2010/10/31

【北海道スポット】【ワインに合う料理】歩人のスモークチキン

本日から歩人さんのスモークチキンの予約が始まりました。
今年もクリスマス用に注文しました。
残数あと9です!お早めに!!

http://www.hobbito.com/shopping/

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美瑛地区から白金温泉のほうに行く、白樺の美しい白金街道の途中に、「歩人(ホビット)」という手作りハム・ソーセージで評判の高いレストランがある。

 ハム、ソーセージその他スモークのトラウト(鱒)、タン、ハツ、レバーなど(季節による)は通信販売でも購入できる。
が、ここで紹介するスモークチキンは特別だ。通常は、年末(クリスマスのシーズン)にお得意さま向けに数量限定で案内が来るだけで、それ以外では買えない。案内が来てすぐに申し込まないと完売になってしまう。実は、去年の年末は買いそびれてしまったのだ。
 ところがここ最近、これまた数量限定なのだが、3月ごろに追加で製造されることになって、今回晴れて購入することができた。2年ぶりである。スモークされているので、そのまま捌いて、写真のようになった。身はしっとりしていて柔らかく、油の具合もいい。スモークの香りが白ワインに最高だ。

 今回のワインはスモークに負けないように、ボディのある辛口のドイツワイン(シェ-ンボ-ン シュロスヴァイン リースリング トロッケン)にした。近くのショップで通常2390円のが、1500円(正確には2本で3000円)になっていたのだ。
 サイドメニューはスモークサーモンの新タマネギスライス添えと、ラタトゥユだ。週末の夜のちょっとした贅沢を満喫した。

 通販で一度申し込めば、次回からはおそらく、スモークチキンの限定販売の案内が郵送されてくるので、是非お試しいただきたい。

2010/10/26

【今日の言葉067】

自分の推論が正しいことを確かめよう、という心よりも、自分の推論が間違っていやしないか調べよう、という心のほうが、客観的な見方を促す。自分が思い込んだ仮説を支持するデータばっかりに注目し、否定するデータには気を留めないという傾向は新しい展開を開く妨げになる。
(三浦俊彦「論理サバイバル」より)

#この文言からQEにおける直交表の役割を連想できた人は、プロかQEおたく。

2010/10/23

【今日の言葉066】

成長し続ける限り、問題は起こる。問題が起こらない場所、それは墓場だ。
(神田昌典「仕事のヒント」より)

2010/10/19

99年の機械学会関西支部のセミナー「最新の三大手法を採用した新製品開発」

 昨年の投稿で品質工学を入門して10年になる話をした。きっかけは99年11月24,25日の機械学会関西支部のセミナーで、2日間で品質工学、TRIZ、QFDの3大手法が学べるというものであった。その中の原先生をはじめとする講師陣の品質工学の考え方、熱意に魅せられて、入門するようになった。

 そのときのテキストが出てきたので読み返してみると、3大手法のほかに、ITEQインターナショナルの中野氏(現在副社長)による技術開発の進め方の話が最初にあったことを思い出した。そのときはそんなものか、と思う程度であったが、この10年以上前の内容は、実は同氏著書である「上級タグチメソッド」の7章”タグチメソッドを用いた開発の進め方”にほぼ同じ記載がある。

 99年当時はまだ下名は担当者だったので、技術開発マネジメントの視点が希薄だったためか、この話はアンテナに引っかからなかったのであろう。10年たって、「上級タグチメソッド」を読んだときにはこの部分にもっとも感銘を受けたのだ。

 10年前にそのような技術開発の進め方が確立されておりセミナーのはじめに説明されていたこと、それにこの2日間のセミナーが無料であったことに今更ながら驚く。技術開発の進め方と品質工学、ほかにもTRIZとQFDもあったわけだが、この2日間のセミナーはン万円以上の価値があったものと断言できる。

【今日の言葉065】

4歳の息子と1歳の娘の学習するスピードはすごい。(中略)心が白い。無駄なプライドもなければ、知ったつもりになることもない。過去にも未来にもとらわれていないから、目の前のことに素直にのめりこみ、すざまじい勢いで吸収するのだ。子だもは僕にとって学びの師匠である。
(「武田双雲の墨書七十二候」より「鷹乃学習(たか、すなわちわざをならう)7/17~7/22の項」)

