2009/08/14

【2009年北海道の記録3】美瑛めぐりと「丘の宿四季」


 美瑛の1泊目(ジャガタラ)を出た後は、天気もいまいちだったこともあり、子供と来るようになってからほぼ恒例の。【吹上温泉・白銀荘】へ。午前中ということもあり、露天風呂の温泉プール(水着着用・混浴)は貸切状態。子供づれの方はぜひ。もう少し奥までいくと、ドラマ「北の国から」でも有名になった、吹上の湯もある(たいてい込んでおり、水着着用も必要がない混浴なので、女性にはハードルが高いかも)。
http://www.navi-kita.net/shisetsu/hakugin/index.html

 美瑛から白金温泉への道は白樺並木の美しい街道や、十勝岳からの美しい眺めが楽しめるドライブコース。途中に、以前紹介した【ハムソーセージの歩人(ホビット)】がある。また、名水【美郷不動尊】で涼を取るのも一興だ。
http://www.ekinavi-net.jp/railway/jr-furano/biei/misato-fudoson.html

 今年の美瑛での昼食は、昨年はじめて行った、深山峠にある、カルビーポテトの直営レストラン【アーダッボル】へ。天気がよければ、緑に囲まれたオープンテラスで十勝連峰を眺めながら、じゃがいもを中心とした料理が楽しめる。今回は曇りで気温も低いこともあり、中で食事。カレードリア、野菜スープカレー、クレープ(メイプルシロップ味のジャガイモいり)などを食す。

 美瑛の丘を巡っていると、見慣れない、周りの景色とは不釣合いな観覧車がいろんば場所から見えていた。深山峠に来たときにそれが、新しくできた観光スポット?であることがわかる。ためしに乗ってみたが、確かに普段見ることが出来ない角度から(空撮のよう)丘を見ることができるのは、まあよいが、やはり景観の問題はあるだろう。(美瑛の宿主の集まりでも問題になっているとのこと)

 その日の宿は、以前の記事でも紹介した【美瑛丘の宿・四季】。自慢の料理とおすすめのワインをいただいた。かなり限定のワインをほぼ仕入れ値で提供いただいた。また、今回は時期がやや早かったこともあってか、宿泊客はうちの家族だけ。ゆったりした時間をすごすことが出来た。


2009/08/10

【2009年北海道の記録2】小樽~札幌~美瑛



 フェリーで同日20:45に小樽に到着。そのまま素泊まりのホテルへ直行。次の日の朝は5:00に起きて、朝市に隣接した【鱗友朝市・のんのん】へ。1575円の小樽丼がオススメだが、この日は丼に入るはずのウニが上がっておらず、代わりにと大トロをのせた特別バージョンで。イクラとサーモンの鮭親子丼1050円も値打ち。7年ぶりに訪れたが、市場や店のレイアウトが少し新しくなった様子。フェリーが早朝についていた頃は、早朝からやっているこういう店に、旅行者がたむろしていたが今はどうなのか。今回行った感じでは、うち以外にお客は2組くらいと、以前より少なくなった様子。

 小樽の朝散歩をしたあと、レンタカーを借りるために電車で札幌へ。札幌北8条の【ちょいのりレンタカー】で4WDサニー(ETC、カーナビー、ジュニアシート、千歳での乗り捨て、空港までの送迎つき)を7泊8日借りて32510円と激安。車も店の対応もまったく問題なく、ここは来年からも要チェック。

 この日の宿は美瑛だが、せっかくなので札幌を少し回ろうということで、定番の【羊が丘展望台】によったあと、昼ごはんに【ジンギスカンクラブ】へ。肉・野菜・おにぎりのセットが1350円とこちらも、味・値段ともに納得。この日はあいにくの天気だったが、天気がよければアウトドアが気持ちのよさそうなところ。

 つぎに甘いものということでこれも札幌の【ラ・ヴェリテ】へ。デザートプレート680円がおすすめ。内装もしゃれた感じで、ピザ生地を打ったりしているところも間近に見られたりと、もう一度ゆっくり訪れたいところ。
http://www.laverite-hokkaido.jp/

