで自分の立場が変わることもあるだろう。それもまた理解が深まったということであって、譲歩したわけではない。最終的にはお互いがお互いについて理解を深め、両者のものの見方を統合した一段レベルの高い視野を獲得するのが理想である。こうした統合は「地平の融和」という。

「哲学思考トレーニング」(伊勢田哲治)より

#私が統計士やQC検定の資格を取ろう(そのために勉強しよう)と思った理由の1つに、品質工学と品質管理・統計学との融和、上記の言葉を借りて言えば「一段高いレベルの視野を獲得」したいからである。品質工学(会)も外に向けての議論を活発化していく時期にきている。

2011/09/11

【今日の言葉095】

幸福という経験的目的や、それを構成するものについては、人によって意見が異なるため、効用は正義と権利の基盤になりえない。

マイケル・サンデル 「これから「正義」の話をしよう」より

#品質工学(田口玄一博士)における品質の定義や品質工学の目的が効用や満足ではなく、はっきりと「損失」に限って定義されていることが想起されます。社会的損失を最小化することによって、人は(他人の自由を侵害しない限り)自分の幸福を追求することができるということですね。

2011/09/09

QC検定1級(2011年第2回)答え合わせ

9/7にQC検定の標準解答が発表されました。
以下、答えあわせです。

(第1問は論述問題・・・未然防止の問題を選択)

(第2問)不適合品率および不適合数の検定および信頼区間の問題、ならびにカイ2乗分布を使った適合度の検定の問題。
6問中5問正解。
ポアソン分布の信頼区間を求めるときに分散をnで割るのを忘れるミス。

(第3問)
工程能力指数の基礎知識および区間推定の問題。
6問中5問正解。
語句の穴埋めで1つミス。

(第4問)単回帰分析の問題。過去に出題されたのと同じ。ラッキー。
5問中5問正解。

(第5問)実験計画法における繰り返しとランダムブロックの違いを問う問題。
5問中4問正解。
構造式が相変わらず苦手で1つミス。

(第6問)L27直交表の割付と分散分析。
7問中7問正解。
直交表周辺は品質工学エンジニアには点取り問題。

(第7問)品質工学におけるSN比と感度の大小を問う問題(なめんとんか)。
2問中2問正解。
品質工学の問題、なんとかならんか~~。

(第8問)多変量解析の手法の内容と名称を結びつける問題。
5問中3問正解。
自信持って答えられたのは1問。あとは勘でなんとか3/5正解。
数量化*類とか正準相関分析など少しマニアックな手法が出題。

(第9問)ワイブル解析の問題。
4問中3問正解。
試験2日前に買った問題集(ぉぃぉぃ)とほとんど同じ問題も、位置パラメータと尺度パラメータを混同して1つ落とす。
以上が手法系の計算問題。

第10問~第16問は品質マネジメントや周辺の知識を問う語句穴埋め中心の問題。
48問中46問正解。(常識や文脈で答えられるものが多数)

トータルは、80/88で約91%(手法計算系85%、マネジメント・周辺系96%)と上々の出来。てへっ。
初めてだけに論述式の配点と採点基準がよく分からない一抹の不安はあるが、あとは天命を待つだけ。

どこぞやのブログのように勉強法を公開する手もありますが、このブログの読者の方々には必要ありませんよね~。


株式会社ジェダイト(JADEITE:JApan Data Engineering InstituTE)

2011/09/04

QC検定が終了

 前回3月のQC検定が、東日本大震災で9月に延期になり、6ヶ月モチベーションを保つのが結構大変だった今回のQC検定。個人的には初めての受験(1級)となりましたが・・・

 今回も台風の影響でいくつかの試験会場での試験が中止になりましたが、なんとか予定どおり試験は決行できました。

 問題の印象としては、これまで10回施行して今回が11回目ということで、問題の内容的には「一回りしたのかな?」という感じでした。

 1/3の点数配分がある論述式の問題では、「品質工学」のワードこそ出ませんでしたが、「未然防止」に関する設問がありましたので、ほぼ迷わずそれを選びました。

 9月7日には標準解答のWEB発表があるので、そこでまず答え合わせという感じです。

2011/08/16

北海道紀行2011(その8) 最終回

 7/30(日)最終日。目が覚めると、昨日の黒岳登山が夢のように、小樽の朝。早起きして、小樽運河沿いを歩き、鱗友朝市へ。これも定番ののんのんさんにお邪魔して、海鮮の朝食を。かみさんは、朝からウニイクラ丼、娘はマグロの赤身と中トロの2色鉄火丼、下名は「のんのん定食」を注文。のんのん定食は、刺身3種といくらの小鉢、焼きホッケがついて驚きの850円。これはおすすめ。

 宿泊した小樽グリーンホテル(駅近の立地で素泊まりで3人12900円とお得)を出発して、これも4年連続となるオルゴール作りのために、海鳴楼へ。今年も昨年に引き続き嵐の曲で「明日の記憶」(少し古い曲しかないのが玉に瑕)。写真のような感じになり、今年もよい記念ができた。

 昼までは小樽の観光街を回って、おみやげ漁り。個人的には昨年から書道をはじめているため、硬筆用に、北一ベネチア美術館で美しいガラスペンを購入。普段使用しているアルミのかぶらペンと比べるとインクの持ちもよく書き味もなかなか。

 いよいよ昼は楽しみにしていた、宝寿司へ。店は以前よりすこし移動しており、外観・内装とも非常にしゃれた雰囲気になっている。観光客の女性が一人でも入れる店、という雰囲気になっており、先代から知っている客にとっては、少し不思議な感じはする。おまかせコース(14貫)を握っていただく。味はもちろん間違いなし。名物はあなごの炙り鮨と、夏はやはり塩水うに(箱に並べられたうには成形するためミョウバン等で固められている)。それに、個人的に大好物のツブ貝の刺身を追加注文。大満足だった。4年ぶりくらいの訪問だったが、覚えていてくれたようだ。

 千歳空港で買い物をしたいこともあり、そろそろ小樽を出発しなければならない。心残りは小樽の夜を散策。出抜小路・ニューなるとの若鶏のまるごとカラアゲが最高なのだが。調べてみると昼の11時から開店しているとのことだったので、小樽から関西まで「持ち帰り」を敢行。しかもこの日はたまたま月1回の「鳥の日」で普段は980円のカラアゲが700円と超ラッキー。2羽購入した。

 一路千歳空港へ。買い物やレンタカー返却後のビールやなどで空港での時間をすごし、17:40の便で伊丹空港へ。タクシーで家まであっという間に着いて、さっきまでの北海道の空気感が嘘のよう。晩御飯はなるとのカラアゲ(オーブントースターで温めると外はカリッと、中はジューシー)でビール。「終わりもよし」で7泊8日の旅は大きなトラブルもなく、無事に終了した。

北海道紀行2011(その7)

 7/29(金)、晴れ。旅行も終わりに近づいてきたが、本日がメインイベント。自他共に認める運動系ヘタレの娘の根性を叩きなおそうと、大雪山の黒岳登山を敢行。親のほうも、もう子供と登山が出来る体力があるのは、もう何年もないだろうから(親もヘタレか)。

 黒岳は大雪山系の1984mの山で、真夏でも頂上付近で雪渓を見ることが出来る。高山植物やリスなどの動物にも遭遇できる。山自身は北海道では高いほうだが、層雲峡からロープウェイで5合目まで、そこから少し歩いてさらにリフトで7合目まで行けるため、実質の登山行程は3合分となる。

 7合目から頂上までの道のりは1.7kmで、大人の足なら1時間ほどで登れる(下名もこれまで3回登った)。うちは普段自家用車に乗らないので、子供は小さいころから健脚ではある。問題は最後まりやり遂げられる精神面と踏んでいた。天候も頂上付近の状況も良好とのことで迷わず決行。

 朝8:00には美瑛を出て、層雲峡に着いたのが10:00すぎ。10:20発のロープウェイに乗って、リフトも乗り継ぎ、7合目に到着。入山届けを出していよいよ登山開始が11:00。意気揚々と登りだした。