2010/10/17

【今日の言葉064】

虫は、冬の長いあいだに土の中でエネルギーを溜めこみ、春が近づくとそっと土の中から出て動き出す。どちらもとても重要な状態である。こもっていることで調子が悪いと言えるだろうか。元気が出ないときは調子が悪いのではなくエネルギーを溜め込んでいると思うことにしている。
(「武田双雲の墨書七十二候」より「蟄虫啓戸(すごもりむし、とをひらく)3/6~3/10の項」)

2010/10/16

【今日の言葉063】

氷の結晶はひとつとして同じ形がないそうだ。六角形を基本として環境、状況によって様々な形を形成する。基本が決まっているのに様々な形が生まれる不思議。規則性と多様性。
(「武田双雲の墨書七十二候」より「魚上水(うお、こおりをいずる)2/14~2/18の項」)

#これも今日の言葉062に通じる言葉。自然現象の雪ですら1つの型という規則性から、多様なものが生まれてくる。

【今日の言葉062】

「複雑多様なものを、ひとつの数式で一気に統制してしまう」数学の美しさが、大自然の「本質をパッと切り取る」俳句と良く似ている。
(「斉藤孝のざっくり!日本史」(斉藤孝)より「世にも美しい数学入門 」(藤原 正彦, 小川 洋子)の引用)

#品質工学にも、基本機能y=βMやSN比という「型」がありますね。
 斉藤孝の本文には続いて「そうした”型”に収めていく作業をすることによって、むしろ言葉の研磨作業が行われ、表現する感性が研ぎ澄まされていく」とあります。
 確かに、一見複雑なシステムに見える技術をほぼ1つの現象に落とし込んで、技術評価の本質に迫っていく品質工学の方法も、1つの型であるように思います。型はルーチンではなく、素性の良い型の中で思考を深めていくと、新しい発見につながるということです。

 Kazz先生もスケッチ(水彩画)におけるデッサンになぞらえた考察をされているようです。こちらもどうぞ。(スレッド4580)
http://www2.ezbbs.net/12/kazz/

ブルゴーニュと北海道ジャガイモ料理



 北海道から夏に頼んだ新じゃが(美瑛北西の丘の「さとう」さん)がとどいた。写真奥は定番のタコとジャガイモとセロリのマリネ。その手前がコロッケ。その手前が、いつもお世話になっている但馬牛専門店おがわさんの牛肉のたたき。

 ワインはフランスはブルゴーニュ産でクリスチャン・ルボーパン・ブルゴーニュ・ピノノワール・レ・グラン・シャルモーで、1000円前後の手ごろなもの。ブルゴーニュものは普通コスパがよろしくなく、それなりの値段のものでないと、たいてい薄かったり酸っぱかったりするので、今回のも「この値段では・・・」とは思ったのだが、店頭のポップ広告に惹かれて試し買い。

 この値段にしてはというか、意外に飲みやすくてバランスは悪くない(それなりのボディだけれども)。

 そういえば、最近家のワインクーラー(12本収納、中国製)が完全に壊れた。もっといいのがほしいけど、家庭を構えて10年の昨今、いろんな家電製品が寿命到来やスペック不足になっており、優先順位的に順番待ちというところだ。

チリ産ヌーボー



 夏場くらいにはもう出回っていた、チリ産のヌーボー2010。メルローらしくフルーティーでまろやかな味わい。気に入っていてデイリー用に何回かリピートしている。驚くべきは値段。近くのリカーショップで699円という安さ。円高の恩恵もあるのだろうが、チリワインはコストパフォーマンスが高い。

 そろそろボジョレーヌーボーの予約受付も開始しますね。

2010/10/03

北海道フードマイスター


 北海道フードマイスターという資格があり、これも美瑛丘の宿四季さんから教えていただいた。
http://www.sapporo-cci.or.jp/food/

 非常にカラフルで見ているだけで楽しい公式テキストもある。
http://www.sapporo-cci.or.jp/food/2009_text_sample.pdf