 おなかも膨れたところで一路美瑛へ!美瑛一泊目の宿は、ここ最近毎年お世話になっている【ジャガタラ】。写真は宿を背に庭の風景を撮ったもので、ブランコの向こうには美瑛の広々とした丘の景色が見える。この宿は貸切の露天風呂(別料金なし)と、今年から(たぶん)始まった「いろり料理」。小さな子供を連れて行ってもOKな雰囲気がよく、子供が出来てからお世話になっている。夜は、庭で花火(持参)も可能(火やバケツは用意してくれる)。去年はコテージに泊まったが、今年は本館で。久々に畳と布団の上に寝た感じがした。
http://www.powers.ne.jp/jacatra/


2009/08/03

【2009年北海道の記録1】はたしてフェリーに乗れるのか・・・


 今年は7/19の夕方に伊丹(空港ではなくJR)を出発して、22:00すぎには舞鶴について、余裕をもって翌0:30発の小樽行きのフェリーに乗る予定にしていた。乗換えの京都までは順調に、20:00過ぎに到着。20:35分発の特急(タンゴディスカバリー)に乗ろうとしたが、電車の発着の表示がなく、プラットフォームは長蛇の列。どうやら、綾部付近で大雨の影響で停電があり、電車が遅れているとのこと。長蛇の列は一時間前に来るはずの特急たんば7号をまつ人の列だったのだ。

 幸い、特急券は自由席だったので、次にくるたんば7号に乗れればいいや、とホームで待つ、待つ、待つ、・・・(すでに福知山周りの電車では間に合わない!)。結局電車は約3時間遅れで、京都を出発したのは22:30ごろ。フェリー出航まで2時間。ふつうに行けば1時間40分で着くはずだが、やはり遅れの影響でダイヤが乱れたりで、徐行運転や前の電車の出発まちが発生して、時間通りつきそうもない。

 このままフェリーにのれなければ、幼い子供をつれて、帰りの電車も宿泊施設も(おそらく)ない東舞鶴駅で一夜を過ごすのか・・・、初日の小樽泊はキャンセルだな・・・、レンタカーの予約は1日先延ばしだだな、・・・とやきもきしながら、東舞鶴到着をまつ。

 20日の0:15、出航の15分前。新日本海フェリーと連絡が取れる。先方の情報では、いま乗っているたんば7号は0:22に到着の予定なので、タクシーを駅に呼んでおいて飛び乗ってくるようにとのこと。駅への到着は予定よりさらに数分遅れ。子供は疲れきって電車でねてしまっているので、おんぶはかみさん担当。下名はすべての荷物担当。呼んでおいた駅前のタクシーに乗り込み、猛ダッシュでフェリーのチェックイン。うちの家族(ほか1家族)がフェリーに飛び乗った時間 0:40。飛び乗った瞬間にタラップがはずされ、船内アナウンス。「・・・本船は10分遅れでただいま出航いたしました・・・」

 危機一髪とはこのこと。なんとかかんとか、予約した船室にたどり着き、へとへとになってその日は眠りについた。夜中に何度もフェリーのエンジン音と振動で目を覚ました。波乱の幕開けとなった。


(写真は20日夕方のもの。船上にて)

T法と過飽和実験計画 (2)

 先日の関西品質工学研究会で、QES2009のNo.80,No.83で発表された「欠番直交表」が紹介、議論された。S/Wデバッグに、欠番直交表、つまりL36直交表などの一部の行のみを実施して、できるだけ網羅率は維持したまま実験数を減らす方法である。

 たとえばL36-12といわれる欠番直交表は、第12列が第1水準である行(No.1,4,7,10・・・)を選択したものであり、これは以前紹介した、過飽和計画とよばれるものである。直交表の一部を実施する方法は、Lin(1993)によって提唱されている。ネットで入手できる日本語の文献としては、以下のリンクを参照されたい。
 L12から導かれる2水準過飽和実験の構成 , 応用統計学 ,1995/03
http://www.journalarchive.jst.go.jp/japanese/jnlabstract_ja.php?cdjournal=jappstat1971&cdvol=23&noissue=3&startpage=147

 この論文では、筆者(飯田先生)が提言する過飽和計画表のつくりかたが分かる。p151の表2にある計画表(12行-36列)は、実験No.1,2が見事に水準1と2に分かれているので、予備実験の予備実験(2通りだけ当たってみる)のによいかもしれない。

 QES2009の論文は、S/Wデバッグへのアプリケーションとして価値があると思うし、田口博士もこのような方法は否定はしないと思うが、実験計画法の範疇の議論なので、田口博士としてはS/Wデバッグで直交表を重複させる程度しか扱っていないのかもしれない。