 娘はやはり持久力はあるようで、山登りの短調さ飽きもマーブルチョコレートを1つ食べるとすぐにまた歩き出す。口ではかなりグズグズ言っているだが、脚はずっと動いている。子供の体力を考えながら、ゆっくりと歩き、小刻みにマーブル休憩をいれながら、1時間40分かけて登頂!軽装でも登れる手軽な山とはいえ、1つのことを根気強く成し遂げたのはこれがはじめてかもしれない。

 頂上でおにぎりなどの軽い昼食をとったあと、13:00よりさらに800m先にある雪渓ポイントへさらに進む。800mという距離を甘く見ていたのだが、下りのがれ場が結構な難所で、登頂までの疲れもあいまって、娘が泣き出してしまった。数10mほどだけ負ぶって降り、そのあともなんとか励ましながら、雪渓に到着。しばらくすると機嫌もなおったので、娘の目的の雪合戦を楽しむ。

 大人だけ交代ですぐ近くの石室(いしむろ)まで往復して、飲み物などを調達(500mlのポカリが500円も場所を考えれば仕方なし。学生時代に来たときは買えなかったなぁ・・・)。少し休んでから来た道を登り、山頂へ。山頂からの下山開始は15:00。少し遅くなってしまった。

 登りが1時間40分だったので、下りも同じかもう少し早く降りられると思っていたが、歩幅の小さい子供には、段差の大きい下りは難所。手をとりながら、励ましながらのゆっくりの下山となり、7合目到着は2時間後の17:00。雪渓までの往復は5km、実質の所要時間が5時間半。登頂したときも感動したが、7合目のリフト乗り場が見えてきたときは、ほんとうに成し遂げたんだと、家族で娘の成長を喜んだ。今後も機会があれば、登山に挑戦したいと思った。

 帰りは当然くたくた。層雲峡の温泉で汗を流したかったが、今夜の宿泊は小樽。ほとんど高速道路でつながっているとはいえ、カーナビの表示は230km。ここでの温泉と食事はあきらめて、高速を走らせることに。途中のSAで食事をとり、高速を走る(膝が笑っているので安全運転)。小樽到着が21:30。この日は残念ながら小樽の夜を楽しむのはパス。感動の余韻に浸り、明日に備えることにした。


2011/08/15

北海道紀行2011(その6)

 7/28(木)。四季さんで朝食をいただき、美瑛のオススメスポットを教えていただく(毎度感謝!)。今回は宿泊客が我々だけだったので、四季さんの森部夫妻に時間をいただき、コーヒーブレイク。本当に、田舎に帰ったみたいで楽しいひとときをすごさせていただきました。

 出発は10:00ごろ。美瑛はおそらくこれまで40~50日は来ているのでアクセクせずに気ままに。まず毎年新じゃがを郵送してもらっている、北西の丘の「畑の店・さとう」さんに。いつもどおり、男爵ときたあかりを5kgずつ。送料込み3000円で秋になると美瑛の新じゃがを郵送してくれる(たいてい、その場で店のじゃがバタをご馳走してくれる)。北西の丘(今年は本当に人が少ない)で子供にシャボン玉などをさせて遊んだ後、次のスポットへ。

 美瑛の丘をめぐりながら南東に向かい、白金街道の青い池へ。昨年度は前日の雨の影響で濁っており、青い池面を拝めなかったが、今年はばっちり。結果はこのブログのヘッダー画像のとおりである。このスポットは最近のパックツアーでも定番になっており、ちょっとした人ごみ。

 とにかく暑いので白金街道をさらに南下して、美郷不動尊の名水で喉を潤す。雪解け水なので、真夏でも手がかじかむくらい冷たい。大型のペットボトルを大量にもって水を汲みに来ているひとが必ずいる。

 昼食は昨年のヒットだった、カフェドラペさんに行く予定が、なんと定休日!あのタイカレー(人生一おいしいbyかみさん)が食べられないのは残念だったがまたの機会。今年は四季の森部さんに教えていただいた、バーチ~美瑛カフェさんへ。こういうこともないと、なかなか新しい店に行けないのでプラスに考えることに。ビーフシチュー、グリーンカレー、オムライスをそれぞれ注文。デザートは甜菜(ビート)のアイスと、抹茶ババロアの十勝あずきジャム添え。いずれもおいしく頂いた。店の雰囲気も洗練されたウッド調で、エアコンも完備されており(夏の北海道では当たり前ではない)とても快適。

 車を少し北に戻し、ファームズ千代田でどさんこの乗馬。娘は昨年からの騎乗だが、下名は今年から挑戦(引き馬:子供は500円、大人は800円)。ゆっくり歩くのでも結構上下動することにびっくり。なかなか楽しく、今度はもう少しレクチャしていただき、将来はトレッキングなどもできればと思っている。ちなみに、今回大人用に乗せてもらった「どさんこ」だが、これはばんえい競馬で走っている「ばんば」とは違う種類とのこと。前者は在来種、後者は主に海外から導入。

 さらに丘めぐりをして、これまでで一番のひまわり畑を見た(これも四季さんで教えていただいた)。斜面を見上げる形なので、遠く(奥)のひまわりまで良く見え、同じ方向に一斉に咲きそろっているのは壮観であった。ひまわりをはじめとした多くの作物は連作できないので、来年同じ場所で同じひまわり畑を見ることができない。その年のひまわりの情報は、現地収集が基本である。
 
 最後に定番もやはり花畑が最も美しい四季彩の丘にいって、子供の目当てのバギーにのったり、花の写真をとったりして時間をすごした。7月にいくとやはりラベンダーの色が濃い。なかやま湖もそうだったが、今年は気候の影響などで出来が良いのかもしれない。

 今夜お世話になる、ペンションジャガタラに到着。部屋は一棟建てコテージ。ジャガタラ復活の話は以前のブログを見ていただくとして、現在はもとヘルパーの若い男女二人が、宿を買い取って(賃貸といううわさもあったが、本人談なので間違いなかろう)宿を続けていただいている。今後も頑張って欲しいものだ。年1回の宿泊ででも応援したい。貸切露天風呂で汗を流したあと、宿自慢のジンギスカン料理を頂き、冷たいビールで流す。新しい宿主と談話したあと、コテージに戻る。この日も雲が出て天体観測には適さず。

2011/08/11

北海道紀行2011(その5)

 7/27(木)の続き。トマムから富良野方面に向かうときに、かならず通ることになるかなやま湖畔。旅行前に、湖畔にラベンダーが咲いていることと、鹿肉料理を出すレストランがあることをリサーチしていたので、今回はじめて寄ってみることに。

 ラベンダーはこれまで腐るほど(失礼!)見てきたが、湖との取り合わせは初めてかもしれない。人気(ひとけ)も少なく、のんびり散策にはうってつけ。ラベンダー園をぐるりと一周して、ホテルラーチのレストランモンターニュへ。ランチの時間帯は、鹿料理はエゾシカカツカレーのみということで、そちらと別のランチを1つずつ注文(子供はお子様ランチ)。鹿肉といわれなければ分からないほど、癖もなく、硬さもない。昨年、屈斜路湖YGHに泊まったときに出た鹿肉の陶板焼きも、癖は感じなかったので、鹿肉=ケモノ肉特有の・・・というのは先入観なのかもしれない(観光客用に処理してあるのかもしれない)。

 富良野ではまずハートヒルパーク展望台をチラ見してから、ずいぶん来ていなかったファーム富田へ。いまや世界的に有名な(?)この観光地を解説するまでもないが、娘がアロマに興味を持ち始めているので、以前とは違った趣向で園内をめぐることができた。香水の舎、蒸留の舎、ポプリの舎を回り、ラベンダーアイスなども食しながら花見散歩。個人的に良かったのは、ドライフラワーの舎。ジブリの実写版の世界のようで、よく本物のドライフラワーだけでこれだけ作ったな、という感想。超有名スポットでもたまに来て見ると新しい発見があった。