 例えば「そば」。これはタデ科の植物で、品種は牡丹そば、キタワセソバ、キタユキなど。主な産地は、幌加内町(2488t)、深川市(1338t)など、北海道で全国の36%が生産されてる・・・という具合。

 これは一丁、勉強してやろうかと意気込んだのだが、暗記量が結構はんぱない。また、試験会場も札幌、帯広、東京の3場所とちょっと不便。

 とりあえずは中身をパラパラと眺めて北海道の雑学を仕込む程度かなぁ。

美瑛丘の宿「四季」のワイン


 2010年の北海道旅行でも少し触れた、美瑛丘の宿四季さんのお料理のとともに供される、ワインの紹介を。

 今回はマスターのお勧めで、フランス産の白・赤をそれぞれハーフでいただくことになった(市価そのままの値段で提供されるので、とてもお得)。いつもいいワインをありがとう。

 まず白は、ブルゴーニュ産のピュリニー・モンラッシェ2007。ピュリニー・モンラッシェはボーヌ地区の村名で、モンラッシェは特級畑名ワインに指名されている(贅沢!)。白ワインは赤に比べると普段飲みだとかなり味に妥協せざるをえないので、このようなグレードのワインは1年でも四季さんに来たときとあとは数えるほどもない。香りが強くしっかりした味、でもさわやかなのど越し。

 赤はボルドーはオー・メドックのAOCでCHカントメルル2006。カントメルルは5級格付けシャトー。格付けシャトーのワインも年に何回も飲めない。一時期ボルドー産のワインばかりを試した時期があったが、このワインも「あぁ、これが赤ワインの味(香り)だった」と思い出させるもの(最近はチリ産ばかりなので・・・泣)。

 四季さんをあとにしていつも思うのは、やっぱりいいワインもたまにはのんで勉強しなくては、ということ。懐と相談して少しは精進しよう。


 それと今回宿泊したときに、もう1つのおなじみの美瑛の宿ペンション・ジャガタラさんが休業するとのうわさを聞いていたのだが、さきほどHPを見たら、今秋で閉業とのこと。立地も料理も露天風呂も気に入っていたので至極残念!!
跡をついでくれる方を募集中とのこと(予定価格7500万円)。
http://www.biei-jacatra.jp/

2010/10/02

品質工学の議論は21世紀型で。

 今世紀に入ってアナログの標準SN比、いわゆる21世紀型のSN比 (Sβ-Ve)/VN または 1/(VN/nr) が提言されて久しい。この式は単なる20世紀型のSN比からの数式の修正ではなく品質工学による評価方法、設計方法の維新である。

田口博士いわく、
理想機能からの機能性評価を中止し、SN比は基本機能の出力のばらつきのみに絞り、2段階設計することが21世紀の品質工学である」(品質工学、Vol10,No.2)

 いまさら説明するまでもないが、標準SN比によって信号の非線形効果とノイズの効果を分けて評価できるようになり、それによって下流の再現性を確保することが狙いである。自由な曲線の目的機能のまま評価できる便利なSN比という位置づけではないのである(自由な曲線との差は2段階目のチューニングで調整する)。
上記引用にあるように評価するのは「基本機能」であり、それが直線に限らないということである。

 この提言によって、品質工学の評価方法は変化している。購入部品の評価など制御因子がない場合の機能性評価などでは20世紀型の評価が使われるケースが残るが、基本的に設計が絡む場合は、21世紀型でやりましょう、という変化が生じたのだ(このあたりは「上級タグチメソッド」(中野惠司ら)に明快に説明されている)。

 翻って、エネルギー比型SN比の核心は、現在スタンダードとなっている21世紀型の標準SN比との比較の問題となる。そこには”真数が無次元であること”、”技術的意味の違い”、”下流再現性の考え方に対する違い”などの問題は尖閣諸島の領土問題同様、そもそも存在しない。自由度nk-1だけデータ数の影響を受けるかどうかと、損失関数などのほかの品質工学の尺度との整合がとれるかどうかということだ。

以上、品質工学は基本的に21世紀型の評価方法を基準に議論しましょう、という確認でした。