 昨日の娘の誕生日ではケーキによるお祝いができなかったので、これも有名なケーキ屋であるフラノデリスへ。駐車場はでかいのだが、イートインのスペースは意外と小さい。運よく席が空いていたので、「8」の数字のキャンドルをケーキに立ててお祝い。

 富良野から美瑛へ。美瑛にくると「帰ってきた」という感じがする。もう20年も北海道に来ているので第2の故郷と言ってもいいだろう。宿はもちろん毎年お世話になっている美瑛丘の宿「四季」。今年は2年ぶりにロフト付きコテージ。早々に風呂をすまし、本館のベランダに出たりして夕涼み。自慢のディナーが待ち遠しい。
 
 食事は写真を参照してもらおう。メインは牛肉のイチボという部位のロースト。楽しみのワインは2種類をそれぞれハーフで。まずはシャンパーニュ・ルイ・ロデレール。くぅぅ、切れ味が違いますな。メインにあわせた赤は、サンジリアンAOCのラローズ・ド・グリュド2004。ここに来ると「やっぱりたまにはいいワインも飲まないといかんなぁ」としばし反省(それでまたフルボトル1000円台のワインに戻るのだが)。

 この日の宿泊者はうちだけだったのだが、夕食時には町内会(美瑛に移住された方々の集まり)の会食もありにぎやかに。関西からの移住も多いのだとか。マスターに「10年後は移住ですね」と言われる(毎年)。

 夕食の後は本館のリビングでトランプをしたりしてお腹を休めてから、外に出て、花火(持参)を楽しむ。天気がよければ天体観測も、と星座早見板まで持参してきたのだが、雲で全面が晴れない。「たぶん、あれが夏の大三角だろう」という程度の知識でお開きに。コテージの屋根裏部屋で川の字になって休む。


北海道紀行2011(その4)

 7/26(火)は子供の誕生日。1歳のときから毎年この時期に北海道にきているので、彼女にとっては8歳で8回目と分かりやすい。この日はトマムアルファで1日のんびり。

 昨年は見られなかった「雲海テラス」。4:30におきて雲海の状況を確認すると、すでに雲海は出ているとの情報。・・・が!睡魔に負けて二度寝することに。まあゆっくりしに来たんだからと(ぉぃ)。朝食は和食処「三角(みかく)」にて和食ビュッフェ。

 10時ごろから国内最大級のVIZスパハウス(プール&スパ)へ。巡回バスもあるが、天気もよく気持ちがよいので、森の遊歩道を通って。アルファ内はアクティビティが多く、分散するためプールもそれほど人が多くなく、家族お気に入り。(プールの写真は公開なし!)

 子供も波のプールやホイール(子供限定で、スタッフがまわしてくれる)で存分に楽しんだ様子。プールと温水のスパを往復しなから、2時半ごろに切り上げて、併設の大浴場「木林(きりん)の湯」へ。温泉ではないが、森の中に忽然と佇むモダンな露天風呂があり、昼間の時間帯はほぼ貸切状態で、いつもこの時間に利用している。その後少し部屋でビールを飲んで、うつらうつら(連泊の醍醐味ですなぁ)。

 夜はイタリアンの「yukku yukku」へ南富良野の野菜サラダ、さんまとドライトマトのパスタ、花咲ガニのパスタなど。白ワインとの取り合わせで旨かった~~。この日も部屋で2次会して就寝。

 明けて7/27(水)。朝はホエー豚のしゃぶしゃぶ御膳をさっぱりと頂く。午前は娘の希望で、アルファ内にある体験教室で、パン作りを。できばえは写真の通り。本日はトマムを出て富良野方面へ!!

北海道紀行2011(その3)

 7/25(月)、帯広周辺を周ることに。中札内フェーリエンドルフで朝の散歩のあと、柳月スイートピアガーデンへ。三方六などの有名なお菓子の製造工程を見学したあと、おやつを買い込んで(こればっかり・・・しかしまだまだつづく!)、併設の庭園を散歩。ここで周辺の温泉情報もゲット。

 天気も良くなったので、景色のよさそうな所へということで、十勝ヒルズへ車を走らせる。広いは広いが、だだっ広いというか、意外と写真がとりにくい。メインのイベントはたまたま見つけた園内の噴水広場で子供を遊ばせることになった(とにかくこの日は暑かった!)。庭園見学もそこそこに、お昼はヒルズ内で、冷たい蕎麦をいただく(新得あたりを中心に蕎麦の産地でもある)。

 十勝千年の森も候補には入っていたが、ヒルズのほうを見て「千年の森のほうはもっとだだっ広いのでは」と躊躇したので、また次回以降に時間があれば、と言う感じでスルー。帯広にはまだまだスポットがあるのだ。
 昼も食べたのでお茶をしましょう、ということで定番の六花亭本店へ。ケーキなどが激安(100円台)で、コーヒーは無料という、普段(関西)では考えられない価格設定で、帯広に来たら必ず寄るべし、というオススメスポット。夏季限定の「大地の滴(しずく)」(フレッシュブルーベリーにホワイトチョコをコーティング:生ものなので通販では入手不可)もゲット。ここでおみやげの一部も調達。

 本日の宿はトマムで、そこには温泉はないのでトマムに行く前に、よさげな温泉でひとっ風呂浴びてから行こうということになって、上士幌にあるしほろ温泉プラザ緑風へ。昨日の北海道ホテルに続きここもモール温泉。露天風呂もありそれなりに良かったが、壁に囲まれていて吹きっ晒しの風景は望めなかったのが残念。

 宿泊地に向かう途中で、美蔓パノラマパーク(ちょっとした駐車場があるだけで、完全に名前負け!)を中継して、トマムへ。高速道路が開通しているので、あっという間。今年度の特徴として、特にトマムでの日本人の観光客の増加が感じられたが、相対的に外国人が震災(原発)の影響で減ったことのほか、トマムまでの高速開通で道内の観光客が増えたことも一因ではなかろうか。

 宿泊は子供ができてからほぼ毎年来ている、アルファリゾート。人工的でありながらいかにも観光地!という感じではなく、自然と共生した雰囲気でホスピタリティは高い。小さい子供もいる家族連れで2,3日快適に過ごすならオススメ。(ルスツリゾートに夏に1回だけいったが、中途半端な遊園地が併設されていたりと、北海道の雰囲気台無し)。今回はタワー31階に宿泊。晩御飯は子供がこの旅行で一番楽しみにしていた、バイキング・ニニヌプリへ。連泊で明日は車の運転もないので、ゆっくりできる。


2011/08/10

北海道紀行2011(その2)

 7/24(日)は朝は小雨模様。中札内花フェスタ(個人庭園のガーデニング)の時期だが、思ったほどの規模でもなく、各拠点も点在しているため、今回はパス。中札内の道の駅にいって情報収集。ここでハスカップのソフトクリームを食す。さっぱりしていて旨い。併設されていた、豆の資料館ビーンズ邸に。豆料理のレシピが書いてある栞があったり、落書きノートがあったりで娘にも意外に好評。

 近くに花畑牧場があるのを知り、おやつを調達がてら寄ってみることに。結構な規模で、田中君儲けてまんなぁ~という感じ。甘いもののほかに、晩酌用にホエー豚を使用したジャーキーとサラミも買い込み、結局田中君を儲けさせることに。

 さて本日のメインは一路南に脚を伸ばし、襟裳岬方面へ。函館、稚内、根室などとならぶ陸の孤島で、期間の限られた旅行ではめったに行けない(下名自身も襟裳は17年ぶり)。途中、太平洋に面した湧洞沼に立ち寄る。道路一本を隔てて、片方は太平洋、反対側は沼と言う面白い地形(サロマ湖のようにつながっているわけでもない)。沼の北側から入って、南に抜けることはできず、行き止まりをUターン。ここで意外に時間ロス。

 ここから100km強の襟裳岬に向かうには、もう11:00を過ぎており、昼食をどこで取るか思案。道すがらの町である広尾で適当な店を探すこととした。「おいしい町広尾へようこそ」の看板に期待。ちょうどノボリが出ているすし屋「鮨正」へ。ノボリの「極上ハモ重」のワードに惹かれて、レッツゴー。これが大当たり。写真のようにお重におかずがついて、1200円。子供用に頼んだ生ちらしも780円と、リーズナブル。ハモは表面はパリッと、中はとろけるほどやわらかく、またウナギほどシツコクないため、さらっと食べられてしまう。北海道でハモというイメージがなかったが、釧路から襟裳の沿岸にかけて、年中取れるそうな。広尾は3.11の大地震のときに津波が押し寄せた場所として知っていたが、見た感じではその影響は少なく一安心した。

 おなかも膨れたので、黄金道路を越えてさらに南下、百人浜(心霊スポットとしても有名)を横目に襟裳岬に到着!いわゆる写真スポットからさらに徒歩で突端まで歩き、最南端に到着。すでに天気は回復しており、襟裳の雄大な岩礁風景を見ることができた。よく見るとアザラシが海面から浮いたり沈んだりしているのも見えた。

 宿泊地の帯広まで一気に車を飛ばし、北海道ホテルに到着。朝食のみのお手ごろなプランとしていたので、晩御飯は帯広の夜を楽しみながら、ということに決め込んでいた。その第一目的が、帯広競馬場の「ばんえい競馬」のナイター。帯広競馬場の入り口付近はショッピングモールのようにとても華やかで家族連れOKの雰囲気(中に入るとさすがに地方競馬の雰囲気)。ビールとつまみ等(+ばんえい競馬版の競馬ブック)を買い込んで、まずは2レースほど様子見で観戦。すべてのレースが同じコース(直線200m、坂越え2回)で行われる。600kg以上の斤量を曳いての競争はそれなりに迫力。準メインとメインレースの2レースに参戦。両方的中したが、馬連で240円、160円の超低配当で取って損。でも夕涼みしながらのナイターで十分に楽しめた。

 晩御飯は北の屋台でと思っていたが、行ってみるとこれがどの店も満席で、しかも思っていたよりずいぶん規模が小さい。子供連れということもあり、落ち着かない雰囲気だったので見学のみとした。近くに「鉄ぺい」というラーメン屋があったので、ここで済ませてホテルに戻った。北海道ホテルには、例の植物性モール温泉の大浴場があり、ここで長距離運転の疲れを癒した。

北海道紀行2011(その1)

 7/23(土)11:30伊丹空港発、13:25釧路空港に着く。正味の飛行時間は1時間半ほどで、あっという間に別世界へ。

 早速レンタカーを借りる。初めてのハイブリッドカー(プリウス)。最初に結論を言ってしまうと、これが旅程中の燃費26km/L(1300km/50L、エアコン使用)と驚異の数値(ハイブリッドでも街中だと10km台のことも多いとか、研究会で聞いた)。平坦で信号の少ない道を定速度で走りやすい北海道ならではで、ガス代が通常の半分ですんだ(ちなみにETC付きなので高速料金も半額)。

 釧路といえばまず定番の和商市場で勝手丼を食す。本日は少し先までいく必要があるので、早々に車を走らせ、途中浦幌の道の駅で休憩しつつ、夕刻に中札内の農村休暇村フェーリエンドルフに到着。ドイツ風のコテージに宿泊。帯広~中札内あたりの十勝地区はにはドイツ風のスポットが散見でき(以前はグリュック王国もあったが現在は閉園)、これは十勝川温泉が世界に2箇所しかない植物性モール温泉がドイツのバーデンバーデンにしかないことに由来して、提携関係にあるからだそう(姉妹都市の記述は見当たらなかった)。

 前置きが長くなったが、このコテージ、中はホテル並みにとても清潔でオール電化(薪ストーブもある)。長期滞在もできるようにキッチンに食器類もついている。夜はバーベキュー。魚介類に牛肉、ジンギスカンなど食べきれない量だった。周りのコテージにも人がいるとは言え、かなりスペース的に余裕を持って(間隔をあけて)建てられているため、夜はとても静か。鳥や虫や蛙の声しか聞こえない。

 明けて7/24(日)の朝は、この宿名物の卵かけご飯をいただいた。我々はレストランでいただいたが、卵は鶏小屋から生みたて無料でいただくこともでき、かまでご飯を炊くこともできるようになっているので、連泊なら自炊も楽しいかもしれない。2日目からいよいよ本格的に北海道めぐりを始動(その2につづく)。

2011/07/31

帰還報告

今年も北海道に行ってきました。7/23~7/30の8日間です。

昨年8月の休みに行ったのに懲りて(暑いし、人が多いし、花の見ごろも終わっている)、休暇を取って7月の旅行に戻しました。

特徴的だったのは、震災(原発)の影響でか、外国人旅行者が激減していたこと。

詳細は写真とともに追って。
まずは無事帰還のご報告まで。

2011/07/22

【今日の言葉094】

「ここでうまくいけば、どこへ行ってもうまくいくさ」

#フランク・シナトラの名曲「ニューヨーク・ニューヨーク」より。

「シナトラテスト」という言葉がある。そのテストに合格すればそれだけで、その分野全体に信頼性を確立することになる、と言う意味である。

転じて品質工学でも、開発上流での機能性評価、ロバスト設計がこれに相当しますね。

2011/07/19

Quality For Kids

ASI(American Supplier Institute)の田口伸先生(CEO)より、関西品質工学研究会に下記のお知らせがありましたので、ご本人の了解を得てお知らせします。

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以下中学校におけるQE 教育「Quality for Kids」に関して説明させていただきます。
現在ASIのNon-Profit 部門で子供達(小学高学年から高校生、主に米国のJunior High School、6年生から8年生)相手に品質を教えるというInitiativeを展開し始めました。Michigan州のBloomfield市 やBirmingham 市のアッパーミドルの学校区と貧困区を含むPontiac市の学校区で始めて1年経ちました。内容は「顧客の声Voice of Customer」を聞きお客さんの満足できる製品・サービスの企画づくりの重要性と、それを簡単なタグチメソッドで最適化するというものです。教育の質を良くするためにどうするかという議論、とくにSTEM (Science, Technology, Engineering & Math) の教育・「理系離れ」が問題になっています。
教育の質を上げるためには、「子供達に品質を教える」のが一番の近道というのがQuality for Kidsの基本概念です。
やっているのは、大きく分けると品質機能展開と品質工学の2分野です。以下のような活動をしています。

• 「生徒」「教師」「親」「大学」らの声を集めて彼らの要求やニーズとその声の強さを整理して、現状との比較をし「何をどれだけ改善すべきか」という戦略的ターゲットを洗い出して、学校としての事業プランをたてる。 (品質機能展開)
• 製品・サービスに対して顧客の声を集め整理した品質表を作成する。(品質機能展開)
• 実験計画を応用する。

1. 独楽のスピン時間の最長化、二酸化酸化炭素ロケットの上昇距離の最長化、小型風車による発電効率の最適化、波のエネルギーの最適化、シミュレーションによる楽しいジェットコースターの設計など物理的なシステムの最適化を実際20件ほどやりました。まずは理系の先生相手に2時間の研修をして実際に実験します。先生たちがある程度理解したら、先生と共に生徒たちと実験します。先生達も喜んでいますし、子供達の理解度は上々です。これをやることによって中学生がテーマ選択・実験の計画・実験とデータ収集・要因効果図の作成・データ解析・確認実験をしてレポートを作成することは製品企画・科学や物理の応用・データと事実に基づいた洞察・グラフ作成とその解釈のみならず、改善の基本であるPlan-Do-Check-Act を経験することになります。

2. 美味しい野菜の調理法の最適化。ブロッコリー、ニンジン、アスパラをやりました。調味料の種類や熱の加え方などを制御因子にとって最適します。データは物理量がないから評価得点ですが、充分うまくいっています。我が家でも娘3人とオムレツの最適化をしました。その資料を添付します。米国では子供の肥満が大きな社会問題になっていて、これらのテーマは追い風を受けています。

3. 家庭菜園における食物の歩留まりの最適化

• 「生徒」「教師」「親」「大学」らの声を集めて彼らの要求やニーズとその声の強さを整理して、現状との比較をし「何をどれだけ改善すべきか」という戦略的ターゲットを洗い出して、学校としての事業プランをたてる。 

• 子供たちによる自分の「ビジネス・プラン」の作成


例えば「最適化された美味しい野菜」は中学校の昼食時に、子供達が発表して生徒や審査員に審査してもらいその様子はデトロイトのTVニュースで放送されました。新聞にも出ました。PRの専門家も使っています。
今までは3校相手に無報酬でやっていましたが、9月からは4校に増えて1校につき小額の契約がとれています。州政府や連邦政府からのGrantを受けてお金と人を集めるべく計画しています。 John Prepolec という人物をやとって事務局長をやってもらっています。Johnと意気投合してQFKを始めたのです。彼は優秀な人物です。
Pontiac とBirminghamの2校が「風車による発電効率の最適化」を発表するミニシンポジウムを開催します。将来的に日本の中学校からも参加してもらいたいと考えています。例えば、以下のような活動です。

 10ぐらいの生徒がチームを組み、「小型風車による発電効率の最適化」をします。風車の設計因子で実験を組んで(2時間3回)、実験し(半日1回)最適化のためのデータ解析をし確認実験(2時間2回)をしレポートにまとめるというものです。それをシンポジウム(ネットでも渡米してでもOK)で発表する。チームは複数でも良い。時間はあくまで目安です。

1) このテーマは原発問題を受けて、代替エネルギー開発という追い風を受けています。

2)このために事前に先生に対する2時間ほどのセミナーと打ち合わせをします。

3) 「小型風車による発電効率の最適化」を先生や生徒と一緒にすすめます。

4)そのために私が日本に来ることになると思います。

5) 地元の企業のQE のコーチも参加されると幸いです。

6)当面コストはASIの負担とします。
以上のようなイメージですが、協力してくれる日本の中学校を探しているのです。
Please check this website. http://www.q4ktoday.com/

2011/07/18

夏に爽やかなカクテルMOJITO(モヒート)

 今回はワインではないですが、ラム酒を使ったキューバ産のカクテル、MOJITO(モヒート)を作ってみましたので、ご紹介します。(超即興バラエティー番組「嵐にしやがれ」で紹介されて・・・ミーハーですねえ)

 ベースはラムです。カクテルに使用するラムの王道と言えばやはり「バカルディ」でしょう(と、いうことを最近知った)。リカーショップで1000円ちょっとです。

 まずグラスにミント(ペパーミントよりスペアミントのほうが爽やかです)の葉を12枚程度入れます。そこに、ライムの絞り汁1/2個分(ライムジュースで代用可能)、ラム45cc、好みでシュガーシロップ(砂糖でもOK)を入れます。それらをスリコギのようなもので(スプーンの裏でもOK)潰します。あまり潰しすぎると雑味が出るので、数回抑える程度。

 そこに氷をいれて、最後に炭酸を注ぎます。番組では微炭酸にしたほうがよいので、かなりかき混ぜて炭酸を飛ばしていましたが、個人的はシュワシュワが好みなのでステアは軽めに。

 これで出来上がりです。ミント・ライム・炭酸のバランスが絶妙で、とても爽やかな、夏にぴったりの飲み物です。でもラムは結構度数が高いので飲みすぎに気をつけましょう(←自分)。



 

2011/07/17

【今日の言葉093】

すでに出来上がった他人の意見や理論を繰り返すだけでは言葉を発している意味がない。

#樋口裕一「頭がいい人、悪い人の話し方」より。

 本書では、ときのマルクス主義者を例にとって「時代の権威の理論をすべてに適用するひとがいる」「すべてを百年以上前のマルクスの考えを教条的に用いて分析し、いつ同じことをしゃべる。」「誰もが同じような口調で同じようなことを語っていた」「周囲はその愚かな硬直性にうんざりしている。」と手厳しい。

 こういう人への対策も本書にあり参考になる。「○○がそう言っていることは承知しているので、もしあなた独自の考えがあるのなら、言って欲しい」と率直に訊ねることである、と。

2011/07/10

【今日の言葉092】

正々堂々と正しい方法によって十分な収益を上げ、金と時間をつくり、税金もなるべくたくさん納め、自分の事業を通して国家社会に貢献しているという誇りをもちえて、はじめて”効率的”であるといえるのである。

本田宗一郎「スピードに生きる」より。

本書の元本が出版されたのは1961年。本田はまた、「ただの一所懸命など通用しない、問題は製品の品質と技術だけである」とも言っています。田口玄一「実験計画法第3版」p.538にも通じるひとことですね。

2011/07/09

フランソワ・モンタン・ブリュットの泡で

いやぁ、暑いですね。こういうときはスパークリングに限ります(と、いいつつ普段はホッピーやハイボールなんですけどね)。写真のとおり、ボトルもグラスもいい汗をかいております。今回も辛口の泡で、フランソワ・モンタン・ブリュット。1300円ほどとお手ごろでした。

 料理はトマト・アンチョビ・バジルの冷製パスタ、ラタトゥイユ、マグロのカルパッチョでした。

 ところで先日の血液検査では、肝臓・腎臓は健康そのもの。ただコレステと尿酸は注意。ここ7ヶ月くらいほぼ毎日1万歩歩くようにしており、体重も3kg減、おなか周りもすっきりしてきましたが、代謝系の数値がなかなか良くなりませんね。1日でも長く健康に飲みたいものです。

2011/07/02

【今日の言葉091】

「基本的な練習を繰り返しやっています。」

(大リーグ選手 オジー・スミス)

#守備範囲の広さと確実性の高さで一時期、大リーグの最高年俸を誇っていた彼が練習方法について聞かれたときの言葉。

普通の人は基本的なトレーニングをあまりしない。そこにオジー・スミスのように第一人者になれる可能性があるのですね。いい言葉だと思います。

新戦力加入!

 7月1日付けでわれわれの部署に、新戦力(関西品質工学研究会でも有名な、もとM機械のTさん)が加入しました(業歴採用です)。今年度からさらにパワーアップして品質工学を研究開発・展開推進していくための貴重な人材となってくれると思います。月曜からは下名と机を並べることになります。

【エネルギー比型SN比対応】JUSE-StatworksV5 8/22発売

 日科技研の総合統計解析ソフトウェアJUSE-Statworksの最新版V5が8/22に発売決定となりました。
http://www.i-juse.co.jp/statistics/product/statworks/statworks5.html

 詳細は上記HPを参照いただきますが、このblogでお伝えしておきたいのは、品質工学の解析メニューに「エネルギー比型SN比」が選べるようになったことです。

 ツールが正しい手法を選択してくれるわけではありませんが、エネルギー比型が標準搭載されたことで、信号水準の範囲や、データ数が異なるような評価データの比較やパラメータ設計を行う際には使用していただくと、間違った要因効果が出るのを未然に防いでくれるはずです。

 製作にかかわった立林さんの話によれば、従来Ver.に比べると格段に操作性がよくなったとのことです。、試用版もダウンロードできるようです。

2011/06/26

レ・ヴァン・ド・トラディッション・ムルソー09

 暑くなってきました。普段は赤が多いのですが、暑い季節にはコキコキに冷えた(これはビールの表現か)白ワインなんざ、いいですねぇ。

 ムルソーなんてなかなか普段飲みにはお目見えしないのですが、これも近所のリカーショップのセールで5250円が2390円になっていたもの(それでも贅沢)。

 ムルソーといえばブルゴーニュを代表する白ワイン。しかも09年は優良年なのだとか。確かにふくよかでボリューム感もありながら、すっきりと頂けました。

 料理は豚肉マリネのローズマリー焼き(ローズマリーは先日、久々に会社の同期の自宅にお邪魔したときに、庭に生かってあったものを頂いたもの)、カニとトマトクリームのパスタ(ソースは既製品)、それにサラダという組み合わせ。



 最近、(品質工学関係の方からも)料理に関する問い合わせや感想を頂いており、かみさん共々喜んでおります。

【今日の言葉090】

われわれは生涯のさまざまな年齢に、まったくの新参者としてたどり着く。だから、多くの場合、いくら年をとっていても、その年齢においては経験不足なのである。

『ラ・ロシュフコー箴言集』より

生涯を通じて通用する哲学を求めようとするから分からなくなる。成長の過程こそが人生・・・なのかな。

2011/06/20

【今日の言葉089】

富の獲得は競争マインドではなく、創造マインドによってなされる。

ジェームス・スキナー「お金の科学」より。

最終的には技術者の責務は、社会的な富(自由といってもよい)を増大させるために新しいものを創造することである。既存の市場を取り合いするゼロサムゲームではない。
技術者の創造的な時間を確保する(取り戻す)ためには、余計な仕事(手戻りや不具合対策)を発生させない研究開発の進め方が重要である。この部分に品質工学はフォーカスを当てているといってもよい。

#さあ、いよいよ今週はQES発表大会。明日の夜から東京に発ちます。

2011/06/11

京都ル・サルモンドール(CH.ピュイゲロー2006)

 このブログでは再度登場ですが、今週結婚10周年を迎えたため、京都のル・サルモンドールさんにいってきました。あいかわらず素晴らしい料理でした。

 前菜はトマトのガスパチョ(緑のソースは青唐辛子、スープの中に生岩がきがゴロゴロはいってました)。オードブルは写真では野菜サラダに見えますが、野菜の下にソテーしたイカが。魚料理はスズキで上にのっているのがズッキーニのスライス。メインは鴨のローストで、京野菜(台座になっているのがトロトロの加茂茄子)。

 ワインは魚料理にはシャルドネの白を。肉料理には、ボルドーのCH.ピュイゲロー2006。至福のひと時でした。

 帰りは八坂神社・円山公園から知恩院方面へ。途中に少しですがきれいな紫陽花が咲いていました。

2011/06/05

【今日の言葉088】

能力は、人格の欠如を補うことができない。
個人の成績は、チームの破綻を補うことができない。

ジェームス・スキナー「お金の科学」

#この本、タイトルよりめちゃくちゃ内容の射程が広いです。著者は「7つの習慣」を日本に紹介。

T法およびその改案法の汎化能力の検証(QES2011予告)

 今年も品質工学会の研究発表大会が近づいてきた(6/22~23)。

 今回で6回目の発表(うち2回は壇上)となるが、2008年に「新SN比の研究(1)~(5)」を発表して以来、昨年までSN比の考え方やまたそれに付随した機能表現の分類などを提言してきた。議論はまだ収束を見ていないが、一応報文として学会誌に載ったこと、また一定の賛同も得られたことで(もちろん反駁があればいつでも議論は受け付ける)、今年度は違った角度の提言を行うこととした。
 
 以下にタイトルと発表要旨を学会HPより転載する。

発表No.37 T法およびその改案法の汎化能力の検証


はんだ接合部の自動検査工程の開発を例に、T法(1)および、2項目間の相関からの乖離を追加した改案法[1]を対象に、タグチの汎化能力(未知データに対する総合推定精度)を検証した。本検証の範囲では、改案法[1]によって信号空間の推定精度が向上する場合があるが、汎化能力は高まるとは限らなかった。またいずれの方法でも項目選択によってタグチの汎化能力が向上するとは限らなかった。また、他の改案法 [報文で発表]を使用した結果、および上記はんだ接合自動検査工程開発以外の事例についても考察する。なお本開発において、改案法で最適化を行ったところ、従来のはんだ接合部目視検査のほとんどを正しく自動判定でき、検査コスト低減に貢献できる目処を得た。
[1]鐡見ほか:T法で相関を考慮する方法、 第15回品質工学研究発表大会論文集 (2007)

 ご覧のとおり、MTシステム(T法)における、鐡見氏の提言に対する再考察、追加提案である。鐡見氏の論文は学会提出中とのことであるが、なかなか掲載されない。下名としては鐡見氏の提言は議論を深める価値があると思うし、またほかのパターン認識手法からMTシステムを相対化するための重要な切り口の1つであるとも思っている。今回、下名の発表により、鐡見氏の提言にスポットライトをあてなおして、さらに考察を進め、今後の再議論を促したしたつもりだ。また下名からも改案法についても提言を行っている(さらなる検証は必要であろう)。

 学会発表のカテゴリーとしては、「MTシステム」ではなく、なぜか「接合技術」に入れられてしまったが(はんだの例を引いて解析したせいであろうか)、内容はMTシステムの研究なので、興味のある方はぜひご聴講ください。ポスターセッションですので、直接の議論をしましょう。

 発表大会の詳細は品質工学会から。
http://www.qes.gr.jp/

以上、学会の評議員としての大会への集客も意図した宣伝でした。

テッレ・ディ・ボー・バルバレスコ 2007

 これも近くのリカーショップのお得意様セールで1490円(参考価格5250円)でゲットしたイタリアワイン(有名ですね~)。同じワインを2本買って、1本は明石の花見のときに開けたのですが、写真を取り忘れるという失態。ここで再登場となったわけです。

 長期熟成(ステンレスとオーク樽で各1年、瓶詰めされてから6ヶ月)されてから出荷されるとのこと。しっかりとしているのにまろやかで飲みやすいワインでした。

 料理はこれもこのBLOGでは何度かお目見えの、牛肉たたきの野菜巻き(焼き白ねぎ添え)と、タコ・ポテト・セロリのマリネサラダ、それに市販の明太子フランスパンです。

2011/05/21

Billboard Liveでジャズピアノとイタリア白ワイン

 関西品質工学研究会で懇意にしていただいている、M重工のTさんと大阪のビルボードライブにいってきました。米国でも活躍中のジャズピアニスト山中千尋のトリオだ。ドラムとベースのレベルも高く、アンコールを含めた1時間半があっという間だった。

 今回はライブを見ながら食事がとれるフードプランで、メインがラム肉のステーキのワンプレートで1000円の追加料金とリーズナブル。ワインはイタリアの白、Villa Antinori Bianco 2009。飲みやすい!写真は携帯電話でとったもので画質が悪く申し訳ない。。

 たまにはこのような週末もいいもので、英気が養えました。

2011/05/02

美瑛ペンション ジャガタラ 復活

 そろそろ夏の北海道旅行のことも考えないとなぁ、と美瑛の宿などを見ていたら、なんと昨年で休館となる予定だった、美瑛のペンションジャガタラさんが、今年1月から開業しているではありませんか!

 同ペンションのブログ(昨年10月)によると、「やめないで」の声が多数で、元オーナーさんから引き継ぐ形で、元ヘルパーさん2名が、ジャガタラを続けてくださっているようです。

 美瑛の丘と十勝連峰を一望できる最高の立地、独立性の高いコテージ、貸切露天風呂、おいしい料理(いろり料理orジンギスカン選択可能)、木製のブランコがある庭、手ごろな値段・・・と、ほかに代わりが効きにくい定宿で、今年はどうしようかと思っていた矢先でした。

 今年は7月の最終週の予定です。

落款印の真似事をしてみました

 書道に入門してまる1年。前回の試験で4級に昇格。GWも近場をうろうろ程度なので、本日は(娘が学校ということもあり)落ち着いて家での書道の練習。

 以前から使ってみようと準備していた4種類の印を試してみた。押す場所とかこれでいいのかどうか分からないが、自分なりにバランスが取れているカナ?と思えるものをアップしてみた。当初は記号のような草書がとても難しいと感じていたが、最近はゴマカシが効かない楷書が一番難しいと感じるようになった。

2011/05/01

【今日の言葉087】

怒りがなかなかおさまらないのは、自分が正しいと信じているから。

ふだんの忙しいペースで生きていると、どうしても防御本能が働いて、「自分は間違っていない!」と感じがちです。
(本田健「40代にしておきたい17のこと」)

【今日の言葉086】

これからの未来においては、今日が一番若い。

70代の方に「もし40代に戻れたらどうですか?」聞けば、「もしもそんなことができたら、やりたいことがたくさんあるよ。あのころは元気だったからね。何でもできそうな気がするなあ。」と答えてくれました。
(本田健「40代にしておきたい17のこと」)

サンテミリオンAOC アンジェリーク・ド・モンブスケ07

 普段よく使う近所のリカーショップからワイン特販のお知らせが。普段飲みでは手が届かないワインが半額近くに。何本か買ったうちの1本がこれ。ボルドー地区のなかで一番好きなサンテミリオン。

 サンテミリオン・グランクリュ・ド・モンブスケのセカンドワイン。柔らかな酸味、ほどよいコクがあり、果実味のあるミディアムボディ。通常3300円が46%オフの1790円。やはり1000円前後のワインとは深みが違いますね(当たり前か)。

 アテは手前からカツオのカルパッチョ、カニとトマトクリームのパスタ(平麺)、ビアシンケンのサラダ。

2011/04/25

品質工学入門講座(大阪開催)のお知らせ

 日本規格協会関西支部主催で、5/23(月)~24(火)AMおよび、来年の2/8(水)~9(木)AMに、品質工学(タグチメソッド)の入門講座が開かれます。
http://seminar.jsa.or.jp/seminar/seminar_dtl.php?cd=01_12v
 
講師は、5月開催は村田機械・鐡見氏(分かり易いとこれまでも評判)、2月開催は下名がそれぞれメインで担当させていただきます。

 パラメータ設計のみならず、品質工学の全体像がつかめる構成になっていますので、はじめて品質工学に触れられる方、一度勉強してみたが過去に挫折した方などの参加をお待ちしております。


立林らによる本格的なエネルギー比型SN比の議論

 今月号(2011年4月号)の「品質工学」誌に本格的にエネルギー比型SN比を議論した解説文が掲載された。

立林・和田:「品質工学で用いるSN比の再検討」に関する議論,品質工学,19,2,p.33-37 (2011)

 いうまでもなく、引用されているのは、下名らによるエネルギー比型SN比の提言の報文である。詳細は解説文にゆずるが、賛成的な立場の意見としては、以下のような記述がある。

筆者たちは、エネルギー比型SN比は、上記の従来型SN比の問題点を解決するという観点では、かなり成功していると考えている。また、品質工学のような汎用技術は、汎用性が高く、かつ平易であることが日常の利用のうえで重要と考えている。実際、現場に対する推進を行っていると、SN比や感度の種類の多さや計算の複雑さから、技術者が品質工学を敬遠することを実感している

分母でVeを引かない、分子で自由度で割らないという提案者たちのSN比の方が、むしろ記述統計学に近いように思う。

1つの改良案で従来のSN比の問題点をこれほど豊富に解決するのだから、汎用性も高く、優れた改良案だと思う。比較的近日中に、SN比の意味も数理的に裏付けられるだろうと思う。

また、問題点も提起いただいている。

誤差因子の水準N1N2ごとに信号の値が変化する場合には標準条件を求められないため、エネルギー比型SN比がそのままでは適用できない。

平方和比のSN比それ自体には残念なことに技術的な意味は付与しにくい。エネルギー比型SN比には、(実体上の)技術的意味の付与には今後も困難が伴うと思われる

これらの問題提起に対して下名らも意見を持っているが、それはまた今後議論したいと思う。また、

これまでのスクラップ・アンド・ビルドは田口玄一自身によって行われてきたが、今回は一般会員から提案者が出たところが異なっている。

とも言われており、「一般会員」である下名らの提言に対して、このような有識者の意見としてでてきて議論が進むのは、非常に喜ばしいことである。さらなる議論に期待する。

2011/04/23

【今日の言葉085】

あなたがたは、世界を豊かにするためにここにいるのです。そしてその使命を忘れれば、自分自身を貧しくしてしまうでしょう。

ウッドロウ・ウィルソン 第28回アメリカ合衆国大統領


#技術者の本分として、田口哲学を彷彿とさせる言葉。

2011/04/14

明石公園の櫻

中学から高専の8年間、ずっと神戸から明石に通学していました。
先週末、中学の同窓生と明石公園で花見をしたときの櫻です。


ワインも飲みましたが写真はなし。今回は櫻だけのご紹介です。

2011/04/13

シングルモルト5種飲み比べ

 幸いなことに、知り合いには震災の影響もなく、元気を出していきましょうということで、久々にご近所さん(子供同士が幼稚園時代からの友達、いわゆるママ友つながり)をウチに招いての食事会を開催。料理はめいめいで持ち寄っていただいたもの。ウチのも含めてみんなお手製。いずれもおいしくいただきました。

 長時間におよんだため、うっかりワインの写真を撮り忘れたので、今回は5種類のシングルモルトウイスキーの飲み比べをご紹介。

 いずれもシングルモルトトの代表的なスコッチで、それぞれ違う地区のものを用意。右から寸評とネットでの購入価格を。もちろんストレート+チェイサーで。

(1)ボウモア12年(アイラ島):かなりスモーキーでしょっぱい。5本の中では一番特徴的。2950円。
(2)ジュラ10年(アイランズ):華やかで飲みやすい。ボトルの形も個性的。2350円。
(3)スプリングバンク(キャンベルタウン):しっかり。塩気もある。3980円。
(4)マッカラン12年(スペイサイド):バニラのような香り、まったりしている。3580円。
(5)クライヌリッシュ14年(ハイランド):バランスが取れている。3400円。

2011/03/18

東日本大震災の影響

 3/11の東日本大震災の第一撃のときはちょうど関西品質工学研究会開催中で、日刊工業新聞社の10階にいたため、振幅の大きいゆっくりとした揺れが長時間続きました(船酔いのような感じ)。

 その後家族、会社関係者、学会関係者には被害はなく、影響も限定的(停電と交通不便程度)だったとのことで、ひとまずは安心しています。しかし、今後も被災地への支援、東海地区の地震の誘発、原子力発電所、為替レート等経済への影響など予断を許さない状況にあることは間違いありません。

 品質工学会では地震の予測(目標は発生の1時間前)に取り組んでいる方もいらっしゃいますが、このような予測技術が早く実用化されることを願いたいものです。

 個人的な影響としては3/20に受験予定だったQC検定が中止。これまで寸暇を惜しんで準備してきただけに残念。被災された方のことを思うととるに足らないことと気持ちを切り替え、半年後に備えたいと思います。

2011/02/28

またまたバーニャカウダとブルゴーニュ

 野菜がいっぱい食べれるということで、三度バーニャカウダの登場。小川屋さんのいつもの赤身のステーキとともに(あ、こっちがメインか)。

 ちょっと気温が上がってきて春らしい感じになってきたので、すっきりとしたブルゴーニュのワインをいただきました。

2011/02/22

【今日の言葉084】 科学と疑似科学の判定基準(4)

「権威」

科学:
・実験により検証された基本理論が権威となる
・権威に対する内部告発が認められる
・権威そのものが覆される場合がある


疑似科学:
・理論よりも人間が権威となる傾向がある
・権威に対する内部告発は認められない
・権威そのものが覆されることはない

高橋昌一郎「知性の限界」より。

#もちろん、実験により検証された事実こそが品質工学です。

牛肉カルパッチョと〆鯖のオニオンサラダ

 手前左はいつもの小川屋さんで仕入れたユッケにも使える鮮度の牛の生肉でカルパッチョ~。その右に見えますは、なんと〆鯖。オニオンスライスと同じくオニオンベースのドレッシングで。これがまたワインに合います!奥はお手製のパニーニ(チーズ、ハム、バジル)。手前が缶詰のホタテとセロリの和え物(味付けはカルパッチョのマヨネーズベースソースにレモンとマスタードと黒胡椒でアレンジ)。

 週末ということもあって、まずスパークリング(イタリアン産プロセッコ)をツーっとあけてから、すぐさま赤ワイン(コートデュロ-ヌAOCのドメーニュオートラン)。前者は1500円前後だったか、後者は金賞受賞ワインにもかかわらず1000円を切ったはず。お値打ちワインをいっきに空けてしまいました。

2011/02/19

【今日の言葉083】 科学と疑似科学の判定基準(3)

「理論」

 科学:
・反証可能かつテスト可能な理論・用語を厳密に定義し使用する
・論理と数学に基づいて理論を体系化する

疑似科学:
・反証不可能またはテスト不可能な理論・用語を使用し、厳密性に欠ける
・自説を高度に見せかけるために、論理と数学を用いる傾向にある

高橋昌一郎「知性の限界」より。

#科学の反証可能性についてはカール・ポパーを、自説を高度に見せかけるための論理と数学の使用の典型については、ポストモダニズムを痛烈に批判した「知の欺瞞」をご参照。

2011/02/16

【今日の言葉082】 科学と疑似科学の判定基準(2)

「誠意」

科学:
・自己理論が完全ではなく、多くの欠陥を抱えていることを認める。

・自己理論を検証あるいは修正するため、新たな仮説や方法を優先する
・理論よりも実利が優先されることはない

疑似科学:
・自説が完全だと信じ、断定的に固執する傾向が強い
・自説に反する仮説や方法は認めない
・いかにして衆目を集めるかといった実利を優先する

高橋昌一郎「知性の限界」より。

高橋教授HOPE理論を簡単に報告

 昨日会社で聴講した高橋先生のHOPE理論をごく簡単に報告。

 要するに、応答局面を使った最適化手法ですが、jmp(ジャンプ)という統計解析のプラットフォーム(有償)上に、HOPEという高橋先生独自のアプリケーションを構築しており、かなりの機能を無償で公開しているというものだった。
 タグチメソッドとの比較でいうと、HOPEはデータを取ってからそれをどう料理するかという話がメインで、チューニングや許容差設計を行うときに併用すると、多目的問題への最適化が、便利なツールで簡単にできるのではないかと思った。

 タグチメソッド(品質工学)の場合は、データをとるまでの話(目的、システム設計、理想機能の定義、SN比=信号とノイズの定義)がメインなので、使うフェーズや目的が異なる。
(したがって、同じデータで2段階設計法とHOPEの多目的最適化を比較するのは無意味である。タグチメソッドではどんなデータを取るかを主に議論しており、チューニングのところはほとんど議論していなのだから)
 
 なお、最適化手法とタグチメソッドの違いは以下で述べたとおりで、HOPE理論にもほぼ同じことが当てはまるものであった(直交表以外の計画があるなど工夫は見られた)。
http://tsuruzoh-qe.blogspot.com/2007/11/blog-post.html
 
ご参考まで。

2011/02/14

【今日の言葉081】 科学と疑似科学の判定基準(1)

「人間」

科学:
・自己の無知を認めることから、さらなる研究の必要性を認める。
・高度な専門知識を要する。
・社会に認知された大学・研究機関・学会などの公的組織に所属する。


疑似科学:
・自説を信じることから、その流布の必要性を感じる。
・専門知識の欠如あるいは偏重が見られる。
・自ら指摘組織を設立する傾向がある。

高橋昌一郎「知性の限界」より。

#自説への過信や偏重のないように自戒しつつ。
#明日は会社の講演会で、慶応大学 高橋武則教授のHOPE理論のお話を伺います。有意義な議論ができればと思います。

2011/02/13

ポークのワイン煮込み&蓮根とタコのマリネ

 3連休だったのでタンシチューでも作ろうか、ということになっていたのですが、レシピを見ると丸ごと(1kg)煮込む必要があり、これはちょっとハイコストということで、豚肉をワインとワインビネガーで煮たすっきりとした味わいの料理に変更。

 タコのマリネは、じゃがいもとセロリの入れるパターンと、玉ねぎの微塵とパセリと入れるパターンをこれまで紹介してきましたが、今回はオリーブオイルでソテーしたレンコンとあわせて。シャキシャキした食感でなかなかイケなした。

 ワインはやっぱり赤ですね。金賞を受賞したボルドーの2007年が、2本で1800円という超お買い得。ツィーっといっきに空けてしまいました。

2011/02/09

バーニャカウダ第2弾&シャルドネ

 前回バーニャカウダが旨くて、野菜もいっぱい摂れるので、また気に入って第2弾を実施。芽キャベツは初めて食べたが、まさに小さいキャベツ(当たり前か)。南瓜などの根菜類や、シメジといったキノコ類も合いますね。春になるとフキノトウとか山菜類もいいのかも。
 Les Demoiselles de Martenot 2009というお手ごろなシャルドネの白ワインでクイっと!

2011/01/31

【今日の言葉080】

One doesn't discover new lands without consenting to lose sight of the shore for a very long time.


(アンドレ・ジード:フランスのノーベル賞作家)

邦訳は「長い間岸を見失う勇気がなければ、新しい大陸を発見することはできない。」

機会を求めて宙ぶらりんの状態に耐えてこそ大きなものが得られるという教えだと思いますが、新しい考え方や仕組みのための根気強い活動や、卑近な例では全部実験してしまわないと結果がでない直交実験にも当てはまりますね。

バーニャカウダとサンテミリオン・CHアメリス

 年末に買ったSH社のスチーム調理機能付きレンジでアスパラ、パプリカ、ラディッシュ、ブロッコリーを蒸した。バーニャカウダソースはオリーブオイル、にんにく、アンチョビをベースにしたもの(アンチョビは旨いけど、プリン体と塩分が多いの注意)。その奥は市販のパン。これもバーニャカウダのソースに合う。これは野菜がたっぷり食べられていいですね。

 右手前はアボカドのグラタンとその奥はポークマリネのローズマリー焼き。これらは既出。

 ワインは大好きなサンテミリオン地区産のワインで、CHアメリスの2007年。近くのリカーショップで1500円強だったか。家飲みには十分なレベルでした。

2011/01/30

【今日の言葉079】

実用的にみて重要なのは過去のデータから得られる真値でなく、未来の行動を決める ための予測値だという点だ。気象情報でも、一年間の平均降雨量の正確なデータよ り、明日の外出に傘が必要か否かのほうが実用的には重要だ。

「品質力」の磨き方(長谷部光雄),p.172

2011/01/22

【今日の言葉078】

すぐに試作する、そしてすぐに実験する、そのやり方は一見すると効率的に見える。
しかしこの方法は、考えない技術者を大量につくり出す麻薬のような側面も持っている。


「品質力」の磨き方(長谷部光雄),p.96

ボタンエビのエメラルドソースとシャブリ

 料理写真手前のエビは毎年正月用に北海道の海鮮屋さん(船長の家・永田水産の項参照)から取り寄せている刺身セットの一部のボタンエビで、海鮮丼としていただくだけでなく、洋食にもチャレンジしたもの。かかっているソースはオクラとコンソメをベースにした、エメラルドソースと呼んでいるもの。このソースの出所は、以前よく行っていた京都の「希味」さんで出された料理の見よう見真似で。
(ちなみに希味さんに行かなくなったのは、ル・サルモンドールに行くようになったからと、量の多さが年齢的に厳しくなってきたため。いずれもオススメ)

 エビに添えてあるのは同じく刺身セットのホタテの貝柱(余ったコンソメをジュレにして添えたのだとか)

 ワインは白をキリっと、ということで手ごろな「シャブリ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」。辛口で相性抜群でした!今年も健康に気をつけて飲みまっせ!

2011/01/07

【今日の言葉077】

困難だからやろうとしないのではない、やろうとしないから困難なのだ。
(哲学者 セネカ)

2011/01/04

【今日の言葉076】

 Wisdom is knowing what to do next, skill is knowing how to do it, and virtue is doing it.
(スタンフォード元大学長 デイヴィッド・スター・ジョーダン)

 和訳は「英知とは次に何をするか知っていること、技術はそれをどうやるか知っていること、徳はそれを行うことである。」

2011年書初め

 昨年4月に新入り→10級からはじめた書道ですが、秋の試験で毛筆の部で6級まで上がりました。画像は正月に書初めしたものです。今年は草書をもっとまともに書けるようになりたいと思います。

2011/01/02

【今日の言葉075】

世界に変化を望むのであれば、みずからが変化となれ。
(マハトマ・ガンジー)

今年もよろしくお願いします!!